簿記1級勉強法

簿記1級の勉強を始めようとしている人
簿記1級の勉強を始めようとしている人

簿記2級には合格できて簿記1級の勉強を始めようと思ってるんだけど、簿記の勉強法は今のままでいいのかな。どうせ勉強するならしっかりと実力がついて試験にも合格できるように勉強したいな。簿記の勉強法について知りたいな。

こういった疑問に答えます。

ちなみに、この記事を書いている私は日商簿記に合格するための通信講座を2012年から運営し、これまでに数百人の合格者を送り出させていただいています。もちろん私自身も簿記1級に合格しています。こういった私が解説していきます。

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簿記1級であっても簿記であるということは簿記2級と同じです。なので勉強に対するスタンスも基本的には簿記2級のときと同じで構いません。簿記2級の勉強中からこのブログを読まれていた方には内容が重なる部分も多くあります。「簿記2級勉強法」と内容が重なる部分はリンクの末尾に(簿記2級と同じ)と書いておきます。

簿記1級の勉強を始める前に知っておくべきこと

簿記1級の勉強を始める前に勉強そのものに対する知識と理解を深めておきましょう。ここにある記事を読んでも簿記自体の理解が深まるわけではありませんが、長い目で見れば合格までの最短距離を進めます。

簿記2級を勉強しているときからこのブログをご覧になっている方は内容が重なる部分も多くあります。復習や確認のために再読されても飛ばしてもOKです。

簿記1級の不合格が続いてしまっている方

簿記1級の難易度は簿記2級までとは別格なので、簿記2級まではスムーズに合格できた方でも、簿記1級になると何度も不合格が続いてしまうことがあります。

簿記2級までは普通に合格できたけれど簿記1級に入って足踏みを繰り返している人、急に難しくなったと感じている人は次のチェックポイントを確認してみてください。

  • 簿記2級の過去問で95点以上取ることができるか
  • 簿記2級の過去問を1時間30分以内に解けるか
  • 暗記に頼っていないか

どれか一つでも当てはまらないものがあれば簿記2級の復習が必要です。詳細は次の記事をご覧ください。
簿記1級でつまづいてしまった場合にチェックすべき3つのこと

簿記1級合格のための三大原則

簿記に限らず、勉強法において最も重要なのは、勉強開始時における勉強の方向性です。まず初めに勉強の方向性、方針を決めておかなければいけません。

簿記の勉強方針は、簿記に関しては次の3つがあります。

これが三大原則です。まずはこの意識を身につけて下さい。

基本を完璧に身につけるために

基本を完璧に身につけるためには次の3つの意識が大切です。

こういったことを知って、常に意識しながら勉強を続けてください。

暗記せずに身につけていく意識を持つ

暗記不要の簿記独学講座というブログを運営しているところからお分かりの通り、当社では簿記を暗記するものだとは全く考えておりません。しかし、全く何も頭に残さないという意味でもありません。

当社が考えている簿記の勉強法は「暗記せずに自然と記憶に残るように身につける」というものです。これを体現するためには次の3つのことを本当に深いところで理解することが必要です。

この3つを本当の意味で理解し、体感することで勉強の仕方というものが本当の意味で理解できます。

簿記に適した学習教材とその正しい使い方を身につける

簿記を勉強していく上での基本的なスタンスを理解したら、いよいよ具体的な勉強の方法に入っていきます。まずはテキストや問題集の選び方や使い方について確認していきましょう。

自分に合ったテキストや問題集を選び、効果的に使っていくためには次の5つを意識してください。

簿記1級の勉強計画を立てる

テキストや問題集の選び方、使い方が分かったら、いよいよ簿記1級の勉強計画を立てていきます。勉強計画を立てるときには次の7つの記事を参考にしてください。

また、簿記1級は最終目標としている、いわば本命の試験なので、過去問に対する取り組み方が大幅に変わってきます。過去問に対する具体的な関わり方は後からで構わないので、ここでは次の記事で触れている部分だけ確認しておいてください。

簿記1級に合格するまでの勉強の流れ

簿記1級に合格するためには1,000時間程度の勉強時間が必要です。勉強は「テキスト」→「問題集」→「過去問(見る)」→「過去問(解く)」→「過去問(9割取る)」の流れで行います。詳細は次の記事をご覧ください。
簿記1級に合格するまでの勉強の流れ

この記事以外は簿記2級と同じです。

簿記の勉強の具体的な進め方

勉強計画を立てた後は、その計画を具体的に実行していくだけです。そのときには次の4つを意識しながら勉強を進めていくといいと思います。

簿記1級で合格点を取るための考え方

簿記1級で合格点を取るためには次の3つの考え方が必要です。

  • 簿記1級では捨てるべき問題(約15点分)はきちんと捨てる。
  • 知っている論点の問題は確実に得点する。
  • 基本を完璧に身につけ、本質的に理解しておくことで知らない論点の問題でも得点できるようにする。

詳細は次の記事をご覧ください。
簿記1級で合格点を取るための考え方

簿記1級の合格レベルに効率よく到達するための心構え

簿記1級を勉強していく上で、次のような心構えを持っておくことが大切です。

  • 解法は理解してから使う。
  • 簿記1級では試験が要求するレベルに合わせて勉強する。
  • 簿記1級を勉強するときは常に「考える」ことを意識する。
  • 簿記1級の場合は中心部分と周辺部分を区別し、中心部分により多くの勉強量をあてる。

詳細は次の記事をご覧ください。
簿記1級の合格レベルに効率よく到達するための4つの心構え

勉強をしていく上で気をつけるべきこと

やってはいけない勉強をやってしまうとどうしても時間効率が悪くなり、勉強量が少なくなってしまいます。そうなってしまわないために勉強をしていく上で気をつけるべきことがあるのです。

勉強していくときには次のことに気をつけてください。

体調管理について

簿記の勉強とは直接関係ありませんし、私は体調管理の専門家というわけでもないのですが、試験に不合格になってしまう原因の多くが「体調不良」であることもまた事実です(試験当日の体調不良だけでなく、試験前に体調不良だったことによって勉強がうまく進まなかったものも含みます。)。

簿記1級の勉強を始めたら…

勉強を始める準備が整ったら、いよいよ実際に勉強を始めていきましょう。以下、そのタイミングになったときに参照していただくと便利です。

初めて問題を解くとき

問題を解くときに意識してほしいのは「問題を解く目的」です。目的をしっかりと持って問題を解くことで効果的に実力をつけていくことができます。問題を解く目的については次の記事を参考にしてください。

問題を解いたときに作ってほしいのは「ミスノート」です。ミスノートの作り方、使い方については次の記事を参考にしてください。

普段勉強しているとき

普段勉強していてまとまった時間があるときでも、途中に休憩を入れると思います。休憩の効果的な入れ方について次の記事を参考にされるといいと思います。

簿記の勉強をしていてストレスを感じることもあるかもしれません。そんなときは次の記事を読んでみてください。

簿記を勉強しているとモチベーション、つまりやる気が低下していくこともあるかもしれません。勉強を続けなければ試験に合格することも難しくなってしまいます。やる気が低下してしまいそうなときには次の記事が参考になると思います。

練習を繰り返してもミスが減っていかないときがあるかもしれません。そんなときは次の記事を参考にしてみてください。

会計学の勉強を始めるとき

簿記1級では会計学という科目と原価計算という科目が新しく加わります。会計学は学習範囲としては商業簿記と同じなのですが、計算よりは理論に重点を置いて出題されます。なので、計算の練習だけでなく、なぜそのような計算をするのかを理解しながら勉強するのが会計学を身につけるコツです。

会計学を勉強するときは次の3つのことを意識することが大切です。

  • 商業簿記で行う「計算」の根拠を会計学の「理論」で勉強する。
  • 商業簿記は仕訳を最大限重視して学習を進める。
  • 会計学は会計処理や仕訳の理由を理解するスタンスで勉強する。

詳細は次の記事をご覧ください。
簿記1級で新しく加わる会計学の効果的な勉強法

ある論点の勉強がひと段落ついたとき

簿記2級までは会計原則や会計基準について勉強する必要は特にありませんでした。しかし、簿記1級では会計原則や会計基準について勉強することで、より理解が深まったり、点数が伸びたりする効果が期待できます。

企業会計原則や会計基準の勉強については次の3つを意識しておくことが大切です。

  • 企業会計基準は「その論点の勉強が終わったとき」が読み始めるベストのタイミング。
  • 企業会計原則や企業会計基準を読むときは音読が効果的。
  • 空き時間の勉強のために音声教材を自作するのもよい。

詳細は次の記事をご覧ください。
簿記1級に合格するための企業会計原則・企業会計基準の勉強法

分からないところ、弱点だと感じるところが出てきたとき

簿記を勉強していると分からないところが出てきたり弱点だと感じたりすることが出てきたりすることもあると思います。そういうときは次の記事を参考にして下さい。

原価計算の勉強を始めるとき

簿記1級では会計学という科目と原価計算という科目が新しく加わります。原価計算は工業簿記とは原価の意味そのものが変わってきます。工業簿記ではしなかった考え方も原価計算では必要になるので、原価計算の考え方を身につけながら勉強していくことが大切です。

原価計算を勉強するときは次の3つのことを意識することが大切です。

  • 工業簿記は計算の意味を理解しながら一つ一つ計算を身につけていく。
  • 原価計算は利益を最大化できるように意思決定する考え方を身につけていく。
  • 簿記1級は「商業簿記と会計学を同時に」→「工業簿記」→「原価計算」の順序で学習する。

詳細は次の記事をご覧ください。
簿記1級で新しく加わる原価計算の効果的な勉強法

総合問題を解き始めるとき

簿記1級の合格を目指すのであれば、簿記2級の勉強を終えるまでに総合問題の解き方を自分なりに確立しておくことが大切です(簿記3級の勉強を終えるまでに確立するのが理想です)。

ここで総合問題の解き方を身につけてしまうと、後は個別の会計処理を身につけていくだけで簿記1級の合格レベルに達するからです。

総合問題を解き始めるときには次の記事の内容を意識して、とにかく何度も総合問題を解いてください。

過去問を解き始めるとき

いよいよ本命の試験である簿記1級の過去問に挑戦していきます。簿記1級に合格できる実力をつけるためには最低でも「過去10回分」を「3回ずつ」解くことが必要です。

過去問を解くときには次のことを意識して下さい。

  • 過去問は「ある分野の勉強範囲が終わったら読む」→「本問題を繰り返し解いて自信がついたら試しに解く」→「繰り返して試験までに合格点を取る」の流れで行う。
  • 合格点を取るためには6割の基本問題の全てと3割の応用問題の半分を得点し、全体で7.5割取りに行くイメージを持つ。

詳細は次の記事をご覧ください。
簿記1級の過去問の使い方

本試験約1ヶ月前

いよいよ本命の試験である簿記1級の直前期です。直前期には普段と違った勉強をしていくことも必要です。

簿記1級の直前期にやるべきこと

簿記1級検定の直前期(試験日1ヶ月前)にやるべきことは次の通りです。

  • 応用的な内容より基本的な内容
  • 新しい内容ではなく今までやってきた内容
  • 得意科目よりも苦手科目
  • 体調管理

詳細は次の記事をご覧ください。
簿記1級の直前期にやるべきこと

直前期に公開模試は受けない方がよい

「試験本番に力を発揮できないかもしれないと心配な人がきちんと復習できる量に限定して受験する」というのであれば公開模試を受ける価値もあります。しかし、それでもその時間に基本的な部分の勉強をした方が得るものが大きいです。詳細は次の記事をご覧ください。
直前期に公開模試は受けない方がよい

本試験1週間前

この時期では勉強の内容は当然ながら、生活のリズム等にも気を配る必要があります。試験1週間前は次のようなことに気をつけながら過ごすといいです。

  • 簿記1級の試験1週間前から午前6時に起きるようにする。
  • 曖昧な知識を確実にするために時間を使う。
  • 簿記1級の試験1週間前だけは暗記もよしとする。
  • 勉強に使う教材は「過去問」「2回目の復習以降も間違えてしまった問題」「ミスノート」に絞る。
  • 簿記1級の試験日の前日は寝る6時間ほど前からカフェインとタバコを控え、夕食はあっさりとした食事をとり、寝る2時間以上前にぬるめの湯船に使って明日に備える。

詳細は次の記事をご覧ください。
簿記1級の試験1週間前の過ごし方

本試験前日

簿記1級を目指している人にとっては簿記2級は通過点です。しかし、本試験前日はいつもと違う過ごし方をした方がいいかもしれません。本試験前日の過ごし方については次の記事を参考にして下さい。

本試験当日

本試験当日の注意事項は簿記2級で意識すべきことにもありましたが、今回は本命の簿記1級の試験なので、より注意事項が増えます。試験中は次のことを意識してください。

  • 試験が始まったら問題形式を確認し、必要であれば時間配分を調整する。
  • 問題文全体を眺めて試験の難易度を大雑把につかむ。
  • 難問が出題された場合は、落ち着いて取れそうな部分をしっかりと取りにいく。

詳細は次の記事をご覧ください。
簿記1級の試験中の心構え

本試験が終わったら…

試験お疲れ様でした。試験合格確実なら、もう何も言うことはありません。今までの自分のがんばりをねぎらって、しっかりと休みましょう。

逆に合格に不安がある人、不合格がほぼ確実な人は次の試験を目指してがんばる必要があります。本試験が終わったら、次のように現状を分析して計画を見直しましょう。

  • おそらく合格だと思われる(予想点数:75点以上)場合は、合格発表までのんびりするといい。万が一不合格だったら気持ちを切り替えて再スタートを切る。
  • 合否不明(予想点数:60点以上75点未満)の場合は、復習回数が足りていない問題を解きながら合格発表を待つ。
  • 不合格ほぼ確実(予想点数:40点以上60点未満)の場合は、不合格だという前提で復習回数が足りていない問題を解きながら合格発表を待つ。
  • 勝負になっていない(予想点数:40点未満)場合は、もう一度初心に返って勉強の仕方や勉強に対する姿勢を見直すところからやりなおす。

詳細は次の記事をご覧ください。
簿記1級の試験が終わってからの過ごし方

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