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簿記の実力を無駄なくつける6つの心構え【インプットは少なめ】

簿記の実力を無駄なくつけていくためには、勉強計画や勉強の仕方ももちろん大切ですが、勉強中の心構えも大切です。勉強中にも適切な心構えを持つことでより効率よく簿記の実力をつけていくことができます。

ちなみに、この記事を書いている私は日商簿記に合格するための通信講座を2012年から運営し、これまでに数百人の合格者を送り出させていただいています。もちろん私自身も簿記1級に合格しています。

こういった私が、簿記の実力を無駄なくつけていくための心構えについて解説していきます。

簿記の実力を無駄なくつける6つの心構え

  • 勉強をしているときは、試験範囲全体を何となく意識する
  • 勉強するときは「違いの大きなもの」から「違いの小さなもの」へ進めていく
  • 同じような考え方を結びつけて理解する
  • 長所を伸ばすよりも弱点をなくすことに意識を向ける
  • インプットとアウトプットのバランスを意識する
  • 普段の簿記の勉強から試験中の精神状態を意識する

勉強をしているときは、試験範囲全体を何となく意識する

簿記に限った話ではないのですが、勉強をしているときには試験範囲全体を何となくで構わないので意識することが大切です。全体を意識することで、自分がどのあたりを勉強しているのかが分かるからです。

いつも意識しなければならないわけではありません。心の片隅で、全体像をつかんでおくことが重要です。全体像を意識できていれば、個別の会計処理も理解しやすくなります。身につくスピードも速いです。

もし全体を見失ったときは目次を見てください。目次を見れば学習範囲の全体がすぐに分かります。

勉強するときは「違いの大きなもの」から「違いの小さなもの」へ進めていく

勉強するときは「違いの大きなもの」が区別できるようになってから「違いの小さなもの」を区別するという順序で学習するのが効率的です。

具体的にいうと、「赤」と「青」の区別ができるようになってから「赤」と「オレンジ」を区別するということです。やはり、人間の脳は「赤」と「青」の区別ができるようにならないと「赤」と「オレンジ」は区別できるようにならないのです。

簿記を学習するときも、例えば「現金と売掛金」の区別がついてからでないと「売掛金と未収金」の区別はつきません。なので、まずは「違いの大きなもの」が区別できるようになってから「違いの小さなもの」を区別するという順序で勉強していくことが大切です。

同じような考え方を結びつけて理解する

会計を勉強していると色々なところで同じような考え方が出てきます。会計は全体として体系化されているので、ある会計処理と別の会計処理はつじつまが合うようになっているからです。

「同じような考え方」を結びつけて理解していくことが大切です。この意識をしっかり持つことによって初めて出てくる取引をどのように処理するのかが分かるようになってきます。そうなればたとえ試験本番で見たことのない取引が出題されても対応できます。

長所を伸ばすよりも弱点をなくすことに意識を向ける

長所を伸ばすよりも弱点をなくす方が効果的な理由は次の2つです。

  • 弱点の方が点数が伸びやすい
  • 弱点が他の論点に悪影響を与える

弱点の方が点数が伸びやすい

簿記検定は7割で合格する試験です。ということはどの科目もそれなりに点数が必要だと言えます。例えば次のような状況を考えてみましょう。

得意な科目で85%得点、苦手な科目で45%得点、全体で65%得点できている

この人が全体で70%得点しようとする場合、次の2つの選択しがあります。

  • 得意な科目で95%得点、苦手な科目で45%得点、全体で70%得点
  • 得意な科目で85%得点、苦手な科目で55%得点、全体で70%得点

つまり、「得意な科目を10%上昇させる」か「苦手な科目を10%上昇させる」かということになります。

得意な科目がすでに85%得点しているわけですが、この時点で得点しやすい問題はほぼ得点できているはずです。これを95%の得点にしようと思えば、ほとんどの人が解くことができない難問を積極的に得点する必要があります。

逆に苦手な科目は45%しか得点できていないのですが、この場合、得点しやすい問題の多くを得点できていない状況だと言えます。これを55%にするには、他の人が得点できている問題を得点すればいいので、それほど大変ではありません。

この例から分かるとおり、弱点ほど得点力を上げやすいといえます。

弱点が他の論点に悪影響を与える

学校での科目の数学と英語のように、片方が全くできなくてももう片方の得点に影響を与えないものもあります。

しかし、簿記は全ての科目・論点がからみ合っているので、どこかで弱点を作ってしまうと、それが原因で他の論点に弱点ができてしまいます。弱点が広がっていってしまうので、弱点を見つけたらすみやかになくしていく必要があります。

インプットとアウトプットのバランスを意識する

勉強量が足りているにも関わらず実力がついていかない場合、その原因の1つにインプットとアウトプットのバランスの悪さにあります。

勉強は大きく分類すると4つに分けられる

勉強は「インプット(学習内容を頭に入れること)」と「アウトプット(頭に入れた学習内容を引き出して問題を解くこと)」という分類と「質」と「量」という分類ができます。つまり勉強は次の4つに分類できます。

  • インプットの質
  • インプットの量
  • アウトプットの質
  • アウトプットの量

ちなみにインプットはテキストの読み込み、アウトプットは問題練習や過去問練習が主な内容になります。合格できる人はこれら4つがきちんとできています。逆に合格できない人はこの中のどれかができていない場合が多いです。

インプットの質

インプットの質で重要なことは「暗記ではなく理解すること」です。暗記したものは使いこなせませんし、忘れやすいです。インプットの質でこだわるべきことは「暗記ではなく理解すること」にあります。

インプットの量

インプットの量で重要なことは「できるだけ少なくすること」です。全体の勉強時間が同じ場合、インプットの量を増やせば増やすほどアウトプットの量が減って しまいます。

アウトプットは量が重要なので、アウトプットの量をしっかりと行うためにはインプットの量をできるだけ少なくすることが重要です。

しかし、必要なインプットはしっかりと行わなければなりません。でないとアウトプットはできないからです。

  • 無駄に時間をかけないこと
  • 不必要な内容はインプットしないこと

これら2つが重要です。

アウトプットの質

アウトプットの質で重要なことは「インプットしたことをしっかりと使いこなすこと」です。機械的な作業にしてはいけないということです。あくまでもインプッ トした内容を使いこなす意識で、しっかりと頭を使わなければなりません。このアウトプットを繰り返すことで、頭を使わずに解くことができるようになってき ます。

また、アウトプットの質を高めるためには質の高いインプットを行っておく必要があります。暗記したものは機械的な作業しかできないからです。逆に言えば、インプットの質にこだわれば自然とアウトプットの質も上がってきます。

ちなみに、この部分の内容は「無意識レベルになるまで」の話です。完全に無意識レベルに到達すれば、ある程度機械的になってしまいます。無意識レベルについては次の2つの記事を参考にして下さい。

基本が完璧に身についている状態はどのような状態なのかを知る
無意識レベルに持っていく理由を知る

アウトプットの量

アウトプットの量で重要なことは「多くの勉強量を費やすこと」です。勉強時間ではないことがポイントです。効率よく勉強量を増やす方法として次の2つが重要です。

  • 同じ問題を繰り返し解く
  • 基本問題を解く

勉強量とは、問題を解いた量のことです。なので同じ問題を繰り返し解けば短い時間で多くの問題を解くことができますし、基本問題を解くことで多くの問題を解くことができます。

つまり、難問を長い時間使って解いてもあまり多くの勉強量はこなせないということです。難問を解いた方が勉強したと錯覚しやすいので注意が必要です。

勉強する上で特に重要なのは「インプットの質」と「アウトプットの量」です。効率よく実力をつけていくためにはインプットの質とアウトプットの量やそのバランスを常に自己分析しながら勉強していくことが大切です。

普段の簿記の勉強から試験中の精神状態を意識する

試験本番の緊張感から本来の力が出せずに失敗してしまわないように、普段から試験本番を意識して勉強をすることが大切です。試験本番でよくない精神状態は大きくは次の2つです。

  • 問題が解けて油断する
  • 問題が解けなくてパニックになる

本番でこのような精神状態にならないために普段の勉強から次の2つを意識してください。

  • 問題が解けても油断しない
  • 問題が解けなくてもパニックにならない

つまりは、「平静を保つ」ということです。試験本番で普段どおりの精神状態を保てない方は普段から意識してみてください。

まとめ

  • 勉強をしているときは、試験範囲全体を何となく意識する。
  • 勉強するときは「違いの大きなもの」から「違いの小さなもの」へ進めていく。
  • 弱点を見つけたらなくしていく。
  • インプットとアウトプットのバランスを意識しながら勉強していく。
  • 普段の簿記の勉強から平静を保つことを意識する。

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