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簿記1級の本試験中の心構え【時間配分のミスに注意】

試験当日の心構えについては実力を出し切るための本試験当日の過ごし方でお伝えしました。ですが、今回は本命の試験であり、簿記2級までの試験と違って合格がほぼ確実というわけでもありません。ほとんどの受験生が合格ライン上にいることだと思います。

そこで、試験で1点でも多くもぎ取ってくるための意識も必要になってきます。

ちなみに、この記事を書いている私は日商簿記に合格するための通信講座を2012年から運営し、これまでに数百人の合格者を送り出させていただいています。もちろん私自身も簿記1級に合格しています。

こういった私が、試験で1点でも多くもぎ取ってくるための意識も踏まえた本試験中の心構えについて解説していきます。

試験が始まった瞬間に勝負はついていると心得る

試験の合否は実は試験が始まった瞬間にほぼ決まっています。それまできちんと準備ができていれば、その成果をただ試験中に出すだけで自然と合格します。逆に準備がおろそかであれば不合格になってしまいます。

合格圏内にいない人が試験中にどれだけ上手に動けても合格はほとんどできません。試験中にできることはたかが知れているのです。なので試験中に気負う必要はありません

試験中に気をつけるべきこと

先ほど、試験が始まった瞬間に勝負はついていると言いました。しかし、きちんと合格できるだけの実力をつけて試験に臨んだにも関わらず不合格になってしまうこともまれにですが起こります。その原因は次の2つです。

  • 時間配分のミス
  • 試験中にあきらめた

なので試験中は次の2つに気をつけてください。

時間配分に気をつける

きちんと準備ができていたとしても簿記1級は時間的な余裕はあまりありません。きちんと準備ができていてもギリギリになることもあるでしょう。なので簿記1級では「難しい問題は時間を使わずに一度飛ばす」など、時間を上手に使う必要があります。

時間をどう使うかに関しては人それぞれです。きちんと準備ができていれば自分に合った時間配分も心得ているはずです。試験本番でもいつもどおり解答すれば合格できます。

試験中にあきらめない

試験中にあきらめるのは絶対にいけません。自分が苦手なところ、やっていないところが出るかもしれません。ものすごい難問が出題されたりすることもあるかもしれません。しかし、それでも絶対にあきらめてはいけません。

分からない問題があっても0点になるわけではありません。1点でも多く点数をもぎ取っていきましょう。あきらめた瞬間に5点や10点は簡単に失ってしまいます。

集中力が低下することによって普段なら見落とさない問題文の指示を見落としたり、普段ならしない計算ミスをしたりするからです。

あきらめることで得られるものは何もありません。これまでがんばってきたことを答案に残す、ただそれだけです。きちんと合格できるだけの準備をしてきたのであれば必ず合格できます。絶対にあきらめないで下さい。

また、次回以降の結果にも関わってきます。「途中であきらめた人」と「あきらめなかったけれど不合格だった人」の次回の合格率は圧倒的に「あきらめなかったけれど不合格だった人」の方が高いです。

やはり全力を出し切った上でギリギリで不合格になった人というのは課題がみつかりやすいので、その課題をクリアすることで次回に合格できます。逆に途中であきらめた人は、自分の全力がどれくらいなのかつかめないため、どうしても課題が見つかりにくくなります。

合格ライン上にいる人が10点も失えば不合格確実です。もし結果的に今回不合格だったとしても、あきらめなかった人の方が次回に合格する可能性が圧倒的に高いです。試験中に絶対にあきらめないでください。

簿記検定が始まったらやるべきこと

実力が合格圏にある人がきちんと合格するために、試験が始まったらやるべきことがあります。試験が始まったらやるべきことは次の3つです。

  • 出題形式をつかむ
  • 時間配分をつかむ
  • 問題の難易度をつかむ

出題形式をつかむ

簿記検定は簿記1級であっても出題形式はほとんど決まっています。大問の数や出題のパターンまでほとんど変わることはありません。まずは出題形式が変わっていないということを確認しましょう。

99%変わらないのですが、もし出題形式が変わっていたら相応の解き方をしなければなりません。決め付けて解いていてページをめくって驚くことがないように最初の10秒程度を使って出題形式が変わっていないことを確かめてください

もし変わっていたら、「過去問のときと同じように解いてはいけないかもしれない」ということなので、その意識を持ってください。あわてたりあきらめたりしなければ、そして合格圏内の実力があれば合格できます。

時間配分をつかむ

出題形式が同じであれば時間配分も同じで構いません。もちろん難易度の差によって多少の調整は必要ですが、解きながら微調整すればOKです。

通常の時間配分

いつもと同じ出題形式であれば「商業簿記:60分、会計学30分」「工業簿記45分、原価計算45分」を基準に±5分までは臨機応変に動かしてもよいと考えましょう。これが通常の時間配分です。

逆に出題形式に大きな変化があった場合は、問題量が増えたのか減ったのかなどを比較しながら時間配分を考えなければなりません。

問題の難易度をつかむ

問題の難易度は問題を少し見ただけでは分からないことが多いです。なので問題の難易度は大雑把につかむだけでOKです。微調整は後からいくらでもできます。

あくまでも問題が予想以上に難しくてあきらめたり簡単すぎて油断したりしないために、先に問題全体に目を通して確認しておくだけという意識で問題の難易度をつかんでください

これらのことをしておくことで、「最初簡単だったのでのんびり解いていたらページをめくったとたんに分量が増えて時間内に解けなかった。こんなことなら最初から飛ばして解けばよかった」といったことになってしまうことを防ぐことができます。

最初の1分で構わないので問題文全体を見て出題形式や難易度を大雑把につかんでから問題を解き始めることをお勧めします。

難問が出題されたときにやるべきこと

簿記検定ではときどきびっくりするような難問が出題されることがあります。そういった出題がされた場合に気をつけるべきことについてお伝えします。ちなみに簡単だと思ったときは油断しないようにするだけで十分です。

やるべきこと、およびその順番は次の3点です。

  1. 落ち着くこと
  2. 一部だけでも取ることを目指す
  3. 他の大問できちんと取りに行く

1.落ち着くこと

まずは落ち着きましょう(落ち着いていられるならばこの手順は飛ばして2に入ります)。きちんと勉強量が足りていて、やるべきことをやってきたのであれば、そしてその上で難しいと感じたのであれば、周りの受験生もあなた同様に難しいと感じています。

その問題はみんな難しいのです。あなたが解けない問題は他の誰も解けません。そう考えれば精神的に楽になると思います。

2.一部だけでも取ることを目指す

落ち着いたら解き始めましょう。難しい問題でも部分的には取れる設問もあるはずです。それをしっかりと判断して取れるべき場所をしっかりと取りにいきましょう。難問だと思って解いてみると、ほとんどの問題が楽に求まることもあります。

合格する実力がある人ができない問題は、できなくても合格できる問題です。できなくても気にする必要はありません。

むしろ気にしてしまうことで、できるはずの問題でミスをしてしまうようなことがあってはなりません。難しい問題ができなくても気にせず、他の問題で取りましょう。

3.他の大問できちんと取りに行く

1つの大問が難しかったとしても他の大問をしっかり取れば合格点には届きます。あきらめずにしっかりと他の大問で取りましょう。

簿記1級の場合は2段階選抜となっているので、会計学・商業簿記・工業簿記・原価計算のどれか1つでも40%に足りない場合は不合格となってしまいます。そのため大問1つ丸々落としてしまうと厳しいです。

しかし、簿記1級には傾斜配点というものがあります。難問の場合、この傾斜配点によって簡単な設問に大きな点数が与えられます(場合によっては1問に40%以上の点数が与えられることもあります)。

そうしないと合格者が0になってしまうからです。簿記1級は合格率を10%前後に調整しているので、このようなことが起こります。

≫傾斜配点については簿記1級の合格率に隠された2つの真実と簿記1級合格のための方法をご覧下さい。

だから絶対にあきらめないでください。どんなに難しい問題でも、講師でも解けないような問題でも10%合格できるような配点にしてくれるのです。しっかりと解答することが重要です。

難問が出題されても合格するために

つまるところ、これらのことを実行できる人というのは「自分は絶対に合格できると自信を持てるだけの努力をしてきた人」です。

絶対に合格できると自信を持っていれば難問が出てもあわてません。自分が解けない問題は解けなくても合格できる問題だと信じていられるからです。落ち着いていれば自分が取れる問題を一部だけでも取ることができるでしょう。

試験中に適切な心構えを保つためには、それまでの努力が必要です。自分は絶対に合格できると自信を持てるだけの努力をしてから本番に臨むことが大切です。

簿記1級の本試験中の心構え:まとめ

  • 試験が始まったら問題形式を確認し、必要であれば時間配分を調整する。
  • 問題文全体を眺めて試験の難易度を大雑把につかむ。
  • 難問が出題された場合は、落ち着いて取れそうな部分をしっかりと取りにいく。

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