簿記を勉強している方の中には次のような悩みを抱えている方が多くいらっしゃいます。
- 「どんなに頑張っても覚えられない」
- 「覚えても覚えても忘れてしまう」
- 「覚えている横から昔覚えたことを忘れていってしまう」
この悩みの根本は「忘れてしまう」というものですが、これは当たり前の現象だと言えます。脳の構造から考えて、忘れていくのは当然なのです。
忘れない人間などいません。なので、人間は忘れるものだという前提で勉強していく必要があります。
ちなみに、この記事を書いている私は日商簿記に合格するための通信講座を2012年から運営し、これまでに数百人の合格者を送り出させていただいています。もちろん私自身も簿記1級に合格しています。
こういった私が、忘れる前提での勉強の意識について解説していきます。
覚えなければ忘れない
忘れない方法がただ一つだけあります。それは覚えないことです。逆説的ですが、「覚えるから忘れる」のです。覚えなければ忘れません。
覚えなければならないことはほとんどない
実は簿記に関してはがんばって覚えなければならないことはほとんどありません。「借方」「貸方」などの簿記用語、会計用語と「現金」「売掛金」などの勘定科目ぐらいです。
簿記用語や勘定科目は覚えなければなりません。ただ、勘定科目はイメージそのものである場合も多いので、意識して覚えるものはほとんどありません(「建物」の勘定科目は「建物」、「土地」の勘定科目は「土地」なのですが、覚えるものではないというのはこういうことです。)。
本当に覚えなければならない勘定科目というのはごくわずかです。このわずかの勘定科目は覚えなければなりませんが、本当にわずかですし、練習を繰り返すうちに自然と覚えてしまいます。覚えようとする必要はありません。
このように考えていくと、覚えなければならないものは本当にほとんどありません。にも関わらず覚えようとするから忘れるのです。
「覚えなければ忘れない」というこの言葉は屁理屈で言っているのでも極論を言っているのでもありません。覚えようと意識することなしに簿記3級に満点で合格することで、この言葉の本当の意味を実感してください。
まとめ
- 覚えようとせずに自然と覚えてしまう意識で勉強する
- 覚えようと意識せずに簿記3級に満点で合格することで「覚えない勉強」を自分のものにする
コメント