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日商簿記1級の過去問題集はこれがおすすめ

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  • 日商簿記1級の過去問を買おうと思ってるんだけど、どれがいいのかな……
  • 日商簿記1級の過去問の効果的な使い方が分からない
  • 日商簿記1級の試験傾向とその対策を教えて!

「過去問は直前期に解くだけでいい」「勉強の最初から解くべきだ」など、真逆のことを言っている人もいて、過去問をどのように使ったらいいのか分からない方は非常に多いです。

私は簿記通信講座を2012年から運営してきて数百名の合格者をこれまでに送り出させていただきました。過去問の使い方は合否に直結するということもあり、過去問の使い方にも精通しています。

この記事ではおすすめの過去問と過去問の使い方について解説します。

この記事を読めば過去問を効果的に使うことができるようになります。過去問の傾向と対策も分かるので、日商簿記1級の合格もぐんと近づきます。

結論から言うと、日商簿記1級の過去問は「合格するための過去問題集 日商簿記1級」がおすすめで、商業簿記と会計学の勉強が終わったら商業簿記と会計学の過去問の研究に、工業簿記と原価計算の勉強が終わったら工業簿記と原価計算の過去問の研究に入るのがベストです

簿記1級の合格に役立つ無料PDF「簿記1級合格のための5つの秘訣」と無料メールセミナー「簿記1級合格への道」をお配りしています。

簿記1級の過去問練習、そしてその先にある簿記1級の合格に不可欠な「傾斜配点」についても、無料PDF「簿記1級合格のための5つの秘訣」と無料メールセミナー「簿記1級合格への道」で詳しく解説しています。

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  1. 日商簿記1級の過去問は「合格するための過去問題集(TAC)」がベスト
  2. 日商簿記1級の過去問の効果的な使い方
    1. 1.商業簿記と会計学までのテキストと問題集を完了する
    2. 2.日商簿記1級の過去問に取り組める状態を作る
      1. 日商簿記2級の過去問(本試験問題)の第1問から第3問までを完璧にする
      2. 商業簿記と会計学のテキストの目次を見て忘れているものがないかチェックする
    3. 3.「商業簿記・会計学」の過去問の1回目を解く
      1. 必ず時間を計って問題を解く
      2. ほぼ確実に合格点には届かないので心の準備をしておく
      3. 総合問題は全ての問題の仕訳だけを切る
      4. あまりにも早くあきらめない
    4. 4.「商業簿記・会計学」の過去問の1回目の答え合わせをする
    5. 5.「商業簿記・会計学」の過去問の2回目以降を解いていく
      1. 過去問を解く時には必ず時間を計る
      2. 満点は取りにいかない
      3. 18点以上取れるようになったら問題集と同じ使い方をしていく
    6. 「工業簿記・原価計算」のテキストと問題集が終わったら「商業簿記・会計学」と同じ要領で過去問を使う
  3. 日商簿記1級の出題形式と出題論点
    1. 商業簿記(25点)
      1. 目標時間:60分以内(遅くとも65分以内)
      2. 目標得点:18点(どんなに難しくても10点は死守)
      3. 出題論点:まんべんなく出題される
    2. 会計学(25点)
      1. 目標時間:30分以内(遅くとも45分以内)
      2. 目標得点:18点(どんなに難しくても10点は死守)
      3. 出題論点:連結会計が勝負どころ
    3. 工業簿記(25点)
      1. 目標時間:45分以内(遅くとも55分以内)
      2. 目標得点:18点
      3. 出題論点:主に決算の問題が出題される
    4. 原価計算(25点)
      1. 目標時間:45分以内
      2. 目標得点:18点
      3. 出題論点:「設備投資の意思決定」が勝負どころ
  4. 日商簿記1級の過去問は商工会議所HPよりPDFでダウンロードできます
  5. 【まとめ】日商簿記1級の過去問題集はこれがおすすめ

日商簿記1級の過去問は「合格するための過去問題集(TAC)」がベスト

過去問は有名なものが4つ(正確には2つ)販売されています。

タイトル出版社収録回コメント
合格するための過去問題集 日商簿記1級TAC14回基本的に毎回新版が出るので、最新版を買えば直近の過去問も解くことができる。解説も分かりやすい。個人的におすすめ。
だれでも解ける過去問題集ネットスクールタイトルは過去問題集となっているが、正確には過去問題集ではない。総合問題が分解されて個別問題になったりしている。
日商簿記1級 過去問題集大原10回基本的に年1回新版が出るので、直近の過去問が収録されていない可能性がある。解説がやや淡白で、合格点に届かない人は解説を見ても理解できない可能性がある。
日商簿記1級講師が選んだ過去問題集ネットスクールタイトルは過去問題集となっているが、正確には過去問題集ではない。過去問の中で解答すべき基本問題を選んで収録したり、会計士試験や税理士試験の過去問をアレンジして収録したりしている。

この表から分かるように、純粋な過去問は「TAC」と「大原」の2つだけです。過去問は10回分解けば十分なので、どちらの過去問も条件を満たしています。

大原の過去問は直近回が収録されていない可能性があるのが致命的です。

こういった理由から、合格するための過去問題集 日商簿記1級」をお勧めします。

日商簿記1級の過去問の効果的な使い方

日商簿記2級までは過去問を問題集と同じように使います。しかし、日商簿記1級では全く異なる使い方をします。具体的には次の流れで過去問を使っていきます。

  1. 商業簿記と会計学までのテキストと問題集を完了する
  2. 日商簿記1級の過去問に取り組める状態を作る
  3. 「商業簿記・会計学」の過去問の1回目を解く
  4. 「商業簿記・会計学」の過去問の1回目の答え合わせをする
  5. 「商業簿記・会計学」の過去問の2回目以降を解いていく

「工業簿記」「原価計算」でも同じことを繰り返します。

1.商業簿記と会計学までのテキストと問題集を完了する

まずは商業簿記と会計学のテキストと問題集を完了します。完了前に過去問に挑戦してもいいのですが、ほぼ確実に手も足も出ません。

商業簿記と会計学を完了するまでは、過去問は解くのではなく、見る程度にとどめておくほうが無難です。

2.日商簿記1級の過去問に取り組める状態を作る

商業簿記と会計学の勉強が完了したからといって、すぐに過去問に挑戦するのは無謀です。過去問に挑戦する前に次の2つを行ってください。

  • 日商簿記2級の過去問(本試験問題)の第1問から第3問までを完璧にする
  • 商業簿記と会計学のテキストの目次を見て忘れているものがないかチェックする

日商簿記2級の過去問(本試験問題)の第1問から第3問までを完璧にする

日商簿記2級の商業簿記である第1問から第3問までが完璧にできるかどうか確認します。具体的な基準は「40分で57点以上(過去10回平均)」です。

簿記2級の過去問(本試験問題)は「合格するための本試験問題集 日商簿記2級」がおすすめです。

このウェブサイトでは「日商簿記2級の過去問(本試験問題)を70分で90点以上」得点できるようになってから、日商簿記1級の勉強を始めることをおすすめしています。

「日商簿記2級の過去問(本試験問題)を70分で90点以上」よりも基準が上がっていますが、簿記1級の商業簿記と会計学を終えているからです。

日商簿記2級の過去問(本試験問題)で「40分で57点以上(過去10回平均)」ができなければ日商簿記1級に挑戦しても手が出ないと考えて下さい。

もし「40分で57点以上(過去10回平均)」得点できなかった場合は、簿記2級の復習をすることが大切です。

商業簿記と会計学のテキストの目次を見て忘れているものがないかチェックする

商業簿記と会計学のテキストの目次を見て「忘れている論点」や「解けなさそうな論点」がないかチェックします。

きちんと勉強できていれば大丈夫なはずですが、最初の方で勉強した論点や難易度の高い論点があてはまってしまうかもしれません。

「忘れている」「解けなさそう」という論点が思い当たった場合はテキストや問題集に戻って確認してください。確認せずに過去問に挑戦するのは無謀です。

3.「商業簿記・会計学」の過去問の1回目を解く

いよいよ過去問練習に入っていきます。過去問を解く前に次の4つを意識してください。

  • 必ず時間を計って問題を解く
  • ほぼ確実に合格点には届かないので心の準備をしておく
  • 計算問題は全ての問題の仕訳だけを切る
  • あまりにも早くあきらめない

必ず時間を計って問題を解く

過去問を解くときには必ず時間を計ってください。時間内に解こうとする必要はありません。制限時間がきたら気づけるようにタイマーを設定しておきます。

制限時間はおおよそで構いません。商業簿記60分、会計学30分が一応の目安です。

時間がきてもそのまま解き続けて構いません。時間を計ることで、どのくらいの時間で解かなければいけないのかの感覚をつかむのが目的です。

ほぼ確実に合格点には届かないので心の準備をしておく

過去問を解いて合格点に届かなくても落ち込む必要はありません。合格点に届かなくて当たり前です。これから研究と練習を繰り返すことで合格点を目指していきます。

総合問題は全ての問題の仕訳だけを切る

1回目の段階では集計して記入する必要はありません。仕訳だけを切ります。

もちろん本試験では集計することになりますが、簿記2級の商業簿記の過去問で「40分で57点以上(過去10回平均)」取れる実力があれば集計力に問題はありません。

この段階では仕訳を切ることに集中してください。

あまりにも早くあきらめない

過去問は難易度が高いので、早々とあきらめてしまいそうになるかも知れません。しかし、早々と諦めてしまうと練習にならないだけでなく、諦めぐせがついてしまいます。

それでは過去問練習がマイナスにしかならないので、最低でも制限時間まではあきらめないようにしてください。

この段階で制限時間以内に完答することはありえないので、制限時間までにやることがなくなることはありません。

4.「商業簿記・会計学」の過去問の1回目の答え合わせをする

解き終わったら答え合わせです。

総合問題は仕訳だけを切っているので、そのまま採点はできません。

「解説の仕訳と自分の仕訳を比較して間違っていた場合、その間違いが影響する解答欄を不正解にする」という形で採点してください。

答え合わせをして商業簿記と会計学がそれぞれ何点だったか確認します。合格点はそれぞれ18点ですが、この時点で18点取れることはまずありません。

10点いかないこともよくあります。得点は全く気にせずに何点だったか確認します。

そして、18点取るためにはどの問題を得点しなければいけなかったのかを分析します

得点できなければならない問題は「テキストや問題集で学習した内容から出題された問題」や「直接は学習していなくても応用してできたであろう問題」です。

言い換えれば「テキストや問題集を見ながらだったら解ける問題」が得点すべき問題です

もしテキストや問題集を見ながら解いても18点に届かない場合、そのテキストと問題集自体が合格レベルに届かないものである可能性が高いです。

応用力には個人差があるので絶対的なものではありませんが、一般的に「スッキリわかる日商簿記1級」「サクッとうかる日商1級 テキスト」では合格レベルに届かない人が多いです。

日商簿記1級のおすすめのテキストについては「【日商簿記1級】独学向けおすすめテキスト5選【2023年版】」で詳しく解説しています。

日商簿記1級の問題集の選び方については「【2023年版】独学向け簿記1級おすすめ問題集【5つの問題集を徹底比較】」で詳しく解説しています。

「得点すべき問題」が解けるようにテキストや問題集で復習します。過去問の解説は極力見ません。その問題を解くために必要なものを分析し、きちんと身につけることが大切です。

たとえ「テキストや問題集を見ながらだったら解ける問題」であったとしても「非常に複雑な計算が必要な問題」「他の解答欄がほとんど完璧に埋まらない限り正解できない問題」については「得点すべき問題」から外しても構いません。

自分に必要な復習をきちんと行い、18点を取れる力がついたと感じたら次に進みます。できればその日のうちに、遅くとも翌日には次に進んでください。

簿記1級で行われる傾斜配点について

日商簿記1級では傾斜配点が行われています。傾斜配点では合格点を取った人数が全体の約10%になるように配点を操作します。その結果、「正答率が高かった解答欄に多くの点数が与えらえる」ことになります。

実際の試験では、この傾斜配点が行われるのですが、市販の過去問の配点では傾斜配点は考慮されていません。この記事で書いている点数の目安も、あくまでも市販の過去問の配点での点数だと考えてください。

傾斜配点を味方につけるためには、他の受験生の得意不得意を考慮することが必要ですが、そこまで考慮されているテキストは【簿記革命1級】以外ありません。【簿記革命1級】については「日商簿記1級通信講座【簿記革命1級】」で詳しく解説しています。

また、傾斜配点や簿記1級の勉強法については「無料PDF『簿記1級合格のための5つの秘訣』」と「無料メールセミナー『簿記1級合格への道』」が参考になります。手に入れたい方はリンク先をクリックして登録してください。

5.「商業簿記・会計学」の過去問の2回目以降を解いていく

1回目の過去問練習では仕訳だけを切りました。2回目以降はきちんと集計を行い、解答欄を記入します。2回目以降に問題を解くときは次の3つを意識してください。

  • 問題を解く時には必ず時間を計る
  • 満点は取りにいかない
  • 18点以上取れるようになったら通常の問題集と同じ使い方をしていく

過去問を解く時には必ず時間を計る

時間を計ること自体は1回目と同じですが、2回目は1回目よりもはるかに時間を重視します。時間内に解き終わる必要はありませんが、時間をオーバーした場合は対策が必要です。

2回目以降の過去問練習で、しかも満点を取りにいっていないにも関わらず制限時間をオーバーする場合、次の原因が考えられます。

  • 基本的内容で迷いが生じた
  • 実は解く必要がない問題を解こうとした
  • 計算力が不足している
  • ボックス図や面積図など、自分なりの解法が身についていない(暗記しているだけになっている)

原因を分析し、しっかりと対策しておくことが大切です。対策がうまくいけば解答スピードは上がります。

満点は取りにいかない

2回目以降であれば、本来「捨問」に値する問題であっても得点できそうに感じることがあります。もちろん18点までしか得点してはいけないというわけではありません。

しかし、本試験では捨てるような問題まで取りに行くクセをつけてしまうと、過去問練習が「本試験で合格点を取るための練習」ではなく「過去問で高得点を取るための練習」になってしまいます。

こうなってしまうと試験本番で取るべき問題が見えにくくなり、結果として本番での時間配分のミスや焦りの原因となってしまいます。

本試験で捨問とする問題は過去問練習でも捨てるようにしてください。

ただし「最初から捨てると決め付ける」のではなく「きちんと問題文を読み『このレベルの問題は捨てるんだ』ときちんと意識してから捨てる」ことが大切です。

捨問であることを暗記してはいけません。

18点以上取れるようになったら問題集と同じ使い方をしていく

過去問練習は18点以上取れるようになるまでは毎日(可能であれば1日に何度でも)解いてください。

もちろんただ解くだけではなく、18点に届かなかった場合にはきちんと原因をつかんで復習することが大切です。

繰り返し練習を行えば18点に届くようになります。18点に届くようになれば問題集と同じ復習間隔で解くようにしてください。

関連記事

問題集の復習間隔は「1回目の翌日」「2回目の1週間後」「3回目の2週間後」「4回目の1ヶ月後」です。

問題集の復習間隔については「簿記の問題集の効果的な繰り返しのやり方【問題部分は書き込み禁止】」で詳しく解説しています。

「工業簿記・原価計算」のテキストと問題集が終わったら「商業簿記・会計学」と同じ要領で過去問を使う

「工業簿記・原価計算」のテキストと問題集が終わったら「商業簿記・会計学」と同じ要領で過去問を使っていきます。原則として同じなのですが、次の2つだけは違います。

  • 簿記2級の「完璧」の基準:「30分以内に38点以上(過去10回平均)」
  • 問題を解いていくときのポイント:1回目から解答欄を埋める(総合問題も仕訳だけで終わらない)

2つの違いを意識して「工業簿記・原価計算」の過去問練習をしていきます。

日商簿記1級の出題形式と出題論点

過去問を10回分(第152回から第165回まで)分析した結果をお伝えします。

最初に日商簿記1級全体について数値的なものをまとめておきます。

科目配点目標得点目標時間
商業簿記25点18点60分(遅くとも65分)
会計学25点18点30分(遅くとも45分)
工業簿記25点18点45分(遅くとも55分)
原価計算25点18点45分
合計100点72点120分

商業簿記(25点)

「決算整理後残高試算表の作成」と「損益計算書の作成」の出題がほとんどです。また、どのような出題であっても総合問題の形式で出題されています。

1つの大問がいくつかの小問に別れている場合もあります。そういう場合は仕訳問題など、総合問題ではない問題での出題もあります。

総合問題の練習はしっかり行って試験に臨むことが大切です。

目標時間:60分以内(遅くとも65分以内)

できれば60分以内、遅くとも65分以内で解答することが大切です。65分以上時間を使ってしまうと会計学に使える時間が少なくなってしまいます。

たとえ商業簿記で高得点が狙えたとしても会計学で10点未満になってしまうと不合格になるので、どんな状況であっても65分で商業簿記を切り上げ、会計学に取り掛かることが大切です(商業簿記を先に解く場合)。

目標得点:18点(どんなに難しくても10点は死守)

日商簿記1級では傾斜配点があるので、問題が難しければ難しいほど簡単な問題に多くの配点が与えられます。

関連記事

傾斜配点については「日商簿記1級は相対評価である前提で勉強しよう」で詳しく解説しています。

問題が難しければ難しいほど、諦めずに簡単な問題を探し出し、何とか簡単な問題を正解する必要があります。

特に商業簿記はこの傾向が強いので、問題が難しいときほど難しい設問は捨て、簡単な問題を絶対に間違えない意識で答案を作成して下さい

出題論点:まんべんなく出題される

過去10回(第152回から第165回まで)の出題論点は多いものから順に次のようになっています。

商業簿記と会計学は試験範囲がほとんど同じなので、商業簿記と会計学の両方を含んでいます。

  • 8回出題:貸倒引当金、退職給付会計
  • 7回出題:リース会計
  • 6回出題:有価証券、減価償却、税効果会計、連結会計
  • 5回出題:減損会計

まんべんなく出題されるので、まんべんなく勉強しておく必要があります。ただ「有価証券」「貸倒引当金」「リース会計」「外貨換算会計」だけは外せません。

会計学(25点)

会計学では「空欄補充問題(記述)」と「金額計算問題」が多く出題されています。

解答すべき語句については語群が与えられないケースが多いため、うろ覚えでの解答は困難です。しっかりと用語を覚えておく必要があります。

金額を計算する問題が出題されるため、正確な計算力も必要とされます。

目標時間:30分以内(遅くとも45分以内)

できれば30分以内、遅くとも45分以内で解答することが大切です。45分以上時間を使ってしまうと商業簿記に使える時間が少なくなってしまいます。

たとえ会計学で高得点が狙えたとしても商業簿記で10点未満になってしまうと不合格になるので、どんな状況であっても45分で会計学を切り上げ、商業簿記に取り掛かることが大切です(会計学を先に解く場合)。

目標得点:18点(どんなに難しくても10点は死守)

日商簿記1級では傾斜配点があるので、問題が難しければ難しいほど簡単な問題に多くの配点が与えられます。

問題が難しければ難しいほど、諦めずに簡単な問題を探し出し、何とか簡単な問題を正解する必要があります。

傾斜配点を味方につけるためには「比較的簡単な計算問題で計算ミスは絶対にしない」という意識が大切です。

出題論点:連結会計が勝負どころ

会計学は3つの小問に分かれることが多く、出題は多岐に渡ります。その中で突出して出題が多いのが連結会計です。過去10回中、6回出題されています。

連結会計の練習をしっかりと行ってから試験に臨むことが大切です。

工業簿記(25点)

「計算問題」「勘定記入」「理論問題(語群選択)」が多く出題されています。特に計算問題は過去10回で出題されなかったことは1回もありません。計算力は必須です。

理論問題もそれなりに出題されているので、用語についてもそれなりに意味を理解して使いこなせるようにしておくことが必要です。原価計算基準にも目を通しておくことをおすすめします。

目標時間:45分以内(遅くとも55分以内)

できれば45分以内、工業簿記の分量が原価計算と比較して多い場合でも55分以内で解答することが大切です。55分以上時間を使ってしまうと原価計算に使える時間が少なくなってしまいます。

たとえ工業簿記で高得点が狙えたとしても原価計算で10点未満になってしまうと不合格になるので、どんな状況であっても55分で工業簿記を切り上げ、原価計算に取り掛かることが大切です(工業簿記を先に解く場合)。

目標得点:18点

日商簿記1級では傾斜配点があるので、問題が難しければ難しいほど簡単な問題に多くの配点が与えられます。

問題が難しければ難しいほど、諦めずに簡単な問題を探し出し、何とか簡単な問題を正解する必要があります。

傾斜配点を味方につけるためには「比較的簡単な計算問題で計算ミスは絶対にしない」という意識が大切です。

出題論点:主に決算の問題が出題される

標準原価計算よりも実際原価計算が多く、個別原価計算よりも総合原価計算が多く出題されます。総合原価計算の中では単純総合原価計算と単一工程総合原価計算が多く出題されます。

全体的にシンプルなものが多く出題されるので、基本を大切にしっかりと練習して本試験に臨むことが大切です。

原価計算(25点)

計算問題が出題されなかったことは過去の10回で1回もありません。金額を正確に計算できる力をつけることが何より大切です。

理論問題(語群選択)もそれなりに出題されているので、用語についてもそれなりに意味を理解して使いこなせるようにしておくことが必要です。

目標時間:45分以内

45分以内に解答することが大切です。工業簿記の分量が多い場合は35分程度しか使えない場合もあります。

たとえ原価計算で高得点が狙えたとしても工業簿記で10点未満になってしまうと不合格になるので、どんな状況であっても45分で原価計算を切り上げ、工業簿記に取り掛かることが大切です(原価計算を先に解く場合)。

目標得点:18点

日商簿記1級では傾斜配点があるので、問題が難しければ難しいほど簡単な問題に多くの配点が与えられます。

問題が難しければ難しいほど、諦めずに簡単な問題を探し出し、何とか簡単な問題を正解する必要があります。

原価計算はその科目の特性として「自分で求めた金額を使って多くの金額を求めていく」機会が非常に多いです。

そのため、根本的な金額をミスしてしまったり問題文を読み間違えてしまったりした場合、解答のほとんどが間違いになってしまう可能性があります。

特に「設備投資の意思決定」が出題された場合、この傾向があります。

このようなことが起こってしまうと、ただ一つのミスが原因で10点に届かずに不合格になってしまう可能性があります。

特に重要な金額、数値だけは何度も確認し、また読み間違えてしまった場合に根本から解答が変わってしまうような部分だけは何度も読み直すといった注意深さが必要です。

出題論点:「設備投資の意思決定」が勝負どころ

「設備投資の意思決定」は過去10回(第152回から第165回まで)のうち3回とそれほど多くはありませんが、出題された場合、勝負がここで決まります。

「設備投資の意思決定」は考え方をしっかりと理解していなければ本試験の問題を解答することはできません。

また、出題されたときは配点が極めて大きく、些細なミスで雪崩のように失点し、10点に届かず不合格になってしまう人が非常に多い論点でもあります。

「設備投資の意思決定」は特に完璧にして本試験に望むことが大切です。

日商簿記1級の過去問は商工会議所HPよりPDFでダウンロードできます

現在は日商簿記1級の過去問は商工会議所のホームページから無料でダウンロードできます。

第158回の日商簿記1級過去問
第159回の日商簿記1級過去問
第161回の日商簿記1級過去問
第162回の日商簿記1級過去問
第164回の日商簿記1級過去問
第165回の日商簿記1級過去問

第157回以前のものは無料では手に入りません。また、第158回以降も解答や解説はありません。「合格するための過去問題集 日商簿記1級」の購入をおすすめします。

解答用紙はTACのウェブサイトで手に入れることができます。

【まとめ】日商簿記1級の過去問題集はこれがおすすめ

日商簿記1級の過去問は「合格するための過去問題集 日商簿記1級」がおすすめです。

商業簿記と会計学の勉強が終わったら商業簿記と会計学の過去問の研究に、工業簿記と原価計算の勉強が終わったら工業簿記と原価計算の過去問の研究に入るのがベストです。

過去問練習は次の流れで行います。

  1. 商業簿記と会計学までのテキストと問題集を完了する
  2. 日商簿記1級の過去問に取り組める状態を作る
  3. 「商業簿記・会計学」の過去問の1回目を解く
  4. 「商業簿記・会計学」の過去問の1回目の答え合わせをする
  5. 「商業簿記・会計学」の過去問の2回目以降を解いていく

工業簿記と原価計算も同様の流れで行います。

弊社が運営している【簿記革命1級】は、重要な部分を完璧に身につけていくことで日商簿記1級に合格することができる簿記通信講座です。

私とともに日商簿記1級の合格を目指して勉強したい方は「簿記1級通信講座【簿記革命1級】」を検討されてください。

また、簿記2級の復習の必要性を感じた方は「簿記2級通信講座【簿記革命2級】」で復習されることもおすすめします。

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