仕損の仕訳

Pocket

こんにちは、簿記合格請負人の平野です。この記事では仕損について解説します。

仕損

仕損(しそんじ)とは、加工に失敗することをいいます。「急いてはことを仕損じる」ということわざに出てくる「仕損」と同じです。

仕損費(しそんじひ)は、その失敗によって発生した費用(損失)のことをいいます。また、仕損品は、仕損によってできた不良品のことをいいます。

仕損品は要するに失敗品です。製品の製造に失敗した場合、通常の製品と同じ価値にはなりませんが、価値が全くないわけでもありません。仕損に関しては、この事実を適切に表せるように仕訳を切ることになります。

仕損の仕訳の具体例

仕損の発生

「A製品について仕損が発生し、補修を行った。この補修には材料80,000円と労務費50,000円が消費された。」場合の仕訳について考えてみましょう。

材料80,000円と労務費50,000円が消費されているので『(貸)材料80,000』『(貸)労務費50,000』となります。

次は借方です。仕損じているとはいえ、この時点では製造中の製品なので仕掛品として処理しておきます。金額は(80,000円+50,000円=)130,000円となります。よって『(借)仕掛品130,000』となります。

まとめると次のようになります。

借方 金額 貸方 金額
仕掛品 130,000 材料
労務費
80,000
50,000

仕損費勘定への振替

「上記の補修費用130,000円を仕損費として計上した」場合の取引と仕訳について考えてみましょう。

補修費用は失敗を補修するために仕方なく行った作業なので、仕掛品勘定としておくわけにはいきません。仕損費として計上する必要があります。よって、仕掛品勘定を仕損費勘定に振り替えます。金額はもちろん130,000円です。

よって次のようになります。

借方 金額 貸方 金額
仕損費 130,000 仕掛品 130,000

仕損費を直接経費として処理

「上記の仕損費をA製品に賦課した」場合の仕訳について考えてみましょう。

A製品に賦課するということはA製品のみに関する補修作業ということなので、この仕損費はA製品の製造原価に上乗せされます。よって、仕損費を仕掛品に振り替えることになります。

よって次のようになります。

借方 金額 貸方 金額
仕掛品 130,000 仕損費 130,000

仕損費を間接経費として処理

「上記の仕損費を間接経費として配賦した」場合の仕訳について考えてみましょう。

間接経費として配賦するということは、この仕損費は製造間接費として各製造指図書に配賦されるということです。よって、仕損費を製造間接費に振り替えることになります。

よって次のようになります。

借方 金額 貸方 金額
製造間接費 130,000 仕損費 130,000

メルマガ登録フォーム

簿記革命メルマガ「簿記革命通信~簿記1級にラクラク合格する方法~」の登録フォームです。



お名前(名字のみ漢字でお願いします)

メールアドレス

Pocket

タグ:

“仕損の仕訳” への2件のフィードバック

  1. 健佑ぱぱ より:

    ■はじめまして

    こんにちは

    仕損なんていう仕訳があるのですね。

    勉強になりました!!

    おはずかしながらTKCで複式簿記を

    記帳して8年にもなる零細企業の

    経営者です。

    また、勉強させて頂きます。

    • dokuboki より:

      コメントありがとうございます。

      仕損は製造業を営んでいる工業簿記でしか出てこない仕訳ですね。私もほとんど見かけません。

      経営者の方なら簿記の知識は必須ですね。ぜひ参考になさってください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

ページトップへ