仕入割引や売上割引を仕入や売上から控除しない本当の理由

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こんにちは、簿記合格請負人の平野です。割引は利息の支払いや受取りであるため、仕入や売上から控除しないと割引の取引と仕訳でお伝えしました。この記事ではより深く解説します。

売上割引と手形売却損の整合性

「商品100,000円をA社に販売した際の売掛金を現金で受け取った。なお、『掛代金を10日以内に支払えば代金の5%を割り引く」との契約があったが、この売掛金は10日以内に支払われていた」場合の仕訳が次のようになることは割引の取引と仕訳で解説しました。

借方 金額 貸方 金額
現金
売上割引
95,000
5,000
売掛金 100,000

では、商品代金を売掛金ではなく受取手形で受取っていたとします。そしてその手形を売掛金を支払った日と同じ日にA社に割引いてもらったとします(割引料は同じく5,000円です)。すると、このときの仕訳は次のようになります。

借方 金額 貸方 金額
現金
手形売却損
95,000
5,000
受取手形 100,000

手形の割引は売掛金の早期受取りと同じ性質の取引です。どちらも受取期日前に現金を受取ることで、受取期日までの利息を支払っています。

同じ性質の取引なのに、手形の場合は手形売却損という支払利息を意味する勘定で仕訳を切り、売掛金の場合は売上という営業取引を意味する勘定で仕訳を切ったのではつじつまが合いません。

もし売上割引を売上から控除するならば、手形を割引した場合も「手形売却損」ではなく「売上」でなければつじつまが合わないのです。手形を割引いたときに手形売却損という勘定で仕訳を切る以上、売上割引も支払利息を意味する売上割引を使わなければなりません。

このような理由から、仕入割引や売上割引は仕入や売上から控除しないのです。

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