会計監査と財務諸表の信頼性

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こんにちは、簿記合格請負人の平野です。一般に「会計監査で適正だと判断されている財務諸表は信頼できる」と思われているところがあります。確かにそうあってほしいとは思いますが、実際はそうではありません。この記事では会計監査と財務諸表の信頼性についてお伝えします。

会計監査で行っていること

会計監査で行うことは「財務諸表のミスの調査」です。具体的には「ミスが起こりやすいところ」に狙いをつけて調査していきます。特に「前期と比較して大幅に金額が変動している科目」は入念にチェックされます。

そして、ミスがみつかった場合は修正を促します。

全てのミスを見つけることができるのか

では、全てのミスを見つけることができるのでしょうか。残念ながらそれは不可能です。監査の期間はそれほど長いものではありませんし、たとえ長くても完璧というわけにはいきません。

特に企業側が故意に捏造したり隠蔽したりしている場合は発見は難しいです。監査法人は税務署や警察のような強力な権限があるわけではないので、意図的に隠している証拠を見つけるのは難しいのです。

では、何のための監査なのか

意図的な不正を見つけることができないのであれば、では、いったい何のための監査なのでしょうか(稚拙な不正の場合は見つけることはできます。)。監査を受けている財務諸表が信頼できないのであれば誰も安心して投資できないということになってしまいます。

会計監査を通した財務諸表は「会計士がきちんと注意義務を守って監査を行った」ことが証明されている財務諸表だということなのです。

「会計士という会計のプロが、その能力を持ってきちんと注意して監査を行ってミスが発見できなかった財務諸表」と言いかえることもできます(もし注意義務を怠っている場合は、監査法人は罪に問われます。)。

会計監査を通すということはこういうことです。なので「会計監査で適正だと判断されている財務諸表は信頼できる」とは言い切れないのです。財務諸表を見るときには会計監査を通しているからといって安心しすぎないことも必要です。

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