借入有価証券の取引と仕訳

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こんにちは、簿記合格請負人の平野です。この記事では借入有価証券の取引と仕訳について解説します。

借入有価証券

借入については借入金手形借入金が簿記3級の範囲でした。簿記2級ではこれに借入有価証券が加わります。現金ではなく有価証券を借り入れることがあります。その場合、借入有価証券という勘定科目を使います。

借入有価証券の取引と仕訳

有価証券を借り入れた

「当社は取引先が所有している株式(帳簿価額600,000円、時価700,000円)を借り入れた」場合の仕訳について考えてみます。

有価証券を借り入れたことで、手許の有価証券が増加します。しかし、売買目的有価証券などといった勘定科目を使うと、自社で所有している有価証券と混ざってしまいます。そこで、『保管有価証券』という勘定科目を使います。

有価証券という財産なので資産の勘定になります。また、金額は時価になります。よって、『(借)保管有価証券700,000』となります。

次は貸方です。有価証券を借り入れたことで、その有価証券を返す義務が発生します。この義務を『借入有価証券』という勘定科目で表します。義務なので負債の勘定になります。ここでも金額は時価となります。よって、『(貸)借入有価証券700,000』となります。

まとめると次のようになります。

借方 金額 貸方 金額
保管有価証券 700,000 借入有価証券 700,000

なぜ借入有価証券の金額は時価なのか

貸付有価証券は帳簿価額なのになぜ借入有価証券の金額は時価なのでしょうか。理由は次の2つです。

  • そもそも他社の帳簿価額は分からないから
  • この有価証券を紛失した場合の損害賠償金額に近いのは時価だから

この例題では時価を使うか帳簿価額を使うかの理解を問うためにあえて帳簿価額を書いていますが、実際には他社の帳簿価額は分かりません。そのためその金額を使って記帳することはできないのです。

また、借入有価証券は先方に返す義務があります。もしこの有価証券を紛失した場合には、当社が買いなおして返さなければなりません。なので、買いなおすときに必要な金額を負債として計上しておくほうが合理的です。

買いなおすときに必要な金額はそのときにならなければ分かりませんが、取引した時点で近いのは帳簿価額よりも時価です。そのため時価で記帳する方が合理的だといえます。

このような理由により、借入有価証券の金額は時価ということになります。

ちなみに、考え方は預り有価証券と似ています。

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