有形固定資産の割賦購入の取引と仕訳

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こんにちは、簿記合格請負人の平野です。この記事では有形固定資産の割賦購入について解説します。

有形固定資産の割賦購入

営業外支払手形を使う場合のほとんどが「金額が大きい固定資産の購入」です(金額が小さければ、普通は現金や小切手で支払います。)。金額が大きく一括での支払いが難しいので手形を使い、代金を分割して購入するのです。

そのような「代金を分割して購入」という取引の場合、代金そのものに加えて利息も支払うことになります(その利息は営業外支払手形の金額に含まれる形をとるのが一般的です。)。

割賦購入の取引と仕訳

割賦購入

平成×1年4月1日に営業用の車両(現金販売価額4,800,000円)を割賦契約で購入した。代金は平成×1年4月末日から毎月末に支払期限の到来する額面1,000,000円の約束手形5枚を振り出して交付した。この場合の仕訳について考えてみましょう。

4,800,000円の営業用の車両を購入しているので、『(借)車両運搬具4,800,000』となります。

また、代金は額面1,000,000円の約束手形5枚を振り出して支払っているので、『(貸)営業外支払手形5,000,000』となります(うっかり支払手形勘定で処理してしまわないことがポイントです。)。

このままでは借方が200,000円不足しています。この200,000円は代金の支払いを後日に回していることによる利息分だと考えられます。

この利息の前払いだと考えて『(借)前払利息200,000』となります(ここを支払利息とする処理方法もあります。その場合、決算整理仕訳で「費用の繰延べ」を行うことになります。)。

借方 金額 貸方 金額
車両運搬具
前払利息
4,800,000
200,000
営業外支払手形 5,000,000

割賦購入代金の支払い

「平成×1年4月30日となったので、額面1,000,000円の約束手形の期日が到来し、当座預金口座より引き落とされた。」場合の仕訳について考えてみましょう。

1,000,000円の営業外支払手形に期日が到来したので、『(借)営業外支払手形1,000,000』となります。また、1,000,000円が当座預金口座より引き落とされたので、『(貸)当座預金1,000,000』となります。

次に前払利息の処理を行います。

手形を振り出した時点では前払利息でしたが、ここでは実際に利息を支払ったことになるので支払利息となります(先ほどの仕訳で『(借)支払利息200,000』としていた場合、この処理は不要です。決算整理仕訳で「費用の繰延」を行うことになります。)。

よって前払利息を支払利息に振り替えます。振り替える金額は(前払利息200,000円÷支払回数5回=)40,000円となります。よって『(貸)前払利息40,000』『(借)支払利息40,000』となります。

借方 金額 貸方 金額
営業外支払手形
支払利息
1,000,000
40,000
当座預金
前払利息
1,000,000
40,000

固定資産を割賦購入した場合、このような会計処理になります。

ちなみに、「各回の利息の金額をどのように計算するのか」についてはいくつか考え方があります。そのうち、簿記2級では全ての回の利息額が同じになると考える定額法のみが出題されます(ここでの仕訳例も定額法によっています。)

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