【無料PDF】簿記1級合格のための5つの秘訣

無料PDF「簿記1級合格のための5つの秘訣」を手に入れて、
楽しみながら簿記1級に合格しよう。

ここをクリックして今すぐ無料PDFを手に入れる

【簿記】前払保険料(前払費用)の仕訳と勘定科目とは【計算方法も】

スポンサーリンク
  • 決算整理仕訳のところで前払保険料の仕訳が出てきたんだけど……
  • 前払保険料の仕訳を切る必要性が分からない
  • 前払保険料の仕訳について教えて!

前払保険料(前払費用)の仕訳は簿記3級で高い確率で出題されますが、考え方が難しく、苦手にしている人が非常に多いです。

私は簿記通信講座を2012年から運営してきて数百名の合格者をこれまでに送り出させていただきました。もちろん前払保険料(前払費用)の仕訳についても熟知しています。

この記事では簿記3級に合格するために必要な前払保険料(前払費用)の仕訳について解説します。

この記事を読めば前払費用の仕訳を難しいと感じることはなくなります。簿記3級の試験でも自信を持って解答できるようになります。

結論を言うと、前払費用の仕訳は「本来は次期の費用なのに当期に支払った分」を資産計上して次期に繰り延べるという目的で行います。

簿記1級の合格に役立つ無料PDF「簿記1級合格のための5つの秘訣」と無料メールセミナー「簿記1級合格への道」をお配りしています。

メインの内容は簿記1級の勉強についてですが、簿記3級であっても簿記1級であっても、簿記の勉強に大きな違いはありません。

「将来的に簿記1級の合格を目指している人」「簿記をきちんと理解して身につけたい人」は今すぐ手に入れることをおすすめします。

スポンサーリンク

前払費用(前払保険料)とは:次期の費用(保険料)なのに当期に支払った分

費用の中には向こう一年分をまとめて支払うものがあります。身近な例は自動車の任意保険です。

企業では支払家賃や支払利息も向こう一年分をまとめて支払うことがあります。

支払保険料は、支払時に全て次のような仕訳を切っています。

借方金額貸方金額
支払保険料×××現金など×××

この仕訳によって当期の費用として計上されていますが、次期の分の費用が当期の費用の中に入っていたら正確な当期の費用が計算できません

当期の費用を正確に計算するためには、「本来は次期の分なのに当期の費用に含まれている分」を費用から差し引き、次期に繰延べなければなりません。

次期の費用を次期に繰り延べる一連の手続きを費用の繰延べ(前払費用の計上)といいます。

支払家賃や支払利息も考え方は同じです。借方が支払家賃や支払利息になります。

「前払費用」は「前払保険料」「前払家賃」「前払利息」などを集約した勘定科目です。

一般に仕訳は「前払保険料」「前払家賃」「前払利息」などを使い、貸借対照表では「前払費用」に集約して表示します。

関連記事

前払費用と間違えやすい勘定科目に前払金があります。前払費用は「継続的なサービスの前払い」に使います。前払金は「一時的な前払い」に使います。

前払金については「【簿記】前払金とは【仕訳と勘定科目をわかりやすく】」で詳しく解説しています。

スポンサーリンク

向こう一年分とは:その日から一年分

前払保険料を勉強していると「向こう一年分」という表現が出てくることがあります。

向こう一年分とは「その日から一年分」ということです。

「平成×1年4月1日に向こう一年分支払った」という場合、「平成×1年4月1日に『平成×1年4月1日から平成×2年3月31日まで』の一年分を支払った」という意味になります。

スポンサーリンク

前払保険料の仕訳:次期の保険料を次期に繰り延べる仕訳

例題

支払保険料12,000円は8月1日に向こう一年分を前払いしたものである(決算日は12月31日)。

この例題における前払費用(前払い保険料)の仕訳を考えてみましょう。

8月1日に向こう一年分を支払っているので、来年の7月31日までの分を支払っています。決算日が12月31日なので、1月1日から7月31日までの7ヶ月分が前払分だといえます。

図で表すと次のようになります。

費用の繰延べ

当期の費用である5か月分は仕訳の必要はありません。仕訳を切らなければならないのは次期分である7か月分です。

まずは、7か月分がいくらになるのか計算しましょう。

12ヶ月分が12,000円なので、1か月分は(一年分の支払保険料12,000円÷12ヶ月=)1,000円です。これが7ヶ月分なので(1か月分の支払保険料1,000円×7ヶ月=)7,000円となります。

この7,000円は当期の費用にはなりません。

また、保険料を支払った時点(8月1日)で次の仕訳を切っているはずです。

借方金額貸方金額
支払保険料12,000現金など12,000

貸方はここでは重要ではありません。

費用の勘定科目である支払保険料12,000円のうち7,000円を減額しなければならないので『(貸)支払保険料7,000』となります。

次は借方です。借方は前払保険料という勘定科目を使って表します。『(借)前払費用7,000』となります。

前払保険料という勘定科目は次期に保険というサービスを受ける権利であると考えられるため、資産の勘定科目に分類されます。

まとめると次のようになります。

借方金額貸方金額
前払費用7,000支払保険料7,000

「費用を資産計上して次期に繰延べる」という考え方は非常に重要です。しっかりと理解しておくことが大切です。

売上原価の計算の仕訳も費用を資産にして次期に繰延べています。

関連記事

前払費用に関する決算整理仕訳については「毎年一定額を支払う(単発ではなく継続的な取引ということです)」という、より難易度の高い仕訳もあります。

「毎年一定額を支払う」という問題はたいていは簿記2級で出題されますが、まれに簿記3級でも出題されます。

毎年一定額を支払う前払費用の仕訳については「【簿記】再振替仕訳とは?なぜ必要?【前払費用の問題例でわかりやすく】」で詳しく解説しています。

スポンサーリンク

【まとめ】前払保険料(前払費用)の仕訳と勘定科目とは【計算方法も】

前払費用の仕訳は「本来は次期の費用なのに当期に支払った分を次期に繰り延べる」という目的で行います。

「前払費用」は次期に支払うべき費用を前もって支払ったもので、次期のサービスを受け取る権利を意味するので資産の勘定科目です。

簿記1級の合格に役立つ無料PDF「簿記1級合格のための5つの秘訣」と無料メールセミナー「簿記1級合格への道」をお配りしています。

メインの内容は簿記1級の勉強についてですが、簿記3級であっても簿記1級であっても、簿記の勉強に大きな違いはありません。

「将来的に簿記1級の合格を目指している人」「簿記をきちんと理解して身につけたい人」は今すぐ手に入れることをおすすめします。

コメント

  1. 指摘屋さん より:

    決算が1月ではなく4月から計算なのでは??

    • 平野 より:

      コメントありがとうございます。

      確かに株式会社は3月決算が一般的ですが、3月決算でなければならないわけではありません(個人事業主は12月決算のみです)。他の決算月を選択することもできます。

      12月決算は2番目に多い決算月ですし、そういった出題もあるので、この記事でも3月決算にこだわらずに作成しています。

タイトルとURLをコピーしました