カレーライスを例に見る製造原価の考え方

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こんにちは、簿記合格請負人の平野です。製造原価の計算は簿記2級の工業簿記で出てきます。多くの方には「工場での製造」の経験がないのでイメージしづらいようです。そこで、この記事では身近な料理である「カレーライス」を使って製造原価について解説します。

製造原価

製造原価の内訳は「材料費」「労務費」「経費」の3つです。それぞれについて考えていきましょう。ちなみに、製造するカレーライスは「一般家庭で作るジャワカレースパイシーブレンド(9皿分)」だとします。

材料費

材料費はジャワカレースパイシーブレンドのレシピより、次のものが考えられます。

  • 米…1kg
  • ジャワカレースパイシーブレンド…1箱
  • 肉…500g
  • たまねぎ…中2個
  • サラダ油…大さじ2
  • 水…1,300ml

一般的なスーパーマーケットでの価格で計算すると次のようになりそうです。

  • 米…1kg(400円)
  • ジャワカレースパイシーブレンド…1箱(320円)
  • 肉…500g(600円)
  • たまねぎ…中2個(70円)
  • サラダ油…大さじ2(10円)
  • 水…1,300ml(0円)

合計で1,400円となっています。

労務費

一般家庭では労務費を考慮することは通常はありませんが、ここでは製造原価の計算のイメージのための例なので、労務費も考慮します。

カレーを作るのにかかる時間は、「洗米」「野菜や肉のカット」「煮込み」「皿洗い」など、合わせて1時間と見ておきましょう。また、時給は法定福利費なども含めて1,000円とします。

これらの情報より、労務費は(1時間×1,000円=)1,000円となります。

経費

材料費と労務費以外の製造原価が経費です。一般家庭では経費を考慮することは通常はありませんが、ここでは製造原価の計算のイメージのための例なので、経費も考慮します。

カレーライスを作るための経費は「建物の減価償却費」「設備の減価償却費」「水道光熱費」といったところでしょうか。

「建物の減価償却費」は「家賃1ヶ月分のうちの台所部分が15,000円」「9皿分なので3人家族で3食分(1日分)」という前提で考えて、(15,000円÷30日×1日=)500円としましょう。

「設備の減価償却費」は電気ジャーやコンロ、なべなどの減価償却費ですが、これは金額が少なそうです。全て合わせても10円程度な気がします。

「水道光熱費」は「皿洗いの水道代」「台所の電気代」「コンロのガス代」などです。これも金額が少なそうです。全て合わせても10円程度な気がします。

これらの情報より、経費は(500円+10円+10円=)520円となります。

製造原価

これまでの情報より、製造原価は(材料費1,400円+労務費1,000円+経費520円=)2,920円となります。この製造原価は9皿分なので、1皿分は(2,920円÷9≒)320円といった感じになります。

これが製造原価の考え方です。こんな感じで製造原価をイメージしたらいいと思います。

実際に販売する場合の販売価格

これを実際にカレー屋さんとして販売するのであれば、販売費や一般管理費が必要になりますし、いい場所に店を出すとなると賃料の減価償却費も大きくなりま す。また、廃棄も考慮しなければなりません。

逆に大量生産することで効率がよくなり、カレー1皿あたりの固定費が下がることにもなります。

感覚としては、消費税8%込みで最低「1皿600円」で販売しなければ利益を出すのは厳しいと思います。

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