借入金の元利均等返済の取引と仕訳

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こんにちは、簿記合格請負人の平野です。この記事では借入金の元利均等返済の取引と仕訳について解説します。

元利均等返済とは

元本と利息を同時に返済していく返済方法を元利均等返済といいます

元利均等返済に対して、返済期日が来るまでは利息だけを支払って、返済期日が来たときに元本をまとめて返済する方法を期日一括返済といいます。

簿記検定ではどちらも出題されますが、元利均等返済が出題された場合は元本と利息を推定しなければいけない問題がよく出題されます。

借入金の元利金等返済の取引と仕訳

「決算整理前残高試算表のうち、仮払金180,000円は借入金の返済額で、1月~3月の3ヶ月分の金額である。なお、借入金1,200,000円は平成×1年1月1日に借入れ、毎月一定額を24ヶ月で元利均等返済する契約である(決算日:平成×1年3月31日)。」

この例における決算整理仕訳ついて考えてみましょう。

借入金の元利均等返済時

この例では、借入金の返済額が仮払金として処理されています。

本当は借入金の元利金等返済時の仕訳は次のようになります。

借方 金額 貸方 金額
借入金
支払利息
×××
×××
現金など ×××

借入金を返済しているので借方に借入金が、利息を支払っているので借方に支払利息が、現金などで返済しているので貸方に現金などが記入されるのです。

しかし、上の例では、返済額が仮払金として処理されています。よって次の仕訳を元利均等返済時に切っていることになります。

借方 金額 貸方 金額
仮払金 ××× 現金など ×××

本当は不適切な仕訳ですが、簿記検定ではこのような不適切な仕訳を切っておいて受験生に正しい仕訳に修正させる問題がよく出題されます。

また、この仮払金の金額が180,000円なので次のように金額も分かります。

借方 金額 貸方 金額
仮払金 180,000 現金など 180,000

訂正仕訳

本当は次のような仕訳を切らなければなりません。

借方 金額 貸方 金額
借入金
支払利息
×××
×××
現金など 180,000

なのに、元利均等返済時には次の仕訳を切っているということになります。

借方 金額 貸方 金額
仮払金 180,000 現金など 180,000

よって、下の仕訳を上の仕訳に訂正するためには、次の仕訳を切らなければなりません(訂正仕訳については詳しくは訂正仕訳をご覧下さい)。

借方 金額 貸方 金額
借入金
支払利息
×××
×××
仮払金 180,000

あとは借入金の金額と支払利息の金額が分かれば、この仕訳を切ることができます。

元本と利息の計算

元利均等返済なので、「毎月の返済額=元本返済額+支払利息」ということになります。3ヶ月で180,000円返済しているので、1ヶ月あたりの返済額は(180,000円÷3ヶ月=)60,000円ということになります。この60,000円の中に元本と利息が含まれています。

また、決算整理前残高試算表に借入金が1,200,000円分記載されていますが、これが借入金の元本になります(期中には借入金の金額は変化していないので、借りた金額全額になります)。

この1,200,000円を24ヶ月で返済するため、1ヶ月あたりの元本返済額は(1,200,000円÷24=)50,000円となります。

よって、1ヶ月あたりの支払利息は(60,000円-50,000円=)10,000円になります。まとめると次のようになります。

  • 1ヶ月あたりの返済額…60,000円
  • 1ヶ月あたりの元本返済額…50,000円
  • 1ヶ月あたりの支払利息…10,000円

いよいよ仕訳

返済しているのは3ヶ月分なので、3か月分の返済額を求めます。次のようになります。

  • 3ヶ月あたりの返済額…(60,000円×3ヶ月=)180,000円
  • 3ヶ月あたりの元本返済額…(50,000円×3ヶ月=)150,000円
  • 3ヶ月あたりの支払利息…(10,000円×3ヶ月=)30,000円

あとは仕訳です。

借方 金額 貸方 金額
借入金
支払利息
×××
×××
仮払金 180,000

この仕訳の×××のところに金額を当てはめればいいということになります。よって次のようになります。

借方 金額 貸方 金額
借入金
支払利息
150,000
30,000
仮払金 180,000

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