
外貨換算会計について知りたい人
簿記を勉強していると外貨換算会計っていう論点が出てくるんだけど、外貨換算会計ってどういうものなのかな。外貨換算会計についてざっくりとでいいから知りたいな。
こういった疑問に答えます。
ちなみに、この記事を書いている私は日商簿記に合格するための通信講座を2012年から運営し、これまでに数百人の合格者を送り出させていただいています。もちろん私自身も簿記1級に合格しています。こういった私が解説していきます。
外貨換算会計

企業が海外で経済活動を行うことがあります。海外での経済活動は次の3つに分類できます。
- 外国企業との取引(輸出や輸入)
- 外国に支店を設立(外国にある支店を在外支店といいます)
- 外国に子会社を設立(外国にある子会社を在外子会社といいます)
これらの経済活動を行っている場合、例えば次のような金額がドルやユーロなどの外貨になることが考えられます。
- 輸出や輸入による売掛金や買掛金
- 在外支店にある資産・負債・純資産・収益・費用
- 在外子会社にある資産・負債・純資産・収益・費用
しかし、日本の財務諸表では「円」で計上しなければなりません。なので、このような項目をどのように円で表示するのか、また、そのときに差額が発生した場合はどのようにするのかといった問題が発生します。
外国の通貨を自国の通貨で表示することを「換算(または為替換算)」といい、その結果発生した差額を「換算差額」といいます。
このような問題に関する会計を「外貨換算会計」といいます。在外支店と在外子会社に関しては簿記1級の内容なので、簿記2級では輸出入に絞って学習します。
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