- 日商簿記検定を受けるんだけど、どんな電卓がいいのかな……
- どんな機能がついている電卓を選んだらいいのか分からない
- 日商簿記検定におすすめの電卓を教えて!
日商簿記検定では電卓を使いますが、多くの電卓があるので、どの電卓にしたらいいのか分からないと悩んでいる方が非常に多いです。
私は簿記通信講座を2012年から運営してきて数百名の合格者をこれまでに送り出させていただきました。もちろん電卓についても精通しています。
この記事では電卓の選び方と日商簿記検定のための電卓を3つおすすめします。
この記事を読めば日商簿記検定に最適な電卓が分かります。日商簿記検定に最適な電卓を使うことで日商簿記の試験を有利に進めることができます。
結論を言うと、日商簿記3級の試験合格までしか電卓を使わない人、比較的お金をかけたくない人には「EL-N862X」を、仕事で電卓を使っていく人、ある程度お金をかけても構わない人には「シャープ EL-G37
」を、カシオ製の電卓にすでに使い慣れている人には「CASIO製 ND-26S
」をおすすめします。
日商簿記検定試験のための電卓の10個のチェックポイント【持ち込み不可の電卓もあるので注意】

電卓の具体的な使い方の練習を始める前に、適切な電卓を手にいれましょう。適切な電卓を使わなければ正確に早く電卓を操作することが難しくなります。
電卓は次の10個のチェックポイントを満たすものを選ぶことが大切です。
- 電卓の大きさは中型以上であること
- 数字キーがきちんと反応すること
- ある程度の重量があること
- 太陽電池と内臓電池が併用されていること
- 12桁まで計算できること
- サイレントキー機能がついていること
- メーカーはシャープ製であること
- 早打ち機能がついていること
- メモリーキー・グランドトータルキーがあること
- 印刷機能、音が出る機能、プログラム機能、記憶機能、辞書機能がついていないこと
メモリーキーについては「電卓のメモリー機能の使い方【M+(エムプラス)など】」で詳しく解説しています。
グランドトータルキーについては「電卓のGT機能とは【意味と使い方と解除方法も】」で詳しく解説しています。
電卓の大きさは中型以上であること
小型の電卓はボタンが小さすぎてミスタッチをしてしまう確率が上がります。試験のように緊張する場面では特にミスが増えるため、小型の電卓は避けることをおすすめします。
大型か中型かは持ち運びのしやすさと手の大きさで選べば問題ありません。
数字キーがきちんと反応すること
ボタンの形状や材質によっては、一回押しただけではきちんと反応しないことがあります。ある程度長押ししないと反応しないものもあります。
電卓はかなりのスピードで使うため、数字キーがきちんと反応しない電卓は使わないことをおすすめします。
ある程度の重量があること
ある程度重量がないと、ガタガタと動いてしまい、ブラインドタッチを行うときにミスが増えてしまいます。また、不必要な音が出てしまうことにもつながります。
ブラインドタッチについては「【電卓版】ブラインドタッチの打ち方の練習の前に指の位置を決める【左手5本指がおすすめ】」で詳しく解説しています。
できれば机と接する部分がゴムになっているものを選ぶことをおすすめします。
太陽電池と内臓電池が併用されていること
内蔵電池だけだと、もし電池が切れたときに電卓なしで試験を受けなければならなくなります。試験中に電池が切れることはほとんどないですが、太陽電池でも動く電卓であれば安心です。
12桁まで計算できること
8桁までしか表示されない電卓では問題の計算ができない場合がまれにあります。12桁まで表示されればまず大丈夫でしょう。
経験上、日商簿記検定において12桁で足りなかったことは一度もありません。
サイレントキー機能がついていること
電卓を打つときの音が小さくなる機能をサイレントキー機能といいます。
周りの人に迷惑をかけているかもしれないと思うと自分の集中力に影響してしまうため、サイレントキー機能が付いている電卓をおすすめします。
メーカーはシャープ製であること
電卓のメーカーはシャープとカシオが有名ですが、私はシャープ製の電卓をおすすめします。
シャープの電卓をおすすめする理由については「【簿記】電卓のカシオとシャープの違い【どっちがおすすめ?】」で詳しく解説しています。
早打ち機能がついていること
早撃ち機能とは、1つ目のボタンを離す前に2つ目を押しても、きちんと反応する機能です。ロールオーバー機能ともいいます。
ロールオーバー機能がない電卓の場合は、1つ目のボタンを離してから2つ目のボタンを押さないと反応しません。
電卓はかなりのスピードで打つため、ロールオーバー機能がない電卓は日商簿記検定では使えないと考えてください。
メモリーキー・グランドトータルキーがあること
メモリー機能とグランドトータルキーは非常に便利です。日商簿記検定でも積極的に使っていく機能なので、必ずメモリー機能とグランドトータルキーがついているものを使ってください。
印刷機能、音が出る機能、プログラム機能、記憶機能、辞書機能がついていないこと
印刷機能、音が出る機能、プログラム機能、記憶機能、辞書機能がついている電卓は試験場に持ち込めません。関数電卓もプログラム機能を持つ電卓に含まれるため、持ち込めません。
日数計算機能・時間計算機能・換算機能・税計算機能・検算機能はプログラム機能とはみなされないので大丈夫です。
これらのチェックポイントを満たす電卓を普段の練習から使うようにしましょう。試験本番でももちろん使います。
日商簿記検定でのおすすめ電卓3選

簿記検定では次の3つの電卓がお勧めです。
シャープ EL-G37:簿記受験生に人気の電卓で、圧倒的に使いやすい
「シャープ EL-G37」は簿記受験生に大人気のシリーズです。性能はピカイチです。私も簿記検定の受験時代である20年近く前からずっと使っていますが、いまだに電池を入れ替えながら現役で使っています。
耐久性も文句なく、自信を持っておすすめできます。試験後に実務でも使っていく予定の人には特にお勧めです。
シャープ EL-N862X:簿記3級までで十分な人はこの電卓をおすすめ【安い】
「EL-N862X」はEL-G37の半値程度ですが、簿記検定のための電卓選び10のチェックポイントの全てを兼ね備えた電卓です。使いやすさ、耐久性ともに合格レベルです。
カシオ ND-26S:カシオ製の電卓にすでに慣れている人におすすめ
カシオ製の電卓は積極的にはおすすめしませんが、カシオ製の電卓を使い慣れている人はカシオ製の電卓を使い続けることをおすすめします。
カシオ製の電卓でおすすめするのは「CASIO製 ND-26S」です。耐久性や使いやすさは最高レベルです。
日商簿記検定で不利にならないためには、これら3つの電卓から選ぶことをおすすめします。
【まとめ】日商簿記検定におすすめの電卓

電卓は次の10個のチェックポイントを満たすものを選ぶことが大切です。
- 電卓の大きさは中型以上であること
- 数字キーがきちんと反応すること
- ある程度の重量があること
- 太陽電池と内臓電池が併用されていること
- 12桁まで計算できること
- サイレントキー機能がついていること
- メーカーはシャープ製であること
- 早打ち機能がついていること
- メモリーキー・グランドトータルキーがあること
- 印刷機能、音が出る機能、プログラム機能、記憶機能、辞書機能がついていないこと
次の3つの電卓がおすすめです。
- 電卓の使い方については「【簿記】電卓・計算機の使い方【シャープ,カシオ,キャノン,無印対応版】」で網羅的にお伝えしています。
- 弊社は簿記通信講座【簿記革命】を運営しています。私とともに日商簿記検定の合格を目指して勉強したい方は【簿記革命】をぜひご検討ください。
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