- 電卓を操作する指使いはどうしたらいいんだろう……
- どうやったら電卓のブラインドタッチができるようになるのか分からない
- 電卓を早く打てるようになる方法を教えて!
電卓のブラインドタッチはパソコンのように練習ソフトがあるわけではないので、電卓の指使いはあまり知られていません。そんな状況なので電卓の指使いについて知らない方が非常に多いです。
私は簿記通信講座を2012年から運営してきて数百名の合格者をこれまでに送り出させていただきました。もちろん電卓の使い方にも精通しています。
この記事ではブラインドタッチができるようになるための指使いについて解説します。
この記事を読めばあなたに合った電卓の指使いが分かります。その結果、電卓を早く操作できるようになります。
結論を一言で言うと、電卓は左手5本指で操作することをおすすめします。
ブラインドタッチの練習の前に「左手or右手」と「指の位置」を決める

ブラインドタッチの練習の前に次の2つのことを決めなければなりません。
- 電卓を操作する手(左手を使うか右手を使うか)
- 電卓を操作する指(3本指か4本指か5本指か)
電卓を操作する手を決める:左手がおすすめ
電卓のブラインドタッチの練習をする前に、まずどちらの手を使うのかを決めましょう。どちらの手を使うのかについては個人差があり、一概にどちらがいいと言えるものではありません。
どちらにも一長一短があるため、それぞれの長所をあげておきます。ちなみに右手が利き手だという前提です。
左手操作の長所 | 右手操作の長所 |
---|---|
左手で電卓を操作しながら右手で数字を記入できる | 器用に動かしやすい |
薬指や小指の負担が小さい | 左手で伝票をめくりながら右手で電卓を操作できる |
パソコンのテンキーを使うときに便利 |
結論を言うと、左手操作がおすすめです。
やはり、数字を記入しながら電卓を操作できるのは試験のときには極めて有利です。きちんと訓練すれば左手でも電卓操作は自由に行えますし、伝票も右手でめくれないわけではありません。
まだ訓練をしていない方は左手操作をおすすめします。もちろん、すでに右手で十分速く操作できる方は右手の操作を続けて構いません。
電卓を操作する指を決める:5本指がおすすめ
使う指の数が多ければ多いほど、指1本あたりの担当するボタンの数が少なくなり、入力ミスが減ります。
ただ、親指は大きいので別のボタンを入力してしまうというミスも多いです。そのため親指を使わない4本指も悪くありません。
これから電卓の練習を始める人は、4本指か5本指がおすすめです。すでに3本指で十分速く操作できる方は、もちろん3本指での操作を続けて構いません。
ただし、2本以下の指で操作している人は矯正することをおすすめします。2本以下の指での操作には限界があります。1本の指が担当するキーの数が多すぎてブラインドタッチそのものが困難になってしまいます。
電卓でブラインドタッチを行うためには、ブラインドタッチに適した電卓を使う必要があります。おすすめの電卓については「【日商簿記検定3級・2級・1級共通】電卓おすすめ3選」で詳しく解説しています。
電卓のブラインドタッチの指使い例

右手3本指のブラインドタッチ:薬指の担当ボタンが多いのが欠点

右手3本指の担当例です。指の中では動かしづらい薬指の担当ボタン数が多いことが欠点です。
また、右手3本指の場合、薬指を横に開くことになります。薬指を横に開くと、中指が右に引っ張られます。中指が右に引っ張られることがミスタッチにつながることもあります。
右手4本指のブラインドタッチ:右手3本指より薬指の負担が小さい

右手3本指の場合よりは薬指の負担が減っています。そのため右手3本指よりはこちらをおすすめします。しかし、薬指を横に開くことがなくなるわけではありません。
右手5本指のブラインドタッチ:右手4本指と大差はない

右手4本指の担当例との違いは、[0]を親指で押さえるところです。右手4本指の場合と大差ありません。
左手3本指のブラインドタッチ:左手に慣れれば右手3本指より楽

右手3本指の場合と違って、薬指の負担が減り、その分人差指の負担が大きくなっています。
人差指は最も器用に動かせる指です。左手操作に慣れることが出来れば、右手3本指の場合より楽に電卓を扱えます。
左手4本指のブラインドタッチ:左手3本指より薬指の負担が小さい

左手3本指の担当例との違いは、[0]を小指で押さえるところです。扱いにくい薬指の負担が小さくなるため、4本指の方が段違いに扱いやすくなります。
左手5本指のブラインドタッチ:個人的に最もおすすめ

人差指では手前過ぎておさえづらい[+]や[=]を親指で押さえることができます。左手5本指が一番おすすめです。
この担当例では[-]を親指で押すときに、[=]や[+]を間違えて押してしまいやすいです。そのため、[-]を人差指で押すというパターンもおすすめです。
電卓の左手での操作方法については「簿記検定にピッタリの電卓の使い方(左手5本指がおすすめ)」でより詳しく解説しています。
電卓の早打ちのコツについては「電卓を早く打つ方法【コツを伝授】」で詳しく解説しています。
電卓操作の練習方法や具体的な練習問題については「電卓タイピング練習問題(早打ち練習に最適)【無料計算問題プリントあり】」で詳しく解説しています。
【まとめ】電卓のブラインドタッチの指使い例【左手5本指がおすすめ】

- 右手3本指:薬指を横に広げたときの中指が引っ張られミスタッチが増えることが欠点。
- 右手4本指:右手3本指よりはおすすめ。
- 右手5本指:右手4本指と大きな違いはない。
- 左手3本指:慣れれば右手3本指より楽。
- 左手4本指:左手3本指より段違いに楽。
- 左手5本指:人差し指で手前のキーを押す負担が減る。いちばんおすすめ。
電卓にはたくさんの便利な機能があります。使いこなせると便利な機能をご紹介します。
電卓に数値を記憶しておけるメモリー機能は使いこなせるようになると非常に便利で、計算途中でメモを取る必要がなくなります。メモリー機能については「電卓のメモリー機能の使い方【M+(エムプラス)Mなど】練習問題あり」で詳しく解説しています。
同じ数値を使った計算を何度もするときに便利なのが定数計算機能です。定数計算については「定数計算機能とは【同じ数字をかける計算など】【シャープとカシオ解説】」で詳しく解説しています。
操作を間違えて数値を消す場合、いくつかの消し方があります。数値の消去方法については「電卓のCE・C・CA(AC)・CM(MC)の意味の違いとは」で詳しく解説しています。
端数処理について正しく設定しておかないと勝手に四捨五入されたりしてしまいます。端数処理の設定については「電卓・計算機のおかしい小数点以下を消す設定・表示される設定」で詳しく解説しています。「小数点セレクタ―(F543210A)」「ラウンドセレクタ―(↑5/4↓)」「ADD2」についても解説しています。
コメント