- カシオの電卓にしようかシャープの電卓にしようか迷ってるんだけど……
- カシオの電卓とシャープの電卓の違いが分からない
- カシオの電卓とシャープの電卓のどっちがいいのか教えて!
電卓のメーカーではカシオとシャープの2つが有名です。電卓を選ぶときにカシオの電卓とシャープの電卓のどちらにするか迷う方が非常に多いです。
私は簿記通信講座を2012年から運営してきて数百名の合格者をこれまでに送り出させていただきました。もちろんシャープの電卓についてもカシオの電卓についても熟知しています。
この記事ではカシオの電卓とシャープの電卓の違いを詳しく解説します。
この記事を読めばカシオの電卓とシャープの電卓の違いが分かるので、電卓選びで迷うことがなくなります。
結論を一言で言うと、「キー配列」と「キー操作の容易さ」を理由にシャープの電卓がおすすめです。
さらに具体的に言うと、安い電卓で構わない人には「EL-N862X」が、ある程度お金をかけても構わない人には「EL-G37
」がおすすめです(いずれもシャープです)。
電卓はカシオよりもシャープがおすすめである3つの理由

カシオの電卓よりもシャープの電卓をおすすめします。理由は次の3つです。
- カシオの電卓は0の位置が左にひとつずれている(ずれていないカシオの電卓もあります)
- カシオの電卓は数字キーとACキーが近い(当てはまらないカシオの電卓もあります)
- シャープの電卓の方が定数計算の操作方法がシンプル
カシオの電卓は0の位置が左にひとつずれている
カシオの電卓の代表的なキー配列は次のようになっています。

対してシャープの電卓の代表的なキー配列は次のようになっています。

どっちが望ましいのかは個人差がありますが、パソコンの数字キーはシャープの電卓と同じなので、シャープのキー配列に慣れている人が多いです。
パソコンのキー配列と電卓のキー配列が違うとどうしてもミスが増えてしまいます。
カシオの電卓は数字キーとACキーが近い
カシオの電卓は0のすぐそばにオールクリアキー(AC)があります。
数値の押し間違いはクリアエントリーキー(CE)や桁下げキー(→)ですぐに修正できますし、+-×÷などの命令キーは重ねて入力しなおせば問題ありません。
クリアキーには「オールクリアキー(AC)」「クリアキー(C)」「クリアエントリーキー(CE)」があり、それぞれ役割が異なります。
クリアキーの違いについては「電卓のCとCEとCAの違いと桁下げキーの使い方」で詳しく解説しています。
しかし、オールクリアキー(AC)を一度でも間違えて押してしまうと、電卓の全てがリセットされてしまうので、最初からやりなおしになってしまいます。
オールクリアキーの押し間違いは最初からやり直す以外に方法がないので、できるだけ遠くに配置してあった方がありがたいです。
シャープの電卓の方が定数計算の操作方法がシンプル
定数計算を行う場合、シャープの電卓では命令キーは一度だけ押せば十分であるのに対し、カシオの電卓では命令キーを2回押さなければなりません。
また、定数除算の場合、シャープの電卓とカシオの電卓では操作方法が違います。
例えば「96÷4」「80÷4」「56÷4」を連続して行う場合、シャープの電卓とカシオの電卓では次のようになります。
- [9][6][÷][4][=](ここで96÷4の答えが求まる)
- [8][0][=](ここで80÷4の答えが求まる)
- [5][6][=](ここで56÷4の答えが求まる)
- [4][÷][÷][9][6][=](ここで96÷4の答えが求まる)
- [8][0][=](ここで80÷4の答えが求まる)
- [5][6][=](ここで56÷4の答えが求まる)
カシオの電卓の場合、1行目の入力で割る数と割られる数が入れ替わっています。カシオの電卓の場合、普通に割り算する場合と定数除算を行う場合で頭を切り替えなければなりません。
最終的には慣れの問題ではあるのですが、カシオの電卓の方が複雑であると感じる人が多いと思います。
日商簿記検定でのおすすめ電卓3選

簿記検定では次の3つの電卓がおすすめです。
シャープ EL-G37
「EL-G37」は簿記受験生に大人気のシリーズです。性能はピカイチです。私も簿記検定の受験時代である20年近く前からずっと使っていますが、いまだに電池を入れ替えながら現役で使っています。
耐久性も文句なく、自信を持っておすすめできます。試験後に実務でも使っていく予定の人には特にお勧めです。
SHARP EL-N862X
「EL-N862X」はEL-G37の半値程度ですが、使いやすさ、耐久性ともに合格レベルです。
カシオ ND-26S
カシオ製の電卓は積極的にはおすすめしませんが、カシオ製の電卓を使い慣れている人はカシオ製の電卓を使い続けることをおすすめします。
カシオ製の電卓でおすすめするのは「ND-26S」です。耐久性や使いやすさは最高レベルです。
簿記におすすめの電卓については「【日商簿記検定3級・2級・1級共通】電卓おすすめ3選【初心者にもおすすめ】」で詳しく解説しています。
【まとめ】電卓はカシオよりもシャープがおすすめ

主観的な問題も大きいですが、私はシャープの電卓をおすすめします。
現実問題としてパソコンでも数字を入力する機会がない人はほとんどいないため、パソコンと配列が違うカシオの電卓はおすすめしにくいです。
カシオの電卓の数値キーとオールクリアキー(AC)が物理的に近いことも、ミスタッチの可能性を考えるとよいこととは言えません。
定数計算における操作方法の違いもシャープの電卓の方が感覚的に理解しやすい人が多いと思います。
シャープと同じキー配列のカシオの電卓もありますので、「キー配列はシャープが好みだけど定数計算はカシオの方がいい」という人はシャープと同じキー配列のカシオの電卓を探してみるのもおすすめです。
- 電卓の使い方については「【簿記】電卓の使い方」で網羅的にお伝えしています。
- 簿記におすすめの電卓は「【日商簿記検定3級・2級・1級共通】電卓おすすめ3選【初心者にもおすすめ】」で詳しく解説しています。
- 弊社は簿記通信講座【簿記革命】を運営しています。私とともに日商簿記検定の合格を目指して勉強したい方は【簿記革命】をぜひご検討ください。
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