- 電卓を使っているんだけど、手元を見ながらゆっくりとしか使えない……
- どうやったら電卓のブラインドタッチができるようになるのか分からない
- 電卓の早打ちのための練習方法があるなら教えて!
電卓の使い方を教わることはほとんどなく、電卓を上手に使えずに悩んでいる方は非常に多いです。
私は簿記通信講座を2012年から運営してきて数百名の合格者をこれまでに送り出させていただきました。私自身も電卓を使い続けていて、電卓についても精通しています。
この記事では電卓を早く打てるようになるための練習方法についてお伝えします。また、具体的な早打ち練習用の計算問題もお伝えします。
この記事を読んでしっかりと練習すれば手元を見ることなく非常に速いスピードで電卓を操作することができるようになります。
電卓の早打ち練習(ブラインドタッチ練習)の前にやるべき3つのこと
電卓の早打ち練習を行う前やるべきことが3つあります。
- 早打ちに合った電卓を用意する
- 基本的な操作方法を身につける(メモリー機能、定数計算など)
- どちらの手で何本の指を使うのかを決める(「簿記検定にピッタリの電卓の使い方(左手5本指がおすすめ)」「【電卓版】ブラインドタッチの打ち方の練習の前に指の位置を決める【左手5本指がおすすめ】」)
電卓の早打ち練習を行うタイミングは簿記の勉強前が最適
電卓操作にまだ慣れていない間は、電卓練習の時間をしっかりと取るべきです。特に簿記3級を受験する段階では、ほとんどの方が電卓を上手に使えません。
1日10分で構わないので、学習前に電卓練習の時間を取ってください。
簿記3級の勉強の際に電卓の早打ち練習をしていれば、簿記2級の取得を目指す時期には電卓練習の時間は特に必要ありません。
しかし、いいウォーミングアップになるので、簿記の学習の前のウォーミングアップ的な感じで取り組んでください。
電卓版ハノン(電卓練習用計算問題)で早打ち練習するときの3つの注意点
みなさんはハノンをご存知でしょうか?ピアノを弾いている方は絶対に知っているはずです。ハノンは指が思い通りに動くようにするための練習曲です。
電卓でも同じようなものがあってもいいと思い、電卓版のハノンを作成しました。電卓版ハノンを効果的に行うためには次の3つを意識して下さい。
- 同じボタンは必ず同じ指でタイピングする
- 手許は絶対に見ずにタイピングする
- リズミカルに指を動かす
同じボタンは必ず同じ指でタイピングする
どの指でどのボタンを押すかは「【電卓版】ブラインドタッチの打ち方の練習の前に指の位置を決める【左手5本指がおすすめ】」を参考に使いやすい形を見つけてください。
指使いは色々あって構わないのですが、同じボタンを別の指で押してはいけません。入力ミスの元になってしまいます。
必ず「×のボタンは人差指で押す」などのように押すボタンに指を割り当てておいてください。
手許は絶対に見ずにタイピングする
手許は絶対に見てはいけません。見るのは入力すべき数字が書いてある問題用紙と液晶だけです。手元を見てしまうとタッチタイピング(ブラインドタッチ)ではありません。
最初は間違っても構わないので、絶対に手元を見ないようにしてください。
リズミカルに指を動かす
得意なところだけ速く指を動かして、苦手なところはゆっくりになるような打ち方をしてはいけません。このような練習の仕方だと、苦手なところの成長が遅くなってしまいます。
得意なところも苦手なところも同じリズムで練習するようにしてください。
電卓練習用計算問題(電卓版ハノン)
電卓版ハノンは次のとおりです。上の3つの注意点を守りながら挑戦してみてください。
電卓版ハノン1:テンキー横
- 789+789+456+456+123+123=2736
- 987+987+654+654+321+321=3924
- 789+456+123+987+654+321=3330
- 123+456+789+321+654+987=3330
- 456+321+789+123+987+654=3330
1つの計算を1回につき10秒以内で5回連続の正解が目標です。
電卓版ハノン2:テンキー縦
- 741+741+852+852+963+963=5112
- 963+963+852+852+741+741=5112
- 963+852+741+147+258+369=3330
- 741+852+963+369+258+147=3330
- 369+258+147+741+852+963=3330
1つの計算を1回につき10秒以内で5回連続の正解が目標です。
電卓版ハノン3:テンキー斜
- 159+159+753+753+951+357=3132
- 951+951+357+357+159+753=3528
- 951+159+753+357+915+375=3510
- 915+519+375+573+195+735=3312
- 486+426+862+842+624+248=3488
1つの計算を1回につき10秒以内で5回連続の正解が目標です。
電卓版ハノン4:減算
簿記の計算は加算(足し算)が圧倒的に多いため、加算さえブラインドタッチで正確に早く打てればとりあえず十分です。
これ以降のハノンはそれほど重要ではないため、特にやる必要はありません。指先のウォーミングアップや気晴らしくらいの気持ちで行ってください。
- 100-9-8-7-6-5-4-3-2-1=55
電卓版ハノン5:乗算
- 10×2×3×4×5×6×7×8×9=3628800
電卓版ハノン6:除算
- 3628800÷10÷9÷8÷7÷6÷5÷4÷3÷2=1
電卓版ハノンはここまでです。毎日繰り返すことでどんどん早く正確になっていきます。
【まとめ】電卓タイピング練習問題(早打ち練習に最適)【無料計算問題プリントあり】
電卓を早く使えるようになるためには、早打ちに最適な電卓を用意すること、基本的な操作方法を身につけること、使う手と指を決めることが大切です。
- 早打ちに合った電卓を用意する(【日商簿記検定3級・2級・1級共通】電卓おすすめ3選)
- 基本的な操作方法を身につける(メモリー機能、定数計算など)
- どちらの手で何本の指を使うのかを決める(「簿記検定にピッタリの電卓の使い方(左手5本指がおすすめ)」「【電卓版】ブラインドタッチの打ち方の練習の前に指の位置を決める【左手5本指がおすすめ】」)
これら3つができたら電卓の早打ち練習をしていきます。電卓の早打ち練習するときには次の3つを意識することが大切です。
- 同じボタンは必ず同じ指でタイピングする
- 手許は絶対に見ずにタイピングする
- リズミカルに指を動かす
この3つに気をつけながら毎日練習していけば、すぐに手元を見ずに高速で電卓を操作できるようになります。
コメント
■役に立っています
高校1年生の男子です
この電卓ハノンとても役に立ちました
検定も近ずいてるのでこれで練習させてもらいます
ありがとうございました
コメントありがとうございます。お役に立てて嬉しいです。検定試験がんばってください。応援しています。
ハノンも大分慣れてきました。
それはよかったです。電卓が正確に使えることは試験でも実務でも重要ですからね。
4月から、知人の紹介で経理に転職しました。
簿記3級もなく、いままで経験のない分野なので何から知識、技術を学ぶかと本気で探すところに、ここのサイトにたどり着きました。
心構えや、勉強のコツなどみんな読ませていただきました。
具体的な提案に感謝しています。
これから、身につくまで参考にいたします!
お世話になります!!
コメントありがとうございます。
未経験の状態で経理の仕事を行なっていくのは大変かと思いますが、ぜひ楽しみながら色々と身につけていってください。少しでもそのお役に立てれば嬉しいです。ぜひ参考にされてください。
最近簿記検定のために電卓の練習を始めました。
毎日練習していると、だんだん早く打てるようになってきました。
電卓版ハノンの上に注意点が3つ書かれているのがいいですね。
練習の前に必ず目に入るので、効果的な練習になっているように感じます。
コメントありがとうございます。お役に立ててよかったです。簿記の勉強応援しています。
パート面接で電卓テストがあります。こんなのがあるなんて、本当に助かりました。
一時間後にテストがあります。
今回は落ちても、次回の面接にむけて、準備したいと思います。
コメントありがとうございます。お役に立てて嬉しいです。電卓の練習、応援しています。
未熟ながら簿記3級を教えています。電卓を使えない学生がいたりするため、使い方を教えようと思っております。電卓版ハノンPDFが素晴らしいので、ぜひ使用したいのですが、学生への配布は可能でしょうか。ちなみに10名程度です。PDFファイルに、出典元として、貴社サイトURLとサイト名を記載させいただこうと思っております。著作権上はいかがでしょうか。
ご連絡ありがとうございます。使用されて大丈夫です。配布されてください。簿記の勉強と電卓の練習にお役立てください。
ご連絡ありがとうございます。許可もしてくださって感謝いたします。学生の役に立つように有効活用させていただきます。
ご返信ありがとうございます。ぜひご活用されてください。簿記の勉強応援しています。