日商簿記3級の知識があれば個人事業主の記帳に困らなくなる

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日商簿記3級は個人事業主を対象とした簿記です。なので日商簿記3級の内容をきちんと身につけると個人事業主の帳簿をつけることができます。この記事では個人事業主で事業を行っている方が日商簿記3級を身につける経済的なメリットについてお伝えします。

個人事業主は帳簿をつけることができなくても事業は行える

個人事業主は基本1人で事業を行う形態です。通常は小規模で事業を行っています。なので、帳簿についてもそれほど厳しい義務は課されません。

税務署への申告方法にはいくつかの種類がありますが、帳簿の義務が最も軽くなっているのが「白色申告」です。白色申告の場合、帳簿をつけること自体の義務が弱いです(実際には単式簿記による記帳が義務付けられているのですが、たとえ帳簿をつけていなくても罰則はありません)。

しかし、白色申告では数々のデメリットがあります。

  • 大雑把に税額が計算され、課税される
  • 税金の控除が受けられない
  • 損失の繰越ができない

大雑把に税額が計算され、課税される

白色申告では帳簿を事実上つけていないので、税務署から大雑把に利益が計算されて、大雑把に税金が計算されます。具体的には同規模の同業他社の金額から推定されることになります。これを推定課税といいます。

この推定課税には原則として反論できません。帳簿をつけていないので仕方ないといえば仕方ないのですが、「同規模で同業種の別の会社ではこのくらい利益が出ているからあなたも同じくらいの利益が出ているだろう。だからこれだけ税金を払ってください」といった形で課税されます。これでは多くの税金を支払わなければならないということになってしまいます。

税金の控除が受けられない

これから説明する青色申告では、その青色申告を選択するだけで一定額の控除が受けられます。この控除額と同額だけ利益を少なくすることができるので、その分納税額が減るため、金銭的メリットが大きいです。いくら減額されるかは所得税率が何%なのか、つまりどれだけ利益を上げているのかにもよります。

これらの控除を白色申告では受けられないので、その分課される税額が増え、金銭的なデメリットが大きくなります。

損失の繰越ができない

青色申告の場合は損失の繰越を3年間することができます。損失の繰越とは、損失が出た場合に、その損失額を翌年度に繰り越すことを言います。これができるかどうかで税額が変わってきます。

たとえば、1年目に100万円の損失が出たとします。そして2年目に200万円の利益が出たとします。この場合、損失が繰り越せなかった場合は1年目の損失がなかったことになるので、2年目の利益200万円に税金が課せられます。しかし、損失を繰り越せる場合は1年目の損失100万円と2年目の利益200万円を相殺した利益100万円に税金が課せられます。この差は非常に大きく、税額も大きく変わってきます。

これらのデメリットは大きいです。帳簿をつける義務が弱く、事実上帳簿をつけていないので仕方がないのですが、これらのデメリットはやはり金銭的に大きいです。そこで、これらのデメリットをなくすために通常は白色申告ではなく青色申告を行います。

青色申告は金銭的にかなり有利

白色申告は金銭的なデメリットが大きすぎるので、通常は青色申告を申請します。この青色申告は2段階あるのですが、まずは1段階目の青色申告(10万円控除)についてお伝えします。

青色申告(10万円)の場合、単式簿記での記帳が義務付けられます(この義務を怠れば青色申告を取り消されます)。この単式簿記での記帳は現金出納帳などを使って行う記帳なので、日商簿記3級の知識がなくても何とか記帳できるレベルのものです。

この青色申告(10万円)を行うことで、白色申告でのデメリットの多くが解消されます。

  • 推定課税されない
  • 税金の控除が受けられる
  • 損失の繰越が3年間までできる

帳簿をつけるだけで多くのメリットが受けられるので、簿記ができない方でも青色申告(10万円)を利用するのが一般的です。

さらに有利な青色申告

しかし、この青色申告(10万円)をさらに有利にすることができます。それが青色申告(65万円)です。

青色申告(65万円)を申請し認められると税金の控除額が65万円になります。この差額50万円は、税率10%の場合でも所得税が5万円減ることになるので、金額的にかなり大きいです。

しかし、それ相応の義務も発生します。

  • 申告期限(3月15日)の厳守
  • 複式簿記での記帳

申告期限の厳守は特に問題にはならないでしょう。問題になるのは複式簿記での記帳です。これは簿記ができない方には難しいです。税務署でも基本的には教えてくれません(税金の申告書類に関しては教えてもらえますが、帳簿のつけ方そのものについては税理士や会計事務所に見てもらうように言われます)。複式簿記で記帳するために会計事務所や税理士事務所にお願いしてしまっては金銭的なメリットがなくなってしまいます。

そこで、日商簿記3級を自分でできることが重要になってきます。自分で複式簿記をきちんとできるのであれば、費用をかけずに税額の控除を受けられます毎年5万円以上の税金が安くなることを考えれば、簿記の勉強代も大して高いとは言えません

しかし、「資格に合格しただけでは実務はできない」と世間で言われているように、日商簿記3級に合格したからといってすぐにこの記帳ができるわけではありません。やはりきちんと理解していなければ自分で記帳はできないのです。

そこでお勧めするのが簿記革命です。簿記革命ではただ日商簿記3級に合格するためではなく、きちんと理解して実務も行えることを目標に作っています。日商簿記3級には受かったけれど65万円控除は受けられなかったといったことにならないためにも簿記革命3級の受講がお勧めです(暗記不要の簿記独学講座をきちんとご覧になるだけでも理解は得られますのでまずはこちらをお試しになることをお勧めします)。

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