【社会人向け】日商簿記1級合格に必要な勉強時間【最短で537時間】

  • 簿記1級を取ろうと思ってるんだけど、どのくらい勉強時間が必要なのかな……
  • 1日何時間で何日くらい勉強したら取れるのか分からない
  • 個人差が大きいのは分かるけど、目安だけでも教えてほしい!

「最短!1ヶ月」「簿記1級はいつまでたっても受からない」など、色々な情報が流れていることもあり、簿記1級の合格に必要な勉強時間が分からないというケースは非常に多いです。

私は簿記通信講座を2012年から運営してきて数百名の合格者をこれまでに送り出させていただきました。この経験から、簿記1級の合格に必要な勉強時間は理解しています。

この記事では簿記1級の合格に必要な勉強時間について解説します。

この記事を読めばあなたに合った勉強時間や勉強期間が分かります。

結論を言うと、簿記2級をほぼ完璧な人が勉強する場合「勉強時間は537時間」「勉強期間は平日2時間勉強して1年強、平日3時間勉強して8ヶ月強」が目安です

【重要】簿記1級の勉強に入る前に簿記2級の過去問を90分以内に90点以上取る実力をつけること

簿記1級の勉強に入る前に簿記2級の内容をほぼ完璧にしておく必要があります。「ほぼ完璧」の具体的な基準が「簿記2級の過去問を90分以内に90点以上取る実力があること」です。

簿記2級に合格したらすぐに簿記1級の勉強に入る人も多いですが、ギリギリ簿記2級に合格した状態で簿記1級の勉強に入るのは無謀です。確実に簿記1級の勉強が行きづまってしまいます。

簿記2級を土台にしてその上に簿記1級の内容を積み上げていきます。土台がグラグラだと簿記1級の内容が理解できません。そうならないためにも簿記2級を完璧にしておく必要があります。

関連記事

具体的な簿記2級の内容については「暗記不要の簿記独学講座-商業簿記2級」「暗記不要の簿記独学講座-工業簿記2級」で詳しく解説しています。

「簿記2級合格レベル」から「簿記2級完璧レベル」までの勉強時間は個人差が大きい

「簿記2級にギリギリ合格できるレベル」から「簿記2級が完璧なレベル」までにかかる勉強時間は個人差が大きいです。

簿記2級を丸暗記で勉強して70点ギリギリで合格した人は、簿記2級の最初からやりなおす必要があります。最初からやり直す場合、簿記2級が完璧なレベルになるためには「214時間(約5ヶ月)」が必要です。

簿記2級に丸暗記で合格することは現在ではほぼ不可能です。あくまでも「仮定」の話で、最大時間を見積もっているだけだと考えて下さい。

関連記事

簿記2級の勉強時間については「【社会人向け】簿記2級の合格に必要な勉強時間【1ヶ月は無理?】」で詳しく解説しています。

暗記に頼っていなかった人は、過去問で得点できない部分をテキストで復習し、問題集で問題練習を繰り返して実力をつけていきます。

理解して身につけている部分が多ければ多いほど簿記2級を完璧にするための時間は短くなります。

「簿記2級完璧」から「簿記1級合格」に必要な勉強時間は最短で537時間

弊社が運営している【簿記革命】は簿記1級に合格することを目的とした通信講座です。簿記革命での勉強時間は次のとおりです。

  • テキストでのインプット:約27時間
  • 問題集でのアウトプット:約280時間
  • 過去問でのチューニング:約230時間

テキストでのインプット:約27時間

日本人の読書スピードは1分間に500文字だと言われています。【簿記革命1級】のテキスト量は約81万字なので、テキストを読み終えるまでにかかる時間は約1,620分、つまり27時間です。

【簿記革命1級】は難解な部分はほとんどなく、読むのに時間がかかったり、何度も読まなければならなかったりする部分はほとんどありません。

テキストは1度理解したら、後は問題を解いていて分からなかった場合にときどき戻ってくるくらいです。テキストにかかる時間は27時間程度だと想定できます。

この勉強時間は簿記革命を例にしています。

簿記1級に関しては市販のテキストで分かりやすいものは少なく、場合によっては「メインテキスト」だけでなく「メインテキスト理解のための準備テキスト」を使う必要があります。

市販のテキストを使う場合はこのことを踏まえて長めに見積もる必要があります。

関連記事

簿記1級の市販テキストの選び方や使い方については「【2021年版】独学向け簿記1級おすすめテキスト【5つのテキストを徹底比較】」で詳しく解説しています。

問題集でのアウトプット:約280時間

【簿記革命1級】の解答時間が1664分=27時間44分です。解答時間は「日商簿記1級を時間内に完答するスピードでの解答時間」で設定しているので、最初はこれより長い時間がかかります。

また、「採点する時間」「間違えてしまった場合は確認する時間」も必要なので、2倍で56時間とみなします。

自信を持って完全解答できた場合は解説を見る必要はありません。

簿記革命では問題を5回繰り返すので280時間です。回数を重ねるごとにかかる時間は減っていきますが、1回目に長い時間がかかる場合もあるので、全体的に見て280時間としておきます。

関連記事

簿記1級の問題集の選び方や使い方については「【2021年版】独学向け簿記1級おすすめ問題集【5つの問題集を徹底比較】」で詳しく解説しています。

過去問での目標確認とチューニング:約230時間

日商簿記1級の試験時間は1回分で3時間です。簿記革命では過去10回分を最低5回繰り返します。過去問を解く時間は(3時間×10回分×5回繰り返し=)150時間です。

簿記2級までは過去問も通常の問題集と同じように使いますが、簿記1級の場合は違います。簿記1級では捨問の判断といった「過去問の研究」も行うことになります。

そういった時間を1回あたり8時間(商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算それぞれで平均2時間)ほど見積もっておく必要があります。

過去問を解く時間(150時間)に過去問を分析する時間(80時間)を加えて230時間が過去問全体で必要になります。

関連記事

過去問の選び方や使い方については「【簿記1級】過去問の選び方と使い方【傾向と対策あり】」で詳しく解説しています。

簿記1級の独学は不利

簿記1級の独学はかなり不利です。簿記2級までは独学に不利はなく、独学が向いている人であれば独学で勉強することをお勧めできるのですが、簿記1級の場合はそういうわけにはいきません。

簿記2級までと簿記1級の違いは「市販の教材の分かりにくさ」にあります。

簿記2級までは多くのテキストが売られていて、分かりやすいものも多いです。対して簿記1級のテキストは簿記2級のテキストほど分かりやすいものはありません。

独学が不利にならないのは市販の学習教材が充実している場合です。学習教材が充実していない場合、独学はどうしても不利になってしまいます。

「簿記2級の過去問を90分以内に90点以上取る実力」を独学で身につけた人でなければ簿記1級の独学は難しいです。

また、そうであっても簿記1級の市販テキストの内容が全く分からない場合は簿記1級の独学は難しいです。

よほど独学が向いている方以外、独学はお勧めできません。独学にするかどうか少しでも迷うようであれば独学はやめておいた方がいいかもしれません。

関連記事

あなたが簿記1級に独学で合格できるか判断する方法は「簿記1級に独学で合格できる人の特徴4選」で詳しくお伝えしています。

簿記1級の合格に必要な勉強時間に数学の得意不得意はほとんど関係ない

簿記に必要な数学はほとんどありません。簿記1級で必要な数学は「平方根(√)」くらいです。中学3年で勉強するものなのでほとんどの人が大丈夫だと思います。

複雑な関数もありますが、数学的な部分が分からなくても問題なく解けるので気にする必要はありません。

簿記1級の合格に必要な勉強期間:8ヶ月~1年

簿記1級は質・量ともに簿記検定の中で最大です。簿記1級に1年以内に合格するためには平日3時間の勉強時間を確保したいところです。平日3時間の確保が難しい方は平日2時間の勉強で挑戦してください。

土日だけの勉強で簿記1級の合格は難しいです。平日2時間の勉強時間を確保できない場合、2年以上の勉強期間を覚悟するか簿記1級の挑戦自体をやめておいた方が無難です。

毎日ではなく土日は空けておきます。休息(リフレッシュ)をとるため、平日こなせなかった勉強をこなすためです。

簿記1級の勉強期間は次のとおりです。

  • 平日3時間勉強する場合:約36週(8ヶ月強)
  • 平日2時間勉強する場合:約54週(1年強)

これ以上短い期間で勉強しようとすると毎日の負担が大きくなりますし、これ以上長い期間をとるとモチベーションの維持が大変になります。

【まとめ】日商簿記1級合格に必要な勉強時間

簿記1級に合格するためには、簿記2級をほぼ完璧な人の場合で「勉強時間は537時間」「勉強期間は平日2時間勉強して1年強、平日3時間勉強して8ヶ月強」が目安です。

簿記2級が完璧ではない人が簿記1級に挑戦する場合は、まず簿記2級を完璧にする必要があるので、それだけ多くの勉強時間が必要になります。

簿記1級に独学で挑戦する場合は、独学に適性があっても必要な勉強時間は長くなります。個人差はありますが「平日3時間の勉強で勉強期間は1年」は想定しておく必要があります。

関連記事

コメント

タイトルとURLをコピーしました