簿記検定で実力を出し切るための試験当日の過ごし方

  • いよいよ簿記検定本番だ……
  • 試験当日にどういう過ごし方をしたらベストが尽くせるのか分からない
  • 簿記検定の当日の過ごし方について教えて!

試験当日はどんなに自信があっても不安を感じてしまう方が非常に多いです。

私は簿記通信講座を2012年から運営してきて数百名の合格者をこれまでに送り出させていただきました。もちろん簿記検定の当日の過ごし方についても精通しています。

この記事では簿記検定の当日の過ごし方についてお伝えします。

この記事を読んで実行すれば、無用な不安を感じることなく試験に集中することができます。結果、実力も発揮できて合格の可能性も高くなります。

本試験当日での注意点

本試験当日の注意点を次の3つに分けてお伝えします。

  • 起床から試験会場までを過ごすときの3つの注意点
  • 試験会場到着から試験開始までの6つの注意点
  • 本試験開始から試験終了までの注意点

起床から試験会場までを過ごすときの3つの注意点

起床から試験会場までの過ごすときの注意点は次の3つです。

  • 朝食でしっかりと炭水化物をとる
  • 試験開始時刻の1時間前に到着するつもりで家を出る
  • 教室に入室できる時間までは外でミスノートを見る

朝食でしっかりと炭水化物をとる

朝食でしっかりと炭水化物をとらなければ頭が働きません。しっかりと炭水化物をとってから試験に臨みましょう。

ただし、眠くなるほどお腹いっぱいにしてはいけません。

試験開始時刻の1時間前に到着するつもりで家を出る

試験会場までの交通機関では何が起こるかわかりません。バスなどは遅れて当たり前です。特に行ったことがない場所で試験が行われるときには余裕を持っておくことが大切です。

理想は下見に行っておくことです。

下見に行けない場合であまり知らない場所で試験が行われる場合は試験開始時刻の1時間前に到着するつもりで家を出ることをオススメします。

 教室に入室できる時間までは外でミスノートを見る

試験開始時刻の1時間前に到着した場合、すぐに試験会場に入れるとは限りません。試験会場には30分前くらいから入れることが多いです。

教室に入室できる時間までは外でミスノートを見るようにしましょう。ミスノートを見るときは、ただ見るのではなく具体的に解くところをイメージしながら見ることが大切です。

ミスノートを見ておくことでミスを最小限に抑えることができます。

関連記事

ミスノートについては「ミスノートの作り方、使い方」で詳しく解説しています。

試験会場到着から試験開始までの6つの注意点

試験会場到着から試験開始までは次のとおりです。

  • トイレを早めにすませる
  • 受験票を机の上に置く
  • 問題や電卓などをどのように机に置くかイメージする
  • 時間までミスノートを読む
  • 試験についての注意事項の説明を聞く
  • 不正行為だと誤解されそうな行動を排除する

 トイレを早めにすませる

トイレが大混雑することがよくあります。特に女子トイレはいつも並んでいる印象があります。トイレは早めに済ませましょう。

 受験票を机の上に置く

受験票は試験中に確認されます。もし、受験票を家に忘れてしまったときはすぐに試験監督の方に相談してください。

 問題や電卓などをどのように机に置くかイメージする

試験会場が大学の場合、それほど机は大きくないことがほとんどです。試験中は限られたスペースをうまく使わなければなりません。

試験が始まる前にある程度イメージできるので、やっておきましょう。

 時間までミスノートを読む

試験会場でテキストをじっくりと読んでいる受験生は多いです。今やったことの中から出題されるかもしれないとの思いからだと思います。

しかし、試験直前にテキストを読む意味はほとんどありません

直前に行うべきことは、今までに作ってきたミスノートをじっくりと見ることと、そうやって学習してきた内容を思い出しているときに疑問点が浮かんだ場合にその疑問点を解消することです。

試験会場に入る前と同様に、ただ見るのではなく具体的に解くところをイメージしながら見ることが大切です。

普段の学習でミスノートを作っていれば、よくするミスがノートに書かれているはずです。そのミスが起こりそうな問題を思い浮かべ、実際に自分がミスなく解いている姿を想像します。

また、ミスノートを見ている過程で知識の曖昧な部分に気づいたら、その曖昧な部分をテキストで確認します。

これだけで十分です。きちんと準備ができていれば本試験までなくすことができなかったミスは限られているはずですし、少しの時間で確認できます。

もし試験本番までにミスする論点をなくせた場合には何もする必要はありません。目を閉じて瞑想してください。

試験直前にやることがなくなるまで普段から準備をしていれば、試験直前には何をやっても合格できます。

試験会場でテキストを熟読している受験生を見つけたら、「準備不足だなぁ…」とだけ思っておいてください。

試験についての注意事項の説明を聞く

試験監督の方が注意事項を説明するので、しっかりと聞きましょう。落ち着いて受験番号などを記入して試験開始に備えます。

不正行為だと誤解されそうな行動を排除する

2010年くらいから不正行為に対して厳格になってきています。カンニングペーパーの持ち込みなどは昔から絶対にダメですが、最近は特に厳しくなっています。

具体的には次の行為は禁止です。

  • ペットボトルを机に置いておくこと
  • 受験票に目盛りを書いて定規として使用すること
  • 蛍光ペンや赤ボールペンで問題用紙に書き込みをすること

不正行為だと誤解されないようにしておくことが大切です。

具体的には「ペットボトルは片付ける」「受験表に何か書いてあれば消す」「蛍光ペンや赤ボールペンは片付ける」などです。

持ち込んでもいいものは商工会議所で公表されているので確認しておいてください。

本試験直前2分前には腹式呼吸で気持ちを落ち着ける

試験開始2分前にすべきことは「呼吸の管理」です。

特にスポーツにおいてですが、ミスが多発するときというのは、たいていにおいて呼吸が乱れています。呼吸は肉体に大きな影響を与えるので、呼吸が乱されるとミスも増えてしまうのです。

逆に言えば、呼吸を整えることでミスを減らせるともいえます。呼吸を整えるときに効果的なのが「腹式呼吸」です。

腹式呼吸はお腹を膨らませるように呼吸を行うものなのですが、「6秒かけて吸い、12秒かけて吐く」というかなり緩やかなペースで行います。

腹式呼吸を2分間行うことで精神が落ち着き、ミスを減らし、実力も発揮できると言われています。

試験2分前にやるべきことは「実力を発揮できるようにすること」です。「実力をつけること」ではありません。この意識が大切です。

本試験開始から試験終了までの注意点

本試験で大切なことは「冷静さ」「ミスをしないこと」「解答上のルールを守ること」「印象のいい答案を作ること」の3つです。

冷静さ

冷静に解答するためには、次の4つが大切です。

  • 最初の1分を落ち着いて解くこと(問題全体を見て作戦を立てる)
  • 時間配分を守る
  • 難しいと思ったら飛ばす
  • どんなに難しい問題が出てもあきらめない(取れるところだけしっかりと取りに行く)

ミスをしないこと

ミスをしないためには、次の4つが大切です。

  • いつもと同じ解き方で解く
  • 問題をしっかりと読む
  • できそうな問題ほど落ち着いて解く
  • 解答用紙もしっかりと見る(解答用紙に重要な情報が書いてある問題があります)

解答上の注意を守ること

解答用紙に解答を記入するときには、問題文にある「解答上の注意」に従うことが大前提です。その上で、「解答上の注意」に書かれていないことでも一般的に守らなければならないこともあります。

よくあるルール違反に次のようなものがあります。

  • 単位(円など)を書いてしまう
  • 3桁ごとにカンマ(,)を打ち忘れてしまう
  • 解答用紙に余計なことを書いてしまう
  • 勘定科目を2行に分けて書いてしまう
単位(円など)を書いてしまう

日商簿記検定では単位の記入は特に必要ありません。単位が必要な場合は、その単位が解答用紙に通常は書き込まれています。

単位が書き込まれていなくても、金額だけ書いても正解です。「¥」「円」といった記入は必要ありません。

3桁ごとにカンマ(,)を打ち忘れてしまう

簿記では金額や個数を書くときには原則として3桁ごとにカンマ(,)を打ちます。このカンマはなくても一応正解です。しかし書かない理由がまったくありません。

実務ではほぼ確実に書くものなので、書かなければならないものだと思って書く習慣をつけてください。

もし問題文に3桁ごとにカンマを打つべき指示があった場合は不正解になります。もしこの指示を見落としてカンマを忘れてしまえば、ほぼ0点になってしまいます。

解答用紙に余計なことを書いてしまう

解答用紙に解答以外のことを書いてはいけません。解答欄以外の余白や番号などにも書いてはいけません。

解答欄以外の余白は採点対象ではないので、無視されるだけだと思われていることが多いのですが、実際はそうではありません。

「受験生と採点者の間で秘密の暗号をやりとりして採点で便宜を図る」といった不正が行われないようにするために解答欄以外には何も書かないというルールがあるのです。

こういったルールがあるので、無視されるだけではすまない場合があります。最悪の場合は不正行為として一発不合格になることもありえます。

「解答用紙に解答以外のことを記述する」よくあるパターン

「解答用紙に解答以外のことを記述してしまうパターンは本物の不正行為を除けばおおむね次の2つです。

  • 記述問題や長い勘定科目の問題で解答欄からはみ出してしまう
  • 自信が持てない問題を優先的に見直すためにしるしをつけておく

対策は次の通りです。

解答欄からはみ出してしまうことの対策:字を小さく書く

解答欄からはみ出した部分は採点対象になりません。解答欄からはみ出す形で書くことで点数が上がることはありません。

解答欄に入りきらないと思えた時点で字を小さくして書き直す必要があります。

しるしをつけておいたままにしてしまうことの対策:問題用紙にしるしをつける

問題にしるしをつけたい場合は必ず「問題用紙」の方につけるようにしましょう。

解答用紙に書いても提出する前に消せばいいと思われる方も多いのですが、時間ギリギリまで問題を解くことになった場合、消し忘れる可能性が高いです。

そういった危険は避けるにこしたことはないので、必ず「問題用紙」の方につける習慣をつけてください。

勘定科目を2行に分けて書いてしまう

「車両運搬具減価償却累計額」「その他有価証券評価差額金」など、非常に長い勘定科目の場合、字を大きめに書くと解答用紙に1行で入らないことがあります。

長い勘定の場合でも2行に分けて書かないことが大切です。

「仕訳が2行になっているように見えるから」です。たとえば、次のように書いたとします。

車両運搬具    ×××/車両運搬具 ×××
減価償却累計額

「車両運搬具減価償却累計額」という1つの勘定科目なのですが、「車両運搬具」と「減価償却累計額」の2段の仕訳で、「減価償却累計額」の金額を書き忘れているように見えなくもありません。

このような誤解を与えないように、勘定科目を2行に分けて書くことは実務では通常はありません。

ウェブサイトのように横幅と文字サイズに制限がある場合に、仕方なく2段にすることもありますが、例外だとお考え下さい。

簿記検定でも勘定科目を2段に分けて書くことは避けた方が無難です。

印象のいい答案を作ること

印象のいい答案を作るためには、次の5つが大切です。

  • 数字や勘定科目などをていねいに書く
  • 数字は3桁ごとにカンマ(,)で区切る
  • 数字や勘定科目は大きく、濃く書く
  • 解答欄からはみ出さないように書く
  • 消しゴムで消す場合は確実に見えなくなるように消す

これらのことをしっかりとシミュレーションして本番に臨みましょう。

簿記検定で実力を出し切るための本試験当日の過ごし方:まとめ

起床したら朝食でしっかりと炭水化物をとりましょう。試験開始時刻の1時間前に到着するつもりで家を出てください。早めに着いたら、教室に入室できる時間までは外でミスノートを見ましょう。

試験会場に着いたらトイレを早めにすませ、受験票の準備をし、問題用紙や電卓等の配置をイメージしておきます。

時間まではミスノートを読み、試験官の説明が始まったら注意事項をよく聞き、不正行為だと誤解されそうな行動は慎むことが大切です。

試験直前の2分間は「6秒吸って12秒吐く」腹式呼吸を行って気持ちを落ち着けて本番に備えます。

試験中は「冷静さ」「ミスをしないこと」「解答上のルールを守ること」「印象のいい答案を作ること」を意識して答案を作りましょう。

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ミスノートを見ていて具体的な疑問点が出てきたら「暗記不要の簿記独学講座」の該当ページを参考にしてください。健闘を祈ります。

コメント

  1. みんと より:

    本試験
    緊張します。
    まず、解答用紙が配られ、解答用紙を見れば出題問題も何となく分かってしまい苦手論点・・・
    私は自己暗示をかけました。
    「あれだけ勉強したのだから大丈夫、大丈夫」って(笑)

    1級の本試験は更に緊張するんだろうなと想像がつく今です。

    私、計算用紙が殴り書きで書いてしまうので今の過去問演習で、昨日やった過去問は集計ミスに繋がっています。

    課題です(笑)
    こんな悔しいことはないですからね。
    意識してやらなきゃです。

    いつも気づかせてくれてありがとうございます!

    • admin より:

      コメントありがとうございます。

      本試験は緊張しますよね。たぶん誰でもすると思います。

      しかし、緊張はある程度はした方がいいと思っています。全く緊張していないときの方が経験上ミスが多いような気がします。

      緊張しすぎて手が震えたり、行きたくもないトイレに行きたくなったりする場合には対策が必要ですが、ある程度の緊張は結果を出すためには必要だと思います。

      練習をするときには、本試験と同じやり方ですることをおすすめします。計算用紙の使い方も自分なりに固めておくことが大切です。普段出来ないことは試験本番でもできないものです。

      簿記の勉強がんばってください。応援しています。

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