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日商簿記3級テキストおすすめ9選【2023年版】独学初心者におすすめ

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  • 簿記3級のテキストを買おうと思ってるんだけどどれがいいのかな……
  • 自分に合ったテキストが分からない
  • 簿記3級のテキストの特徴を教えて!

簿記3級のテキストはたくさんの種類が売られています。あまりにも多いため、簿記3級のテキストを選ぶことができないというケースは非常に多いです。

私は簿記通信講座を2012年から運営してきて数百名の合格者をこれまでに送り出させていただきました。職業柄、市販のテキストにも精通しています。

この記事ではテキストの選び方や市販されているテキストの特徴について解説します。

この記事を読めばあなたに合ったテキストが分かります。

簿記3級のテキストを選ぶときのポイント

簿記3級のテキストはあまり有名でないものまで含めると数十冊が市販されています。これだけ多いと何らかの基準がなければ選ぶことも難しいです。

そこで、最初に簿記3級のテキストを選ぶときのポイントをお伝えします。

簿記3級のテキストに必須の4つの要素

最新の出題範囲や会計基準に対応していること

簿記3級のテキストを選ぶときは最新の出題範囲や会計基準に対応しているものを選んでください。実際に内容を見て判断するのは初心者には難しいので、最新版を選んでおけば大丈夫です。

簿記3級では2019年度に特に大きな試験範囲の変更があったので、2019年4月以降に発売されているもの、「2019年度改正対応」といった説明があるものを選ぶことが大切です。

説明が分かりやすいこと

あなたにとって説明が分かりやすいことが大切です。あなたの主観で選んでください。誰にとっても分かりやすい説明というものは存在しません。

この記事の後半でテキストの分かりやすさなどを解説しますが、私と意見が違う場合はあなたの意見を優先させてください。

同じ言葉の説明であっても「説明が少なすぎて分かりにくい」という感想を持つ人もいれば「簡潔で分かりやすい」という感想を持つ人もいます。

本屋の立ち読みでもAmazonの試し読みでも構いませんので、必ず自分の目で見て分かりやすいものを選んでください。

少し厳しい意見になりますが、自分に合ったテキストを自分で選べない人は独学に向いていません。

もちろん選ぶための情報はこれからお伝えしていきますが、最終的には自分が分かりやすいと思うものを選ぶことが必要です。

図解が充実していること

本当は図解がなくても分かりやすければいいのですが、現実問題として文字だけで簿記を分かりやすくすることは難しいです。

図解があることで、経営活動のイメージがしやすくなります。図解が充実していて分かりやすいと思うものを選んで下さい。

ここでいう「図解」は「イラスト」とは違います。最近は動物などのイラストを使ったテキストが多いですが、イラストは少ない方がいいです。

イラストにはとっつきやすくなる効果はありますが、簿記を理解しやすくなる効果はありません。

そのテキストの内容を身につければ合格点を取れること

そのテキストの内容を身につければ合格点を取れるものを選ぶことが大切です。「簿記3級テキスト」と名づけられていても、簿記3級の合格レベルに届くかどうか微妙なものがかなりあります。

簿記3級のテキストに不要なもの3つ

解答テクニックは不要

簿記3級の内容で解答テクニックは必要ありません。解答テクニックを身につけることで、簿記を理解しなくても答えだけは求められるようになってしまう危険があります。

そうなってしまうと簿記2級以降の勉強に悪影響があるので、簿記2級以上を目指す人にとってはない方がいいくらいです。

簿記3級の内容をしっかりと理解できれば解答テクニックを使わなくても十分に合格できますし、教わらなくても解答テクニックを自分で作り出すことができます。

簿記の本質ではない説明が目立つテキストは選ばない方が無難です。特に簿記2級以上を目指す人にはお勧めできません。

最新の出題傾向に対応している必要はない

先ほど最新の「出題範囲」や「会計基準」に対応している必要があるとお伝えしましたが、「出題傾向」に対応している必要はありません。むしろ最新の出題傾向には対応していない方がいいです。

出題傾向とは問題の特徴のことです。「問題の難易度」「問題文の長さや言い回し」「出題形式」などが出題傾向にあたります。

出題傾向に対応していない方がいい理由は「過去問練習が新傾向問題の練習にならなくなるから」です。

本試験問題では一定の割合で「新傾向問題」が出題されます。受験生は何の準備もなくその問題に挑戦しなくてはいけません。

しかし、「新傾向問題」の解き方がテキストで説明されてしまうと、もう「新傾向問題」ではなくなってしまいます。

前もって新傾向問題の傾向を知ってしまうことで、過去問を解くときに「新傾向問題」ではなくなってしまうのです。

本試験では一定の割合で「新傾向問題」が出題されます。なので「新傾向問題を初見で解く能力」が必要になります。

テキストが最新の出題傾向に対応していると「新傾向問題を初見で解く能力」を磨くことができません。

こういった理由から新傾向問題には対応していない方が望ましいのです。しかし、市販されているほぼ全てのテキストは本試験で出題された出題傾向はすぐに反映されます

出題傾向がすぐに反映される理由は、テキストと問題集を終えたあとの過去問練習で合格点に届かないとクレームになったり悪評を書かれたりするからです。

前もって「新傾向問題」を解けるようにしておけば過去問で高得点が出せるのでそういったクレームは起きにくいです。

事実上、最新の出題傾向に対応していないテキストを入手することはできません。

旧版のものを買うという方法もありますが、その場合、出題範囲や会計基準が対応していない危険性があります。

「過去問では合格点が取れるのに本試験では合格点が取れない」となってしまう理由の一つは「新傾向問題を初見で解く能力の不足」にあります。

動画は不要

簿記の勉強に動画は不要です。動画は時間に対する情報密度が低すぎるので、動画で勉強する場合、かなりの勉強時間を確保する必要が出てきます。

特に動画の勉強でよくないのが「疲れているからテキストは読めないけれど動画なら見ることができる」というスタンスが習慣になってしまうことです。

「疲れているからテキストは読めないけれど動画なら見ることができる」というスタンスになってしまうと勉強時間のほとんどが動画の視聴になってしまいます。

もちろん動画をたくさん見ても、問題練習の量を減らさなければいいのですが、多くの人は問題練習の量が減ります。

問題練習が減れば合格は難しくなります。問題練習が経るくらいなら動画はない方がいいです。

「テキストで分からないところだけ動画を見る」「動画を見ている時間は勉強時間に含まない」といった意識があれば動画はプラスに働きます。

【2023年版】日商簿記3級の9つのテキストを徹底比較(おすすめは理解系高得点型)

テキストの選び方が分かったところで、いよいよテキストを徹底比較していきます。まずはテキストを次の3つに分けて、その後テキストを個別に解説します。

  • 網羅系高得点型
  • 理解系高得点型
  • 合格ギリギリ型

網羅系高得点型

網羅系高得点型にあたるのが「合格テキスト 日商簿記3級(以下、合格テキスト)」です。

合格テキスト 日商簿記3級
出版社TAC
ページ数320ページ
大きさB5
カラー2色刷り

合格テキスト 日商簿記3級(tac簿記3級テキストの中で最大の分量)

市販されている簿記3級のテキストの中で最も内容が豊富です。簿記3級のほぼ全ての内容を網羅的に取り上げています。合格テキストの内容を全て身につければ90点は確実だといえます。

高得点を狙うためには網羅系がよさそうに思えるのですが、網羅系のテキストはお勧めしません。

理解しづらいですし、勉強の意識が「簿記を理解する」のではなく「知らないことをなくす」という方向にいきやすいです。

合格テキストはTACの本講座で使用されているものです。本来は講義とセットで使うものなので、テキスト単体で使うと説明が省略されている感が否定できません。

簿記で高得点を取るためには「知らないことをなくす」のではなく「知らない問題が出てもできるようにする」という意識が大切です。

簿記は5教科の中では「数学」に近いのですが、網羅系のテキストでは勉強の意識が「社会」になりやすいのです。網羅系のテキストである「合格テキスト 日商簿記3級(TAC)」はお勧めしません。

あくまでもメインテキストにはお勧めしませんが、サブテキストとして辞書的に使うのはお勧めです。

理解系高得点型

理解系高得点型にあたるのは「簿記の教科書 日商3級(以下、簿記の教科書)」と「日商簿記3級とおるテキスト(以下、とおるテキスト)」です。

簿記の教科書 日商3級日商簿記3級とおるテキスト
出版社TACネットスクール
ページ数420ページ264ページ
大きさA5B5
カラーフルカラー2色刷り

簿記3級の内容をしっかりと身につけて確実に合格するにはこの2つのどちらかを使うことをおすすめします。

「簿記の教科書」と「とおるテキスト」は内容の量としては大差がないので、分かりやすい方を選ぶことが大切です。

内容的には「合格テキスト」よりは少ないですが、知らない問題も解けるようにすることで「合格テキスト」と同等以上の得点も期待できます。

みんなが欲しかった簿記の教科書 日商3級

「とおるテキスト」と比較して、安い(半値)、小さい(その分厚い)、フルカラーという特徴があります。

「とおるテキスト」と比較してとっつきすく、持ち運びもしやすいです。

テキストは小さくてフルカラーの方が売れるので、「合格レベルを超えるテキストで売れるものをTACが作ってきた」という印象を持ちます。

日商簿記3級に“とおる”テキスト

「簿記の教科書」と比較して、高い(2倍)、大きい(その分薄い)、2色刷という特徴です。硬派なテキストで「合格テキスト」と「簿記の教科書」の中間のテキストを作ってきたという印象を持ちます。

「簿記の教科書」と比べると持ち運びにくいといった欠点がありますが、テキストは分かりやすいことが一番です。分かりやすさを最優先に選ぶことが大切です。

合格ギリギリ型

合格ギリギリ型にあたるのは次の6つです。

スッキリわかる 日商簿記3級サクッとうかる日商3級日商簿記3級 光速マスターNEO簿記教科書 パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級まんがでわかる簿記のツボ 日商簿記3級Let’s Start! 新しい日商簿記3級
出版社TACネットスクールLEC翔泳社ユーキャン講談社
ページ数496ページ333ページ616ページ400ページ288ページ480ページ
大きさA5A5A5A5A5A5
カラー2色刷りフルカラー2色刷り2色刷りフルカラーフルカラー

合格ギリギリ型のテキストはとっつきやすさを最大限重視している印象です。

イラストを多用することでとっつきやすくしていますが、説明があっさりしていて簿記を理解しやすいというわけではありません。

簿記に苦手意識があり「理解系高得点型」のテキストが頭に入ってこない人は「合格ギリギリ型」からやっていく必要があります。

しかし、合格ギリギリ型のテキストだけで合格点に届くかは微妙です。

合格ギリギリ型のテキストの内容を完璧に身につけたとしても「合格率が50%を超えてくるような回であれば何とか合格できる」という感じです。

難しめの回だった場合は合格ギリギリ型のテキストでの合格は難しいかもしれません。

合格ギリギリ型のテキストをメインとして使うのはお勧めしません。

簿記に苦手意識があり、「理解系高得点型」のテキストを受け付けない人が最初の一冊として使うのにはおすすめです。

その場合は「合格ギリギリ型」のテキストを終えたら「理解系高得点型」のテキストに進むことが大切です。

スッキリわかる日商簿記3級(tac簿記3級テキストの中で最小の分量)

「スッキリわかる」は最も売れている日商簿記3級のテキストです。テキストと問題集が合体しているので、別に問題集はありません。

「スッキリわかる」の問題だけでは足りないので、何らかの別の問題集に取り組まないと合格レベルに届くのは難しいです。

サクッとうかる日商簿記3級 テキスト

「スッキリわかる」のネットスクール版といった印象です。「スッキリわかる」と違い、テキストと問題集が分かれているぶん分量が多いです。

「スッキリわかる」より簿記を理解するための説明が多いですが、それでも「サクッとうかる」だけで簿記を理解するのは難しいです。

合格点を取れるのも合格率が50%以上の回に限定されると考えておく必要があります(個人差はあります)。

日商簿記3級 光速マスターNEO テキスト

「スッキリわかる日商簿記3級」のLEC版といった感じです。「スッキリわかる」「サクッとうかる」の2つと比較すると最も説明が詳しいです。

「スッキリわかる」と「簿記の教科書」の中間のテキストを作ってきたという印象を持ちます。

とはいえ「光速マスターNEO」だけで簿記3級に確実にできるというわけではありません。合格率が40%以下の回だと厳しいと考えておく必要があります(個人差はあります)。

表紙にある「最短で7日」は不可能なので話半分に見てください。

パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級テキスト&問題集

仕訳の作り方からしっかりと説明しているテキストで「合格ギリギリ型」のテキストの中では簿記を理解するための説明に力を入れています。

ですが、「パブロフ流テキスト」だけでは問題が足りません。別売の「パブロフ流でみんな合格 日商簿記3級 総仕上げ問題集」は必須です。

総仕上げ問題集までやって合格率が50%以上の回なら合格できるかなという感じです(個人差はあります)。

まんがでわかる簿記のツボ 日商簿記3級 テキスト&問題集

非常にとっつきやすく、簿記3級テキストというより簿記入門書です。簿記に苦手意識がある人が最初の一冊として使う分にはおすすめです。

しかし「まんがでわかる」だけで簿記3級に合格できるとは思えません。

簿記の苦手意識を取り除くため、「理解系高得点型」に進む前の準備として使うなら最適です。

Let’s Start! 新しい日商簿記3級 テキスト&問題集

「スッキリわかる」と同じ滝沢ななみ先生が書いた日商簿記3級テキストです。「新しい日商簿記3級」は非常に賛否が分かれそうなものになっていて、使う人を選ぶものになっています。

タイトルに「新しい」とあるように、勘定科目をキャラクターにするなど、斬新な挑戦がされていますが、簿記の理解に役立つかは微妙です。

これまでどのテキストでも頭に入らなかった人がわらにもすがる思いで使ってみるのにはいかもしれません。

最初の一冊は「新しい日商簿記3級」以外のテキストを選ぶのがいいと思います。「新しい日商簿記3級」だけで合格レベルに届くのは難しいです。

「新しい日商簿記3級」は2022年6月現在、最新の試験範囲に対応していません。そういった意味からも「新しい日商簿記3級」だけで合格レベルに届くのは難しいです。

【まとめ】独学初心者におすすめの簿記3級テキスト

繰り返しになりますが、どれをわかりやすいと思うかには個人差があります。合格レベルに達するかにも個人差があります。最終的には自分の目で判断してください。

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コメント

  1. るるど より:

     平野先生、こんにちは。私、かれこれ14年くらい前に簿記3級を取得したきり、簿記からは遠ざかっていました。今年ついに2級を目指したくなったのですが、さて、こういう場合どうしたらいいのでしょうか。当時、一番簡単なテキストと、職業訓練校に通いひたすら問題演習を繰り返し、簡単な回だったので、無事取れた感じです。それでも満点ではなかったです。それから一度も簿記にふれていません。もちろん、記憶もないです。
     やはり3級から勉強はやり直したほうがいいと思うのですが、当時のテキストを使っても大丈夫でしょうか?新しく買いなおすなら、どのテキストが良いでしょうか。あくまで2級取得ためのおさらいということで。

    • るるど より:

      ちなみにネットでの試験を考えています。とにかく2級が欲しいです。

      • 平野 より:

        コメントありがとうございます。早速ご質問にお答えします。

        14年前であれば、簿記3級の内容も簿記2級の内容も大幅に変わっています。初心者のつもりで勉強されることをおすすめします。当時のテキストを使うのは非常に非効率なので最新版(2022年4月以降に対応の版)で勉強されてください。おすすめのテキストは記事にあるように「簿記の教科書」がおすすめです。合うか合わないかは個人差がありますので、本屋で内容を確認してから買うことをおすすめします(時間がないならアマゾンでも構いませんが、できれば本屋での確認をおすすめします)。

        ちなみに。ネット試験であっても特に対策に違いはないので大丈夫です。

        回答は以上です。参考にされてください。

  2. るるど より:

    先生ありがとうございます。了解です。
    3級は問題集もやりこまなければならないでしょうか?それとも先生のお勧めテキストでさらっとおさらいをして、すぐに2級のテキストと問題集をやってしまってよろしいでしょうか?

    • 平野 より:

      コメントありがとうございます。早速ご質問にお答えします。

      簿記3級の問題集もやりこむことが大切です。簿記は問題を繰り返し解くことで理解が深まります。また、簿記3級の学習範囲は簿記2級の試験でも出題されるので、そういった意味からも簿記3級の問題練習は必要です。

      回答は以上です。参考にされてください。簿記の勉強、応援しています。

  3. るるど より:

    先生、ありがとうございます。了解しました。アドバイスどおりにやってみます。

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