日商簿記1級が難しすぎてきつい人に知ってほしい3つのこと

  • 日商簿記1級が難しすぎて全然分からないんだけど……
  • 日商簿記1級が難しすぎてどうしたらいいのか分からない
  • 日商簿記1級に合格する方法を教えて!

日商簿記2級には合格したけれど、日商簿記1級が難しすぎて苦しんでしまう方は非常に多いです。

私は簿記通信講座を2012年から運営してきて数百名の合格者をこれまでに送り出させていただきました。もちろん日商簿記1級という試験についても熟知しています。

この記事では日商簿記1級が難しすぎると感じてしまう理由とその対策について解説します。

この記事を読めばあなたが日商簿記1級を難しすぎると感じてしまう理由が分かります。同時に日商簿記1級が難しすぎると感じなくなる方法も分かります。

結論を一言で言うと、日商簿記1級が難しすぎると感じる理由は「日商簿記2級が不完全であるから」と「必要以上に解答欄を埋めようとしているから」です。

日商簿記2級を完璧にしてから日商簿記1級の勉強に入り、それほど多くの解答欄を埋める必要がないことを知れば、日商簿記1級が難しすぎると感じることはなくなります。

日商簿記1級が難しすぎてきつい人に知ってほしい3つのこと

日商簿記1級は簿記単独の試験では日本最高の難易度で、勉強時間は約537時間(平日2時間の勉強で1年強、平日3時間の勉強で8ヶ月強)、合格率は約10%の試験です。

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日商簿記1級の難易度については「簿記1級の難易度と簿記1級の挑戦前にすべき2つのチェック」で詳しく解説しています。

私が日商簿記1級の勉強時間が537時間だと考える根拠については「【社会人向け】日商簿記1級合格に必要な勉強時間【最短で537時間】」で詳しくお伝えしています。

日商簿記1級は決して簡単ではありません。しかし、難しすぎるというわけでもありません

特別な「生まれつきのセンス」や「才能」は必要なく、基本を重視し、苦手科目を作らない姿勢で勉強をしていけば、誰でも合格することができます。

日商簿記1級が難しすぎてきついと感じている人は次の3つのことを知っておいてください。

  • 日商簿記2級を完璧にしてから日商簿記1級の勉強に入れば難しすぎるということはない
  • 日商簿記1級の答案を完全に解答しようとする必要はない
  • 難しすぎると感じることで余計に難しすぎると感じてしまう

日商簿記2級が不完全なままだと日商簿記1級は難しすぎる

日商簿記1級は日商簿記2級の内容は完璧に身につけている前提で勉強していくことが大切です。

近年は連結会計と税効果会計が簿記2級の範囲になっています。基本的な内容を簿記2級で勉強し、応用的な内容を簿記1級で勉強します。

簿記2級の内容が不完全だった場合、簿記1級で応用から勉強する形になります。当然、難しすぎると感じることになります。

最近の簿記2級の連結会計は非常に難易度が高い出題も多いです。こういった難易度の高い問題も高得点を取らなければならないわけではありません。

しかし、「連結会計では点数を取れなかったけど、全体では合格点に達した」「連結会計は苦手だけど偶然出題されなかったから合格した」といった状況で簿記1級の勉強に入れば簿記1級が難しすぎると感じるのは当たり前なのです。

連結会計を例に説明しましたが、連結会計に限った話ではありません。他の単元についても、工業簿記についても当てはまります。

簿記2級の全ての単元を完璧に身につけてから簿記1級に入れば簿記1級が難しすぎると感じることはありません。

日商簿記2級が完璧かどうかは「日商簿記2級の過去問を90分以内に90点以上取れる実力があるか」で判断する

日商簿記2級が完璧かどうかは、「日商簿記2級の過去問を90分以内に90点以上取れる実力があるか」で判断するのが一番です。

簿記2級が完璧かどうか判断する際には次の3つに気をつけてください。

  • 「初見で」90点取れることが大切
  • 「平均で」90点取れれば十分
  • 「自然と」90分で解けることが大切

「初見で」90点取れることが大切

同じ問題を何度も解くと、簿記の実力は変わらなくても自然と点数は上がります。特に「その問題の解き方」が頭に残ってしまった場合、点数は急激に上がります。

しかし、それでは初見の問題では点数が取れません。このような「頭に残った解き方を使って解く」といった形で90点以上取れるようになっても仕方ありません。

何度も繰り返し解くことで点数が90点を超えたからといって、それで簿記2級が完璧だと考えてしまうと判断を誤ってしまいます。

こういった判断ミスをしないためには「同じ問題を連続して解くことで点数を上げようとしないこと」が大切です。

点数が90点に届かなかった場合、すぐに過去問を解くのではなく、「別の回の問題を解いても90点取れる」という自信が持てるまでは過去問を解かずに復習をすることです。

復習をした上で別の回の過去問に挑戦し、90点取れればよし、取れなければもう一度「別の回の問題を解いても90点取れるという自信が持てるまでは過去問を解かずに復習をする」という勉強を行います。

よほど判断が甘くなってしまわない限り、また、極端に難しい回に当たらない限り、数回で90点に届くはずです。

「過去問を連続で解いて点数を強引に上げて完璧だと判断しないこと」が大切です。

「平均で」90点取れれば十分

「日商簿記2級の過去問を90分以内に90点以上取れる」というのは平均で構いません。難易度の高い回でも90点取ろうとするとものすごくハードルが高くなってしまいます。

目安としては次のように考えるといいと思います。

  • 簡単な回:95点から100点
  • 一般的な回:90点から95点
  • 難しい回:80点から85点

こういった形で5回以上の過去問の点数を平均して90点以上であれば十分です。

「自然に」90分で解けることが大切

過去問は「90分以内に何としてでも終わらせる」と意気込むのではなく、「自然と解いて時間をみたら90分くらいで解き終えていた」という感覚で解けるようにすることが大切です。

また、解答時間も「平均」で構いません。2時間を超えてしまうのは問題ですが、難易度の高い回では90分で解けなくても構いません。

  • 簡単な回:60分前後
  • 一般的な回:60分から90分くらい
  • 難しい回:120分

こういった形で5回以上の平均解答時間が90分以内になっていれば十分です。

日商簿記1級を完全に解答しようとするのは難しすぎる

日商簿記1級は全体の7割得点できれば合格できます。満点を取る必要はありません。しかし、全ての解答欄を埋めようとして難しいと感じてしまう人が多いです。

日商簿記1級は傾斜配点というものがあり、簡単な問題には多くの点数が、難しい問題には少ない点数が割り振られるようになっています。

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傾斜配点については「簿記1級の合格率に隠された2つの真実から分かる合格への道」で詳しく解説しています。

傾斜配点を味方につけるためには「簡単な問題をしっかりと解答し、難しい問題は飛ばす」という作戦を取ることが大切です。

傾斜配点を味方につければ、市販の過去問題集の配点で60点くらい得点できれば合格することもあります。65点あればほぼ確実です。

どの程度配点に傾斜がかかるのかはその回の難易度によります。問題が難しければ難しいほど簡単な問題に多くの点数が割り振られることになります。

難しい問題には目もくれず、簡単な問題を65点分取れればほぼ確実に合格が可能なのです。

こういった意識を持つことが大切です。

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具体的な過去問練習の仕方については「【簿記1級】おすすめの過去問と使い方【解けない人必見】」で詳しく解説しています。

難しすぎると感じることで余計に難しすぎると感じる

全く同じ問題でも「難しすぎる」「自分には解けない」と思いながら解くと難しく感じます。

本来なら気づくべきポイントに気づきにくくなってしまうからです。

日商簿記2級までを完璧に身につけてから日商簿記1級の勉強に入り、65点から70点取れれば十分だと考えることができれば、「難しすぎる」という感覚は薄れるはずです。

そうなれば自然と解けるようになっていきます。

【まとめ】日商簿記1級が難しすぎてきつい人に知ってほしい3つのこと

日商簿記1級は決して簡単な試験ではありません。しかし難しすぎるということもありません。

  • 日商簿記2級の内容を完璧に身につけること
  • 市販の過去問題集の配点で65点取れれば十分に合格が可能だと知っておくこと

この2つを押さえておけば難しすぎると感じることはないはずです。

難しすぎると感じないことができれば、それだけで解きやすくなります。結果、難しいと感じなくなり好循環が生まれます。

こういった意識で日商簿記1級に取り組むことが大切です。

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