簿記の勉強をしていて、いつも計画通りに勉強が進むとは限りません。色々な理由から予定通りに時間が取れなくなることも出てくるかもしれません。
しかし、どんなに時間がなくても勉強のために睡眠時間を削ってはいけません。睡眠時間を削ると様々な面で勉強に悪影響が出てくるからです。
ちなみに、この記事を書いている私は日商簿記に合格するための通信講座を2012年から運営し、これまでに数百人の合格者を送り出させていただいています。もちろん私自身も簿記1級に合格しています。
こういった私が、睡眠時間を削ってはいけない理由と適切な睡眠時間について解説していきます。
睡眠時間を削ってはならない3つの理由

睡眠時間は絶対に削ってはいけません。理由は次の3つです。
- 健康状態を維持するため
- 高い記憶力を保つため
- やる気を出すため
健康状態を維持するため
睡眠時間を削るとどうしても免疫力が低下します。その結果、風邪などの病気にかかりやすくなります。病気になってしまうと勉強どころではなくなってしまうので、余計に勉強時間がなくなってしまいます。
高い記憶力を保つため
睡眠は健康のためだけではなく、物事をしっかりと記憶するためにも必要です。一説によると、何かを記憶するためには1日6時間は最低でも寝なければならないと言われています。
きちんと睡眠をとることで記憶がきちんと整理整頓され、より利用しやすい記憶になるのです。人間は寝ると夢を見ますが、この「夢を見る」ということが脳を整理していると考えられています。
やる気を出すため
どんなにやる気を出そうと思っても、睡眠時間が足りていなければやる気も出てきません。やはりしっかりと睡眠をとることがやる気を出すためにも必要です。
睡眠時間は何時間必要なのか

では、睡眠時間は何時間必要なのでしょうか。必要な睡眠時間に関しては個人差もあるので絶対的なものではないのですが、次の2点から適切な睡眠時間を考えることが大切です。
- 記憶するためには最低6時間が必要
- 短時間睡眠に適応してしまっている可能性がある
記憶するためには最低6時間が必要
脳科学的には物事を記憶するためには最低6時間が必要だと言われています。これよりも睡眠時間が短ければ記憶できないというほどのものではないのですが、やはり記憶の効率は落ちるようです。
短時間睡眠に適応してしまっている可能性がある
よく「自分はショートスリーパー(短眠者)だ」と自覚している方がいますが、実際は短時間睡眠に脳が適応しているだけという場合が多いです。これは言い換えると、「本当はもっと長い睡眠時間が必要だけれど短時間睡眠の生活に脳が無理して適応している」ということです。
「適応できているのならいいではないか」と思われるかもしれませんが、脳に大きな負担がかかっているので疲労が脳に蓄積しています。脳の疲労は自覚が少ないので自分では気づきにくいだけで「記憶力の低下」「思考力の低下」などが無意識で起こっています。
なので「昔はもっと睡眠時間が必要だったけど働いているうちに短時間睡眠に慣れた」という方は脳が適応しているだけで疲労が蓄積している可能性が高いです。
これらのことを踏まえると、「自分はショートスリーパーだ」と考えている方も含めて、最低6時間、できれば7時間睡眠時間をとることを考えてみるといいと思います。
どうしても眠くなってしまった場合

しっかりと睡眠時間をとっていても、勉強をしていると眠くなることはあります。そのとき、無理やりがんばり続けるというのはお勧めしません。
同じ1時間という時間があった場合、15分寝て45分集中して勉強するのと1時間眠気と戦いながら勉強するのでは効率は圧倒的に前者が高いからです。
しかし、眠くなったらどんなときでも寝てしまうのも問題です。なので次の方法をお勧めします。
- 自分が最も眠くなくなる方法を試す
- それで眠くなくなれば問題なし、それでも眠ければ20分だけ寝る
1.自分が最も眠くなくなる方法を試す
まずは自分が最も眠くなくなる方法を試しましょう。これは自分の経験から知っておく必要があります。
ちなみに私の場合は「逆立ち」です。逆立ちはあくまでも頭に血液を持っていくことが目的なので、壁を使っても人に足を持ってもらっても構いません。頭に血液が行くと眠気は覚めるようになっているので、お勧めです。
逆立ちが難しい方は他の方法になると思います。「顔を洗う」「濃い目のコーヒーを飲む」「ブラックのガムをかむ」などがよくある方法だと思います。これらの目が覚める方法を試してみます。
2.それで眠くなくなれば問題なし、それでも眠ければ15分だけ寝る
1を試してみて眠気が吹き飛べば問題ありません。勉強を続けましょう。
逆に、それでも眠いというのであれば、その眠気を吹き飛ばす方法はないということになります。また、それだけ眠いということは脳が疲れているサインだとも言えます。
なので、それでも眠ければ寝てしまいましょう。仮眠をとるときは15分だけとることが大切です。
人間の脳の構造から考えると、理想的な仮眠の時間は15分です。15分仮眠を取れば頭もすっきりします。これ以上寝てしまうと夜眠れなくなってしまい、生活のリズムが崩れてしまう危険があります。15分で起きることが大切です。
15分でしっかりと起きるために必要な3つのこと
15分の仮眠が理想的だと言っても、寝過ごしてしまっては仕方がありません。15分で確実に起きるためには次の3つをやりましょう。
- タイマーを使う
- 机に伏せて寝る
- 適度な濃さのコーヒーを飲む
タイマーを使う
キッチンタイマーのようなもので構わないので、必ず音が鳴って目が覚めるようなタイマーを使ってください。自然に20分で目が覚めるのは期待できません。
机に伏せて寝る
横になって寝てしまうとキッチンタイマーが鳴っても、止めてまた寝てしまう可能性が高いです。横になって寝た方が体の疲れは取れるのですが、仮眠の目的は頭をすっきりさせることで体の疲れを取ることではありません。机に伏せて寝ることをお勧めします。
適度な濃さのコーヒーを飲む
これは人によると思います。コーヒーには覚醒作用があるので、呑むと眠れなくなるものですが、コーヒーを飲んで目が覚めるのであれば仮眠は必要ありません。コーヒーを飲んでも眠くなるくらい眠いときに仮眠を取りましょう。
また、コーヒーに含まれるカフェインはすぐに吸収されるわけではありません。飲んだコーヒーが吸収されて脳に届くまで約20分かかると言われています。なので、コーヒーを飲んですぐ寝ると起きるべき時間に目が覚めやすい状態になるということです。
こういった方法を使って効率よく仮眠を取るようにしてください。
頻繁に昼間に眠くなる方は…

頻繁に昼間に眠くなる人は夜あまり眠れていない可能性があります。「寝る直前のコーヒー」「寝る直前の喫煙」「寝る直前の入浴」「寝る直前の食事」などは睡眠を浅くする原因のようです。
まとめ

- 睡眠は「健康のため」「高い記憶力を保つため」「やる気を出すため」にしっかりと取る
- 睡眠は最低でも6時間、できれば7時間とる。
- 勉強中に眠くなったら、まず眠気を覚ます方法を試し、それでも眠いなら15分間仮眠をとる。
- 頻繁に昼間に眠くなる場合、夜の睡眠の質を高める。
コメント
一番は時間があるときに一気に集中することですがどれだけ眠くても総合問題を解ける力も必要になってきますよね!!
自分の場合はブラックガムを噛んで冷たい氷水を飲むのととにかく気合いでリカバリーしていました。
眠いと妥協したくなりますし厄介だなと未だに苦戦していますね(-^□^-)
コメントありがとうございます。
「どれだけ眠くても総合問題を解く力」が必要だという姿勢があれば眠さにも負けないかもですね。
気合でリカバリーはすごいです。私は「15分は仕方ないから寝る」という判断(妥協)が比較的多かった気がします。
リョウさん
逆立ちですか・・
できない(笑)
私は勉強中眠くなると外の空気を吸いにベランダで深呼吸します。
あとは冷たいお水で顔をバシャバシャ
眠気との戦いって課題ですね!!
コメントありがとうございます。
私は逆立ちしてました(笑)。血が逆流するからだと思いますが、一気に目が覚めます。誰にでも勧められる方法ではないですが…。
眠気の克服は課題ですね。