- 簿記3級のネット試験を受験しようと思ってるんだけど……
- 簿記3級のネット試験が統一試験(ペーパー試験)より難しいのか分からない
- ネット試験について特別な対策が必要ならば教えて!
2020年末から日商簿記検定でネット試験が始まりました。開始されてまだ日が浅いことから、ネット試験の難易度が分からず、ネット試験を受験すべきか判断できない方が非常に多いです。
私は簿記通信講座を2012年から運営してきて数百名の合格者をこれまでに送り出させていただきました。ネット試験の情報も多く集まってくる立場なので信頼できる情報を提供できます。
この記事ではネット試験の難易度について、大問ごとに解説します。
この記事を読めばネット試験の難易度、また、ネット受験をする場合に特別な対策が必要なのかが分かります。
結論を一言で言うと、簿記3級のネット試験はペーパー試験と比べて同じくらいの難易度です。パソコンが普通に使える人は特別な対策は必要ありません。
また、簿記3級のネット試験の合格率は43.1%で、同じ時期のペーパー試験の合格率(67.2%・28.9%)とほぼ同じになっています。
簿記3級のネット試験の難易度【全体的にネット試験の難易度と同じ】

2020年末より日商簿記検定がネット試験でも行われることになりました。
簿記3級のネット試験は制限時間が60分となっており、問題の構成は次のようになっています。
- 第1問:仕訳問題15問(45点)
- 第2問:補助簿など(20点)
- 第3問:総合問題(35点)
詳しくはこれから解説しますが、ネット試験に特別な対策は必要なく、統一試験に合格できる実力があれば、ネット試験にも問題なく合格できます。
第1問:仕訳問題15問【ネット試験とペーパー試験の難易度に大きな違いはない】
第1問では仕訳問題が15問出題されます。問題の難易度はネット試験と統一試験で違いはありません。
小問ごとにおよそ6個の勘定科目の選択肢から選んで解いていくことになります。
第2問:補助簿など【ネット試験とペーパー試験の難易度に大きな違いはない】
第2問では補助簿などが出題されます。第2問の出題範囲は統一試験とネット試験で大きな違いはありません。
第3問:個別財務諸表【ネット試験の方がやや難易度は低いがペーパー試験の方が解きやすい】
第3問では個別財務諸表などが出題されます。第3問の出題範囲はネット試験と統一試験で大きな違いはありません。
しかし、ネット試験の方がやや簡単です。
ネット試験では問題用紙に書き込めないこと、パソコン操作の負担があること、トラブルも想定されることなどから、複雑な計算が必要な問題は出題されないからです。
ただし、問題用紙に書き込めないことで問題が解きにくくなっているので、そういった意味からはネット試験の方が難易度が高いとも言えます。
簿記3級の本試験の具体的な解き方については「簿記3級の時間配分【2021年ネット試験(60分)対応版】時間短縮のコツも伝授」で詳しく解説しています。
簿記1級や税理士試験を目指す人は統一試験でも高得点を取れるようにすることが大切

当サイトでは色々なところで「簿記2級を目指す人は簿記3級の内容をしっかりと身につけてから簿記2級に進みましょう」とお伝えしています。
また、簿記3級を完璧に身につけている目安として「簿記3級の過去問を半分の時間で95点以上取れる実力をつけること」とお伝えしています。
日商簿記1級や税理士試験にネット試験はありません。そのため、簿記1級や税理士試験を目指している人は紙の試験に慣れておく必要があります。
ペーパー試験では「複雑な問題を出題しづらい」という事情はありませんので、従来どおり複雑な問題が出題されます。
簿記1級や税理士試験に挑戦する人は統一試験の簿記3級の過去問を半分の時間で95点以上取れる実力をつけてから簿記2級の勉強に入ることが大切です。
ネット試験を受験する方にも【簿記革命】はおすすめです

弊社が運営している【簿記革命3級】は、重要な部分を完璧に身につけていくことで日商簿記検定に合格することができる簿記通信講座です。
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