- 簿記論に合格するためには2級の工業簿記も勉強した方がいいのかな……
- 簿記論の合格に簿記1級の工業簿記が役に立つのか分からない。
- 工業簿記はどこまで勉強したらいいのか教えてほしい。
税理士試験では工業簿記は出題されていないのですが、日商簿記検定では2級から工業簿記が出題されます。そのため、工業簿記をどういう意識で勉強したらいいのか悩んでいる税理士試験受験生が非常に多いです。
私は簿記通信講座を2012年から運営してきて数百名の合格者をこれまでに送り出させていただきました。もちろん税理士試験についても熟知しています。
この記事では、税理士試験の合格を目指している人が工業簿記をどこまで勉強するべきかについてお伝えします。
この記事を読めば、「工業簿記さえ勉強していれば……」と1年間悔やむことがなくなります。
結論を一言で言うと、税理士簿記論受験生も簿記2級で学習する工業簿記までは完璧にしておくことが大切です。
税理士受験生が簿記2級で学習する工業簿記を勉強するべき3つの理由
税理士受験生は工業簿記を軽視しがちです。簿記論では工業簿記が出題されないので、工業簿記を勉強する時間で商業簿記を勉強したい気持ちは私もよく分かります。
しかし、税理士試験の合格を目指していて日商簿記検定の合格は必要ないという場合であっても、簿記2級で学習する工業簿記は完璧にしておくことが大切です。
大きな理由は次の3つです。
- 工業簿記の知識ゼロでは理解できない、得点できない内容が税理士簿記論にはあるから。
- 他の税理士簿記論受験生は簿記2級まではマスターしてきているから。
- 税理士簿記論の勉強時間と比較して、工業簿記を勉強する時間は微々たるものだから。
詳しく説明していきます。
工業簿記の知識ゼロでは理解できない、得点できない内容が税理士簿記論にある
確かに簿記論では工業簿記が直接出題されることはありません。しかし、工業簿記の知識がゼロの状態では理解できない論点、得点できない論点が出題されることはあります。
代表例は「商的工業簿記」です。商的工業簿記とは原価計算を行わない工業簿記で、簿記2級で学習する工業簿記と比較しても内容は容易です。
しかし、工業簿記でしか使われない勘定科目が出てくるので、工業簿記の知識ゼロでは理解することも得点することも難しいです。
他にも「製造業会計」や「工事契約」などもは工業簿記の知識がないと理解するのは難しいと言えます。
他の税理士簿記論受験生は簿記2級までは勉強してきている
ほとんどの簿記論受験生は、簿記2級で学習する工業簿記は勉強してきています。そのため、もし「商的工業簿記」のような工業簿記の理解が影響する問題が出題された場合、ほとんどの受験生が正解する中、自分だけが間違えてしまう可能性が高いです。
税理士試験は傾斜配点が採用されていて、正答率が高い問題ほど大きな配点が与えられるケースが多いです。自分だけ間違えてしまうと、配点が大きな解答欄を自分だけ失点することになるので、非常に痛いのです。
税理士試験において、簿記2級レベルの問題をたとえ1問でも間違えてしまったら、致命傷になってしまう可能性が高いです。
税理士簿記論の勉強時間と比較して、工業簿記を勉強する時間は微々たるもの
それでも、工業簿記の勉強に大量に時間が必要なら、工業簿記を勉強しないという選択もありえます。しかし、簿記2級で学習する工業簿記を完璧身につけるのに多くの時間はかかりません。必要な時間は約100時間です。
税理士簿記論に合格するために必要な勉強時間は1,000時間を超えることを考えると、工業簿記を勉強する時間を商業簿記に割り振ることによって得られるリターンよりも工業簿記を勉強しないリスクの方がはるかに大きいと言えます。
税理士簿記論受験生も簿記2級で学習する工業簿記までは完璧にしておくことが大切
税理士簿記論受験生も簿記2級で学習する工業簿記までは完璧にしておくことが大切です。
大きな理由は次の3つです。
- 工業簿記の知識ゼロでは理解できない、得点できない内容が税理士簿記論にはあるから。
- 他の税理士簿記論受験生は簿記2級まではマスターしてきているから。
- 税理士簿記論の勉強時間と比較して、工業簿記を勉強する時間は微々たるものだから。
簿記2級で学習する工業簿記までは完璧にしておくことで、「工業簿記さえ勉強していれば……」と悔やむことがなくなります。
逆に、簿記1級で学習する工業簿記まで勉強する必要は特にありません。その時間を商業簿記に割り振った方が効果的です。
もし工業簿記が理解不足だと感じている人は、「暗記不要の簿記独学講座-日商簿記2級【工業簿記2級】」を読むことをおすすめします。私が運営している無料ブログです、簿記2級で学習する工業簿記の内容について解説しています。
苦手なのところは復習しておくことをおすすめします。

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