簿記1級に合格するためには、まず簿記3級の内容を完璧に身につけなければなりません。そのためにはどれくらいの勉強時間でどのように勉強すべきか知りたい方も多いと思います。
ちなみに、この記事を書いている私は日商簿記に合格するための通信講座を2012年から運営し、これまでに数百人の合格者を送り出させていただいています。もちろん私自身も簿記1級に合格しています。
こういった私が、簿記3級を完璧に身につけるのに必要な勉強時間と勉強の流れについて解説していきます。
簿記3級を完璧に身につけるのに必要な勉強時間
本当に大切なのは勉強時間ではなく勉強量なのですが、目安としてある程度の勉強時間を考えておくことは重要です。
簿記3級の範囲を完璧に身につけるために必要な勉強時間は150時間程度です(100時間程度で試験本番を迎え、試験後も50時間程度は復習をやめずに繰り返し問題演習を行うことで完璧にしても構いません)。
しかも直前で詰め込むのではなく、ある程度の期間の勉強が必要になってきます。短い時間で身につけたことは短い時間で消えていってしまうからです。
最もオススメなのは、勉強期間10週間、週6日、1日1~2時間といった勉強期間です。あくまでも勉強時間は目安なので、早く終わればその日は終わりで構いません。このような勉強計画であれば、100時間の勉強時間は確保できます。
こういったことを踏まえながら、自分に合った学習計画を立てていきます。
≫勉強時間の内訳など、詳しくは日商簿記3級の合格に必要な勉強時間とその勉強時間で合格する方法をご覧下さい。
日商簿記3級に合格するまでの勉強の流れ
日商簿記3級に合格するまでの勉強の流れは次のようになります。
- テキストで理解
- 問題集で理解できたか確認
- (試験前になったら)過去問で得点力をつける
1.テキストで理解
まずはテキストで学習内容を理解します。最初に読むときは大雑把に読んで構いません。
テキストを読んだだけでは「どこが重要なのか」「どのような形で理解しなければいけないのか」が分からないからです(簿記の学習に慣れてくると徐々に分かるようになってきます)。まずは大雑把にテキストを読みます。
そのとき、特に仕訳の考え方に意識を向けることが大切です。仕訳は覚えるものではありません。考えて作るものです。この感覚をつかんでください。
2.問題集で理解できたか確認
テキストを読んだあとは、とりあえず問題集の問題を解いてみましょう。そして、完全に解ければ理解すべきことを理解したと受け止めてもらって構いません。
逆に解けなければ、何を理解していないから解けなかったのかを解説からつかんでテキストに戻ります。そして理解できたと思ったら同じ問題に再度挑戦します。
簿記3級では仕訳の問題がほとんどになりますが、しっかりと問題を解くことで仕訳の考え方がより定着していきます。初めて見る問題でも自力で考えて仕訳を切れるようになれば理想的です。
3.(試験前になったら)過去問で得点力をつける
最終段階は過去問での総仕上げです。得点力をつけるため、時間配分や本試験のレベルをつかむため、過去問は必ず解くことが大切です。
このような流れで勉強していくことになります。
まとめ
- 簿記3級を完璧に身につけるには150時間程度の勉強時間が必要。
- 勉強は「テキスト」→「問題集」→「過去問」の流れで行う。
コメント
僕もたった50時間で3級を理解することは不可能に近いと思っています。2級を目指すなら3級を1級を目指すなら2級を確実に身に付けなければいけませんね!!
学生時代は総合問題が難しいと思っていた1級ですが今、実感しているのは基礎を定着させることの難しさです。以前にリョウさんがおっしゃっていた「一瞬たりとも迷わない」レベルにするには程遠いです。
3級に限らず1級も商簿、工簿各1、2時間程度の勉強が限度かと思います。
コメントありがとうございます。お久しぶりです。
下の級を確実なものにしておくことは本当に大切ですね。これをやっておかないと上の級でほぼ確実に行き詰ります。
基礎を定着させるのは難しいですね。理解したあとの反復練習が定着させるためには重要だと思います。
簿記の勉強がんばってください。コメントありがとうございました。