会計

簿記用語集
簿記の勉強を始めたばかりの人
簿記の勉強を始めたばかりの人

会計って何なんだろう。会計っていう言葉は普段からよく使うけど、いまいちどういう意味なのか分からないなぁ。簿記とは何が違うんだろう。

こういった疑問に答えます。

ちなみに、この記事を書いている私は日商簿記に合格するための通信講座を2012年から運営し、これまでに数百人の合格者を送り出しています。

自分で経営している会社の経理も私が担当していますので、実務の面からもお伝えすることができます。こういった私が解説していきます。

会計とはなにか

これまでに飲食店での精算のときに「お会計お願いします」と言ったりしたことがあるのではないでしょうか。また、サークル活動などで「会計」という役割があって、会計が会費を集めたりしていたのではないでしょうか。

このように会計という言葉は今まで何度も使ってきたことがあると思います。しかし、色々なところで使われることから逆に意味が広すぎて会計とは何か分かりにくくなっていると思います。

会計を一言で分かりやすく言うと、「お金に関する情報を報告すること」です。会計は英語で「accounting」と言いますが、「account」には説明という意味もあります。

もっと正確に会計という言葉を説明すると「ある経済主体(個人や法人や団体)のお金に関する活動を、金額をものさしに測定し、その結果を利害関係者に報告すること」です。

先程の飲食店の例での会計は「ある経済主体(飲食している団体)のお金に関する活動(飲食)を金額をものさしに測定し、その結果(誰が何を飲食し、誰がいくら払ったのかなど)を利害関係者(飲食している人)に報告する」と言い換えることができます。

実は「お金を払う」という意味で「お会計お願いします」という言葉を使うのは正確ではありません。英語でも精算は「Check, please.」などと言い、accountingという言葉は使いません。

先程のサークル活動の例での会計は「ある経済主体(そのサークル)のお金に関する活動(備品の購入など)を金額をものさしに測定し、その結果(何にいくら使ったかなど)を利害関係者(サークルメンバー)に報告する」と言い換えることができます。

会計の役割

会計とは何かが分かると会計の役割も分かります。会計の役割は「ある経済主体(個人や法人や団体)のお金に関する活動を、金額をものさしに測定し、その結果を利害関係者に報告すること」です。

「会計とは何か」と全く同じです。会計そのものが役割を担っていると言えます。

会計の役割という場合、これに次の2つが加わります。

効率的に経済活動を行うための情報を提供すること

効率的に経済活動を行うための情報を提供することも会計の重要な役割です。無駄なお金を使ったり、逆に有効なお金の使い方を見逃したりしないためには情報が必要です。

その情報を提供することも会計の役割です。

不正やミスを防止すること

もし会計が雑だとお金をなくしたり盗まれたりしても気付きません。そういう状況ではミスも生まれやすいです不正も行われやすいです。そういった不正やミスを防止することも会計の役割です。

ここまでが会計の基礎と言われる部分です。

会計の種類

会計は非常に広い意味の言葉で、色々のところで使われますが、「○○会計」という言い方をすることで意味が限定されていきます。

会計はまず大きく「企業会計」と「非営利会計」に分けられます。

企業会計:営利組織が行う会計

営利組織が行う会計を企業会計と言います。営利組織とは「主な目的が利益の獲得である組織」です。個人事業主も営利組織ですし、合同会社や株式会社も営利組織です。

企業会計では「利益に関する報告」という大きな役割を担っています。

企業会計は財務会計と管理会計に分けられます。

財務会計:企業外部に対して行う会計

企業外部の利害関係者に対して行う会計が財務会計です。簿記で勉強する「貸借対照表」や「損益計算書」の作成は財務会計にあたります。

財務会計は制度会計と非制度会計に分けられます。

制度会計:法律などで規制されている会計

法律などで規制されている会計を制度会計と言います。規制している法律によって次の3つに分けられます。

  • 会社法による会計
  • 金融商品取引法による会計
  • 税法による会計
非制度会計:法律などで規制されていない会計

法律によって規制されていない会計を非制度会計と言います。企業が自主的に行う「IR活動」は非制度会計の代表例です。

管理会計:企業内部に対して行う会計

企業内部の管理者に対して行う会計が管理会計です。簿記2級で学習する工業簿記や簿記1級で学習する原価計算などは管理会計に役立てることを前提に行います。

非営利会計:非営利組織が行う会計

非営利組織が行う会計を非営利会計と言います。非営利組織とは「主な目的が利益の獲得以外にある組織」です。国や地方自治体、宗教法人やNPOなどが非営利組織です。

非営利会計では「利益に関する報告」という役割はないのが特徴です。

会計と簿記の違い

簿記は一般に「帳簿記入」の略と言われていて、文字通り、帳簿に記入することです。会計を行うためには何らかの形で帳簿に記入する必要があります。それが簿記というわけです。

「会計が役割を果たすために簿記という手段が必要とされる」と考えると分かりやすいと思います。

帳簿記入のための技術が「仕訳」です。会計のために簿記という手段を使い、簿記の具体的な技術が仕訳だと言えます。

会計を使う仕事

会計を使う仕事はたくさんあります。国家資格である公認会計士や税理士を筆頭に次のような仕事で会計を使います。

  • 公認会計士:企業の監査(きちんと法令を遵守して会計を行っているかのチェック)などを行う
  • 税理士:税務書類の作成や税務申告の代理などを行う
  • ファイナンシャルプランナー(FP):お金についての人生設計のサポートを行う
  • 経理職員・会計職員:企業の経理や会計を行う

どの仕事も会計についての理解が必要で、簿記などを使って仕事を行うことになります。

会計の勉強方法

「日商簿記」の合格を目指して勉強することが最も一般的な会計の勉強方法です。特にプロとして会計の仕事をしようと考えているのであれば、どこかのタイミングでする必要はあるでしょう。

ただ、特に会計の仕事をするつもりもなく、趣味や興味で勉強する場合、日商簿記の勉強はあまりおすすめしません。もっと気楽にできる形で勉強した方が楽しく学べるように思います。

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