直接材料費差異

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こんにちは、簿記合格請負人の平野です。この記事では直接材料費差異について解説します。

直接材料費差異

直接材料費差異は、標準原価による直接材料費と実際に発生した直接材料費との差額です。直接材料費差異を求める計算式は次のようになります。

直接材料費差異=(標準消費価格×標準消費数量)-(実際消費価格×実際消費数量)

直接材料費差異は材料の種類ごとに価格差異と数量差異に分析します

価格差異

価格差異は直接材料の標準消費価格と実際消費価格との差に実際消費数量をかけて計算します。価格差異を求める計算式は次のようになります。

価格差異=(標準消費価格-実際消費価格)×実際消費数量

数量差異

数量差異は直接材料の標準消費数量と実際消費数量との差に、標準消費価格をかけて計算します。数量差異を求める計算式は下のようになります。

数量差異=(標準消費数量-実際消費数量)×標準消費価格

これらの計算式は覚える必要はありません。次に解説する面積図を使って計算します。

面積図による直接材料費差異の考え方

面積図で直接材料費差異を分析すると次のようになります。

直接材料費差異

縦軸が価格、横軸が数量です。実際の数値がどうであっても、必ず内側に「標準」を書くことが大切です。

また、この長方形全体の面積が実際に発生した直接材料費を表していることを確認しておいてください。この面積図をきちんと使えれば公式を覚えなくても直接材料費差異分析はできます。公式を覚えず、面積図の使い方を身につけてください

不利差異と有利差異の判断

  • 不利差異=借方差異=借方に発生するから「費用」
  • 有利差異=貸方差異=貸方に発生するから「収益」

まずは上の考え方を身につけてください。次にこの考え方に下の考え方を積み重ねてください。

  • 実際>標準=予定よりも多くの費用がかかっている=不利差異
  • 実際<標準=予定よりも少ない費用ですんでいる=有利差異

このように考えれば、暗記しなくても不利差異と有利差異の判断ができます。

直接材料費差異の具体例

資料

1.標準原価カード(製品1単位あたりの標準原価)

標準消費数量 標準消費価格 標準原価
直接材料費 5kg @100円 500円

2.当月の生産実績

月初仕掛品 500個(40%)
当月投入  2,500個
計     3,000個
月末仕掛品 600個(50%)
完成品   2,400個

  • カッコ内は加工進捗度を表す。

3.当月原価実績(実際原価)

実際消費価格 実際消費数量
直接材料費 @105円 13,000kg
  • 材料は始点投入とする。

上の資料をもとに直接材料費差異の差異分析を行ってみましょう。

考え方

まずは面積図で考えます。標準消費数量だけ計算が必要です。

  • 標準消費数量(12,500kg)=製品1単位あたりの標準原価(5kg)×当月投入量(2,500個)

仕掛品(直接材料費差異)

当月投入量は右のボックス図から分かります(材料は始点投入なので加工進捗度は関係ありません)。

個数は完成品数量ではなく当月投入量を使うことが大切です。

材料の消費高は当月投入量に振り替えられるため、材料の消費高と当月投入量は同じになるからです。次の図の勘定連絡図をイメージしておけば大丈夫です。

勘定連絡図(直接材料費差異)

標準消費数量以外は資料に数値が書いてあるので、それを書き写すことになります。面積図を描くと次のようになります。

直接材料費差異

次に、それぞれの面積を計算して求めましょう。面積図は次のようになります。

直接材料費差異

一応計算式を示すと下のようになりますが、この計算式を覚える必要はありません。

  • 価格差異(65,000円)=(標準消費価格@100円-実際消費価格@105円)×実際消費数量(13,000kg)

「実際消費価格>標準消費価格」なので予定より多く原価がかかってしまっているところから不利差異となります。

  • 数量差異(50,000円)=(標準消費数量12,500kg-実際消費数量13,000kg)×標準消費価格(@100円)

「実際消費数量>標準消費数量」なので予定より多く原価がかかってしまっているところから不利差異となります(計算式では不利差異はマイナスとなるのですが、面積図ではマイナスとはならないので、ここでもそれぞれの差異はプラスで表しています)。

  • 直接材料費差異(115,000円)=(標準消費価格@100円×標準消費数量12,500kg)-(実際消費価格@105円×実際消費数量13,000kg)

また、直接材料費差異は価格差異と数量差異の合計なので以下の式も成り立ちます(ここでは不利差異をマイナスの数で表しています)。

  • 直接材料費差異(-115,000円)=価格差異(-65,000円)+数量差異(-50,000円)

解答

  • 直接材料費差異:115,000円(不利差異)
  • 価格差異:65,000円(不利差異)
  • 数量差異:50,000円(不利差異)

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