等級別総合原価計算

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こんにちは、簿記合格請負人の平野です。この記事では等級別総合原価計算について解説します。

等級別総合原価計算

同じ種類だけど大きさや規格が違う製品を同一工程で製造する場合に適用する総合原価計算を等級別総合原価計算といいます。SサイズとMサイズとLサイズの服を作っている場合などが等級別総合原価計算にあてはまります。

等級別原価計算は、同じ工程で同じ材料を使用して同じ種類の製品を大量生産しています。しかし、その製品の「形」「大きさ」「重さ」「階級」などによって等級に区別できる製品(等級品)を製造する企業で使う総合原価計算です。

できる製品そのものが違う場合に使う組別原価計算とはこの点が異なります。

等級別総合原価計算では、各等級品について等価係数というものを決めます

等価係数とは、等級が違う製品の生産量の単位をそろえるためのものです。月末仕掛品を完成品に換算する場合に使用する加工進捗度と考え方は似ています。

等価係数に各等級品の生産量をかけて求めた数の比で原価計算期間の完成品総合原価を配分することで各等級品の完成品原価を求めます

等級別総合原価計算の勘定連絡図

等級別総合原価計算の勘定連絡図は次のようになります。

勘定連絡図(等級別総合原価計算)

仕掛品勘定までは同じで、そこから等級別に分かれるのが特徴です。製品完成後に分かれることになります。それに対して組別総合原価計算では仕掛品勘定の時点で組別に分かれます。

原価の流れをイメージしておくことが大切です。

等級別総合原価計算の具体例

資料

  1. 生産データ(完成品:1級品…100個,2級品…200個)
  2. 原価データ(完成品総合原価:1,600,000円)
  3. 等価係数(1級品:1.2,2級品:1.0)
  • 期首仕掛品及び期末仕掛品はないものとする

これらの資料をもとに次の等級別総合原価計算表を作ってみましょう。

等級別総合原価計算

考え方

まずは積数の欄から埋めましょう。積数とは等価係数に各等級品の生産量をかけて求めた数のことで、完成品原価をどのような比率で配分するのかを表します

  • 1級品の積数(120)=等価係数(1.2)×生産量(100個)
  • 2級品の積数(200)=等価係数(1.0)×生産量(200個)

次に完成品総合原価を積数の比で配分します。

  • 1級品の完成品原価(600,000円)=完成品総合原価(1,600,000円)÷積数の合計(320)×1級品の積数(120)
  • 2級品の完成品原価(1,000,000円)=完成品総合原価(1,600,000円)÷積数の合計(320)×2級品の積数(200)

あとは、それぞれの完成品原価を生産量で割って単価を求めます。

  • 1級品の完成品単価(6,000円)=1級品の完成品原価(600,000円)÷1級品の生産量(100個)
  • 2級品の完成品単価(5,000円)=2級品の完成品原価(1,000,000円)÷2級品の生産量(200個)

これらの数値を等級別総合原価計算表に記入すれば解答になります。

解答

等級別総合原価計算

1級品の完成品単価と2級品の完成品単価の比は等価係数の比と同じになります

  • 6,000円:5,000円=1.2:1.0

このようになる理由は、そもそも等価係数が完成品単価の比を表すものだからです。等級別総合原価計算は完成品単価の比が等価係数と同じになるように完成品総合原価を各製品に配分する方法だといえます。

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