子会社株式の取引と仕訳

こんにちは、簿記合格請負人の平野です。この記事では子会社株式の取引と仕訳について解説します。

子会社株式

意思決定を支配する目的で保有している株式を子会社株式と言います(「意思決定を支配する」とは「思うように動かす」ということです。)。次の2つのどちらかを満たせば子会社株式となります(例外もあります。詳しくは簿記1級で学習します。)。

  • 議決権の過半数を保有している(株主総会で「賛成」「反対」を表明する権利のことを「議決権」と言います。一般的な多数決と違い、一人一票ではなく一株一票なので多くの金額を投資している人の方が多くの議決権を持つことになります。)
  • 議決権の40%以上50%以下を保有していて、かつ「取締役会を支配」または「契約などにより重要な財務・営業・事業の方針を支配」している(取締役会の過半数を占めている場合などが取締役会を支配している状態だと言えます。取締役会は一人一票なので、半数を占めていれば取締役会を支配できます)

子会社株式の評価差額の処理

子会社株式は、株価の変動で利益を得ようとしているのではなく、子会社の経営活動によって利益を得ようとしていると言えます。

ちなみに、「経営活動によって利益を得ようとしている」とは「自社が使う部品を作ってもらう」や「自社の商品を販売するルートを開拓してもらう」といった形で役に立ってもらうということです。

このように考えると、子会社株式の取得は固定資産などへ投資する場合と同じ目的の取引です(固定資産への投資は、その固定資産を利用して利益を得るために行います。固定資産を買値より高く売って利益を得ようとしているわけではありません。)。

固定資産は時価評価せずに取得原価で評価します(償却資産の場合は減価償却を行います。)。固定資産と同じ目的での投資なので、会計処理も同じにしなければつじつまが合いません。

なので、子会社株式も取得原価で評価します(償却資産ではないので減価償却は行いません。)。

子会社株式の処理の具体例

子会社株式の取得

A社の株式の過半数を8,000,000円で購入し、代金は現金で支払った。この場合の仕訳を考えてみましょう。

現金8,000,000円を支払っているので『(貸)現金8,000,000』となります。また、株式の過半数を購入したので子会社株式に分類されます。よって『(借)子会社株式8,000,000』となります。

まとめると次のようになります。

借方金額貸方金額
子会社株式8,000,000現金8,000,000

子会社株式の評価差額の処理

決算となったので決算整理仕訳を行う。なお、子会社株式の決算日現在の時価は6,500,000円であった。この場合の仕訳を考えてみましょう。

子会社株式は取得原価で評価するので仕訳は切りません。よって『仕訳なし』となります。

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