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簿記1級から特殊商品売買がなくなる・出ないと考えるのは間違いです

  • 特殊商品売買は簿記1級からなくなるって聞いたんだけど……
  • 特殊商品売買を捨てるべきか分からない
  • 特殊商品売買をどう勉強したらいいのか教えて!

特殊商品売買は難しくて複雑な論点が多く、また、日商簿記から出題されなくなったという情報もよく見かけるので、特殊商品売買とどう付き合ったらいいのか悩んでいる人が非常に多いです。

私は簿記通信講座を2012年から運営してきて数百名の合格者をこれまでに送り出させていただきました。もちろん特殊商品売買についても熟知しています。

この記事で特殊商品売買をどのような姿勢で勉強したらいいのかを解説します。

この記事を読めば特殊商品売買を勉強していくときに意識すべきことが分かるので、効果的に特殊商品売買の勉強を進めることができます。

結論を言うと、特殊商品売買は日商簿記からも簿記論からもなくなっていません。なくなったのは割賦販売のうち「回収基準」と「回収期限到来基準」だけです。

特殊商品売買が出題されたときは大問全体に関わる問題になることも多く、特殊商品売買全体を丸ごと捨ててしまうと、出題されたときに不合格になる可能性が高いので全部を捨ててはいけません。

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特殊商品売買は廃止されていない

特殊商品売買は廃止されていません。廃止されたのは特殊商品売買の中の割賦販売のうち「回収基準」と「回収期限到来基準」だけです。

収益認識基準が適用された2022年4月以降も同様です。特殊商品売買が出ないわけではありません。

簿記2級の試験範囲ではないので簿記2級ではまず出ないです。

割賦販売の「回収基準」と「回収期限到来基準」以外は日商簿記1級の試験範囲となっています。

「イ.その他の特殊商品売買」に含まれる取引は、改定後の「10.様々な財又はサービスの顧客への移転」の「コ.その他の様々な財又はサービスの顧客への移転」に含まれ、今後も出題範囲である

日商が公開している「改定項目等の説明」の8ページの上から2つ目

特殊商品売買を捨てるのはよくない

いま説明したとおり、特殊商品売買はなくなっていません。しかし、出題確率が高いというわけでもありません。なので、特殊商品売買全体を捨てようと考える人も多いです。

しかし、特殊商品売買は出題確率は低めですが、出題されたときには大問全体に関わる問題として出題される可能性が高いです。

直近では165回(2023年11月)で出題されたのですが、単純に特殊商品売買だけで出題されるのではなく、「為替予約」や「収益認識基準」とかかわる形で出題されています。

特殊商品売買を丸ごと捨てていた場合、「売上高」や「当期商品仕入高」「買掛金」のような直接関係しそうな解答欄だけでなく「為替差損益」「契約負債」といった解答欄まで白紙になります。

特殊商品売買に限った話ではないのですが、論点を丸ごと捨てるのではなく、難問を捨てるという意識を持つことが大切です

簿記1級だけでなく税理士簿記論でも同じです。

特殊商品売買は売上を計上するタイミングが特殊

特殊商品売買を丸ごと捨てるのは賢明とは言えません。このページとリンク先の内容だけは理解しておくことが大切です。

特殊商品売買は具体的には次のようなものがあります。

たくさんありますが、これから一つ一つ身につけていきましょう。

特殊商品売買といっても、仕訳が重要なのはいつもと同じです。仕訳を理解することを目標に学習していくことが大切です。

【まとめ】特殊商品売買とは

特殊商品売買は売上勘定を使うタイミングが特殊です。特殊商品売買は売上を計上するタイミングが商品の引渡しのときではないものが多いです(全てではありません)。

売上計上のタイミングの違いを意識すると何が特殊なのか分かりやすいです。

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コメント

  1. みかん より:

    ■こんばんは

    いつもお世話になっております。
    特殊商品販売の記事を書かれる日が来るのを楽しみにしておりました。
    126回の試験の第2問をみると、売上原価を求めるものがでております。これが今後の傾向かどうかはわかりませんが、おそらく多くの受験生の方が気にはしていると思います。
    出来ましたら、決算時にどのような処理になるのか、次期になったときどのような処理になるのかも記事として取り上げてもらえないでしょうか?

    わがままなリクエストですみませんが、可能な範囲でよろしくお願いします。

    • dokuboki より:

      私のブログを楽しみにしていただいてありがとうございます。更新がんばります。

      特殊商品売買は簿記受験生が苦手としている論点ですね。

      126回の試験の第2問は少々2級の範囲を逸脱しているのでかなりの難問になっています。本来2級は仕訳が切れれば十分です。売上原価の計算は1級レベルですね。

      ちなみに次期の仕訳は当期の繰り返しなので特に気にすることはないと思います。

      できるだけ詳しく記事にしていく予定です。参考にしてみてください。

  2. 映画大好き簿記勉強中 より:

    ■とても勉強になりました

    簿記の知識がコツコツ蓄積されていきありがたいブログです^^今後は問題を解けるだけでなく理論をわかった上でほかの人へきちんと説明できるレベルまでもっていきたいです。

    • dokuboki より:

      コメントありがとうございます。

      ほかの人へきちんと説明できるレベルを目指すのは素晴らしいことですね。この姿勢で勉強すれば検定試験も自然と合格できたりするんですよね。

      これからも更新がんばっていきます。コメントありがとうございました。

  3. yoko より:

    ■はじめまして!

    読者登録ありがとうございます♪
    まだまだ理解出来てない所が
    いっぱいなので
    また参考にさせて頂きます!

    • dokuboki より:

      コメントありがとうございます。

      分かりやすい記事を更新していきます。参考にしていただければ嬉しいです。これからよろしくお願いします。

  4. ドラゴンフルーツ より:

    ■なるほど~

    ただの丸暗記でなく、用語の意味が分かるようになると、理解が進みますね~!

    来年2月の試験に向けて頑張っているので、また拝見します(^_^)/

    • dokuboki より:

      コメントありがとうございます。

      丸暗記は効率が悪い上につらいので大変ですよね。理解中心がお勧めです。

      来年2月の試験がんばってください。応援しています。

  5. ぱんだ より:

    「客観性と確実性が商品引渡しの時以外のタイミングで満たされるのが特殊商品売買」がいまいち理解出来ません。特殊商品売買も原則は実現主義に則り売上計上されるはずです。

    • dokuboki より:

      コメントありがとうございます。ご指摘の点についてですが、その通りです(正確には特殊商品売買のうち、割賦販売における回収基準だけが実現基準ではありません)。ここのところについては簿記2級の段階ではあまり深入りしないようにしていますが、いい機会ですので、詳しくお伝えします。

      営業循環はおおまかにいうと、「原材料の仕入」「製品などの生産」「製品などの販売」「代金の回収」の繰り返しです。そして、「製品などの生産」で売上を認識する基準を生産基準、「製品などの販売」で売上を認識する基準を実現基準(販売基準)「代金の回収」で売上を認識する基準を回収基準といいます。まとめると、次のような感じです。

      1.原材料の仕入
      2.製品などの生産(例外:生産基準)
      3.製品などの販売(原則:実現基準)
      4.代金の回収(例外:回収基準)

      2にあてはまる売上の認識は簿記2級では出てきません。4にあてはまる売上の認識は割賦販売の回収基準です。

      では、3の「製品などの販売」をさらに詳しく見ていくと、一般的な商品売買では次のようなプロセスがあります。

      3-1.顧客からの注文
      3-2.商品の発送
      3-3.商品が顧客に到着
      3-4.顧客が商品をチェック

      ここから先は代金回収のプロセスである4に入ります。逆にこれより前は生産のプロセスである2です。

      この3-1から3-4の範囲内で売上を認識するのであれば、全て実現基準です。この中で一般商品売買は3-2の商品の発送で売上を認識します。一般商品売買では3-2の時点で客観性と確実性が満たされるからです。

      特殊商品売買のうち委託販売は3-4のあとに顧客(正確には販売業者)が商品を売却して、そのあと代金を請求するというプロセスが入ってきます。このプロセスがまだの段階では客観性と確実性が満たされません。なので売上の認識が3-4と4の間になります。

      試用販売の場合は3-4のあとに買取り意思表示というプロセスが入ってきます。このプロセスがまだの段階では客観性と確実性が満たされません。なので3-4と4の間に売上を認識します。

      ・一般商品売買の場合は3-2で売上を認識する
      ・3-2で客観性と確実性が満たされるから
      ・特殊商品販売は3-2で売上を認識しない
      ・3-2で客観性と確実性が満たされないから
      ・委託販売と試用販売は3-4と4の間で客観性と確実性が満たされるからここで売上を認識する
      ・3-4と4の間は販売のプロセスの範囲内なので実現基準といえる
      ・割賦販売の回収基準の場合は、4の中で売上を認識するので実現基準とはいえない

      箇条書きでポイントを列挙するとこのようになります。全てを体系的に理解するためには生産基準の具体例なども必要で、これらの全てを簿記2級の段階で全て理解するのは難しいです。

      なので「商品の動き(発送)に合わせて売上を認識するのが原則」「特殊商品売買は商品の動き(発送)に合わせて売上を認識しない(例外)」との説明にとどめています。

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