本支店会計の決算

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こんにちは、簿記合格請負人の平野です。この記事では本支店会計の決算について解説します。

本支店会計の決算

本支店会計であっても決算手続の流れは通常とほとんど同じですが、異なるポイントもあります。本支店会計特有のポイントは次の3つです。

  • 本支店間の未達取引の整理(日商簿記検定の範囲外です)
  • 本支店間の取引の相殺消去
  • 本支店間の商品の移動で発生した内部利益の消去(簿記1級の範囲です)

本支店会計の決算手続きにはいくつかの方法がありますが、その一例を簡単に挙げると次のような形です。

  1. 本店・支店ともに決算整理前残高試算表を作成
  2. 本店・支店ともに未達取引の整理
  3. 本店・支店ともに決算整理
  4. 本店・支店ともに個別の損益計算書と貸借対照表の作成
  5. 個別の損益計算書と貸借対照表の作成を合算
  6. 内部取引の相殺消去
  7. 内部利益の控除
  8. 本支店合併の損益計算書と貸借対照表の作成

図で示すと次のようになります。

本支店会計の決算手続の流れ

本支店会計の決算整理特有の項目は2.5.6.7.です。これらの4つのポイントのうち2は日商簿記検定の試験範囲から外れ、7は簿記1級の範囲となっています。

なので次回以降上記の4つのポイントのうち6の「内部取引の相殺消去」について詳しくお伝えしていきます(5は単純に全ての金額を合算するだけなので省略します)。

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“本支店会計の決算” への8件のフィードバック

  1. みかん より:

    こんばんは
    いつもお世話になっております。
    本支店会計について教えて下さい。
    日商簿記では本店と支店の2店舗の合併財務諸表をつくることと勘定の流れを習います。この他にならう事と言えば支店間の取引の仕訳で支店独立制と本店集中制をならいます。

    質問:
    本店と支店の2店舗の合併財務諸表と勘定の流れを習っただけで理解はできるもののかなり複雑だなと感じています。しかしリアルの世界では支店が100店舗ある企業も多々ありますし、その支店同士で商品が不足すれば送りあっていると思います。このようなとき本支店間の財務諸表ってどのように作っているのか疑問です。100店舗あると、かなり横長の財務諸表になるような気がします。

    本店と支店2店舗で支店間の取引があるような財務諸表を見ることができればイメージがつくかなと思い、本日書店に日商1級のテキストや実務の会計のテキストを見に行きましたが、のっていませんでした。作成することは無理だとしてもイメージできるような画像などないでしょうか?

    • dokuboki より:

      本支店間の財務諸表というのは、本店の金額と支店の金額が横に並んでいる残高試算表のことを意味しているのでしょうか?

      100店舗ある場合横長になるとの記述からそのように想像しました。

      この「本店の金額と支店の金額が横に並んでいる残高試算表」は簿記検定の問題の便宜上作っているものであって、実際にこれと同じものを作ることは特にありません。

      もちろん作るのは自由なので、支店の数が少なく大した手間にならない場合やエクセルなどの表計算ソフトを使う場合は作ることもあると思います。

      ちなみに、期中は通常通りに仕訳を切ります。本店勘定や支店勘定が出てくる以外には特に変化はありません(決算のときや月末などに他支店と連絡しながら本店勘定や支店勘定を合わせます)。

      合併財務諸表は全ての金額が合算されているので、支店の数は特に表には出てきません。おそらく本店の金額と支店の金額が横に並んでいる残高試算表のことをおっしゃっているのだと想像しますが、私の手許には残念ながらありません。

      色々な取引をイメージしながら仕訳を切って作ってみると理解が深まるのでいいのではないでしょうか。

      • みかん より:

        お答えありがとうございます。

        >本支店間の財務諸表というのは、本店の金額と支店の金額が横に並んでいる残高試算表のことを意味しているのでしょうか?

        うっかりしていました。残高試算表でした。

        >この「本店の金額と支店の金額が横に並んでいる残高試算表」は簿記検定の問題の便宜上作っているものであって、実際にこれと同じものを作ることは特にありません。

        店舗ひとつにつき、残高試算表をひとつつくるというイメージでいいでしょうか?

        ・試しに仕訳から財務諸表までを作ってみることにします。

        すみませんがもう一つ質問なのですがスーパーマーケットや外食産業などのチェーン店などは各店舗に経理が出来る人がいるとは思えないのですが、これは本社でかわりに各店舗ごとに仕訳を行ない各店舗ごとの残高試算表などを作っているのでしょうか?
        それとスーパーマーケットは一日に多くのお客さんが来店されていますが、お客さんがレジを通るたびに仕訳をするのでしょうか(そんなことはないと思いますが)?それとも一日の売上が500万なら一日一回
        現金5,000,000 売上5,000,000
        の仕訳をおこなうだけなのでしょうか(取引がおきたらすぐ仕訳をするのが本当ですしこれも違う気がしますが)?

        いつもお世話になりますがよろしくお願いします。

        • dokuboki より:

          >店舗ひとつにつき、残高試算表をひとつつくるというイメージでいいでしょうか?

          そのイメージで構いません。

          >本社でかわりに各店舗ごとに仕訳を行ない各店舗ごとの残高試算表などを作っているのでしょうか?

          レジを通すことで得られる販売データを本社(もしくは経理担当の支店)に送って、そこで各店舗ごとに仕訳を行なうことになります。ちなみに、この情報を元に在庫管理や仕入なども行います。

          >お客さんがレジを通るたびに仕訳をするのでしょうか?

          仕訳はその都度切るのが理論上正しいのですが、不可能に近い上にそこまで細かく仕訳を切る意味もないので、1日分をまとめて切るのが一般的です。

          細かい点は企業ごとに異なるので、全ての企業にあてはまるとは限りません。あくまで一般的なイメージという形でご理解下さい。

          • みかん より:

            この度はいろいろと教えていただきありがとうございました。
            今週末に本店1支店2の仕訳から財務諸表をつくってみようと思います。
            またわからないことがあったら教えて下さい。
            よろしくお願いします。

            • dokuboki より:

              いえいえ。こちらこそよろしくお願いします。

              本店1支店2の残高試算表、ぜひ作ってみてください。一致する(一致していなければならない)数字などが見えてくると思います。

              • みかん より:

                本店、支店A、支店Bの残高試算表から合併財務諸表をつくってみました。

                ●一致するもの
                本店、支店A、支店Bの3つの勘定のトータルで貸借金額一致しそれを消して合併財務諸表を作成ました。
                本店より仕入、支店Aへ売上、支店Bへ売上の3つの勘定のトータルで貸借金額一致しそれを消して合併財務諸表を作成しました。

                今回は支店独立制で行ないましたが、本店集中制でも同じことになると想像できました。

                いつも教えていただきありがとうございます。

                • dokuboki より:

                  ご自身で作成されたのですね。素晴らしいです。みかんさんのような姿勢で簿記の勉強を進めていけば、検定試験の合格は勝ち取れると思います。

                  簿記の学習応援しています。

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