期末棚卸数量を把握する方法

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こんにちは、簿記合格請負人の平野です。この記事では期末棚卸数量を把握する方法について解説します。

期末棚卸数量を把握する2つの方法

期末に残っている商品の数を把握する方法は2つあります。継続記録法と言われる方法と実地棚卸法と言われる方法です。

継続記録法

継続記録法は商品有高帳を継続的に記録することで、期末に残っている商品の数を把握する方法です。当然ですが、補助簿として商品有高帳をきちんと記録しておく必要があります。この方法では「本来あるべき期末の商品の数」が分かります。

実地棚卸法

実地棚卸法は実際に倉庫などを調べることにより、期末に残っている商品の数を把握する方法です。また、期中の払出数量は、「期首棚卸数量+期中受入数量-期末棚卸数量」という計算をすることで求めることができます。

この計算は売上原価の計算の式である「期首商品棚卸高+期中商品仕入高-期末商品棚卸高」と考え方は同じです。

2つとも行うのが一般的

理論的には継続記録法による期末棚卸数量と実地棚卸法による期末棚卸数量は同じになります。継続記録法による期末棚卸数量は帳簿上の数字、実地棚卸法による期末棚卸数量は現実の数字だからです。

帳簿は現実を表すためにつけているため、理論的には「帳簿=現実」となります。現金過不足で学習した帳簿の現金と実際の現金は理論上は同じになるという理屈と同じです。

しかし、現金過不足でもそうであったように、期末棚卸数量についても「帳簿=現実」になるとは限りません。盗難や蒸発など、帳簿には記帳していなくても実際には減っていることがあるからです。

仮に、当期の商品の動きが下のような状況だったとします。

  • 期首商品棚卸数量…300個
  • 当期商品受入数量…1,000個
  • 期末商品棚卸数量(帳簿)…500個
  • 期末商品棚卸数量(現実)…400個
  • 盗難や蒸発など…100個(500個-400個)

継続記録法の場合、商品有高帳に「期首商品棚卸数量300個」「当期商品受入数量1,000個」「期末商品棚卸数量(帳簿)500個」と記帳されています。「期中の払出数量800個」も商品有高帳の払出欄を全て合計すれば分かります。

計算で求めた場合、期中の払出数量は「期首商品棚卸数量300個+当期商品受入数量1,000個-期末商品棚卸数量(帳簿)500個」=800個となります。

ボックス図で表すと次のようになります。

継続記録法

それに対して実地棚卸数量は400個です。実地棚卸法のみで期中の払出数量を計算した場合、期中の払出数量は「期首商品棚卸数量300個+当期商品受入数量1,000個-期末商品棚卸数量(現実)400個」=900個となります。

ボックス図で表すと次のようになります。

実地棚卸法

継続記録法で求めた期中の払出数量は800個、実地棚卸法で求めた期中の払出数量は900個になります。この差100個は何を表しているのでしょうか。

この100個は盗難や蒸発など、帳簿には記録されていないが、実際には減っている個数を表しています。

実地棚卸法だけでは、期中の払出数量の中に実際の販売によるものと販売以外の商品の減少(盗難、蒸発など)によるものが含まれてしまいます。そのため、正しい払出数量の計算ができなくなります。

また、継続記録法だけでも帳簿と現実が異なるものになってしまい、正しい期末棚卸数量が分からなくなってしまいます。

よって継続記録法と実地棚卸法の2つを両方とも行うのが一般的です。

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