受託販売にかかる荷為替手形の取組みの取引と仕訳

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こんにちは、簿記合格請負人の平野です。この記事では受託販売にかかる荷為替手形の取組みの取引と仕訳について解説します。

受託販売にかかる荷為替手形の取組み

委託販売にかかる荷為替手形の取組みでお伝えしたとおり、委託販売には資金繰りが大変になるという問題点があります。そこで、委託販売を行う側がこの問題点を解決する手段として荷為替手形の取組むことがあります。

この取引を受託者側の立場で考えます。

荷為替手形の取組みの流れ

荷為替手形の取組みの具体的な流れは次のようになります。

受託販売における荷為替手形

1.商品の発送と貨物代表証券の受け取り

委託者が商品の発送を運送業者と行い、貨物代表証券を受け取ります。

2.貨物代表証券を担保に為替手形を発行

委託者が運送業者から受け取った貨物代表証券を銀行に持ち込み、銀行を指図人、受託者(当社)を名宛人とする為替手形を発行します。そしてその手形をそのまま割引くことで現金を手にします。

3.手形と貨物代表証券を販売業者の取引銀行に送付

取引銀行が委託者から受け取った手形と貨物代表証券を販売業者の取引銀行に送付します。

4.手形を引受け、貨物代表証券を受け取る

銀行が手形を呈示し、受託者(当社)が手形を引受けることで貨物代表証券を受け取ります。

5.運送業者に貨物代表証券を渡し、商品を受け取る

受託者(当社)が運送業者に貨物代表証券を渡し、商品を受け取ります。

6.手形代金の支払い

手形の決済期日が到来したら、受託者(当社)が手形代金を銀行に支払います(正確には取引銀行の当座預金残高から引落されます)。

要するに、委託販売にかかる荷為替手形の取組みを受託者側の立場で考えているということになります。

受託販売にかかる荷為替手形の取組みの取引と仕訳

受託販売において荷為替手形を引き受けた

「委託者から商品500,000円分を預かると同時に、契約にしたがって委託者が取り組んだ荷為替300,000円を引き受けた」場合の仕訳を考えてみましょう。

商品を預かっただけでは仕訳は切りません。よって、商品を預かった部分については、「仕訳なし」です。

次に荷為替の取組みの部分を考えます。

手形の引き受けに応じているので、手形債務が増加します。よって、『(貸)支払手形300,000』となります。

また、この荷為替の引き受けにより発生した手形債務は、本来なら預かった商品を販売したあとに委託者に送金するお金の前払いということになります。

しかし、前払金という勘定は使いません。前払金は商品の仕入代金の前払いをしたときに使うものだからです。この場合は商品を仕入れているわけではなくただ預かっているだけなので前払金勘定は使えません。

そもそも前払金は資産の勘定です。意味合いとしても前払金ではありません。意味合いとしては立替払いを表す立替金です。そう考えると立替金勘定を使いたいところですが、受託販売では委託者への立替金は受託販売勘定を使います。よって『(借)受託販売300,000』となります。

まとめると次のようになります。

借方 金額 貸方 金額
受託販売 300,000 支払手形 300,000

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“受託販売にかかる荷為替手形の取組みの取引と仕訳” への2件のフィードバック

  1. ゴンドラマスター より:

    ■次回の予習

    次回の予習をしました

    『一般債権』『貸倒懸念債権』『破産更正債権』【キャッシュフロー見積法】『売上割戻引当金』『返品調整引当金』『工事損失引当金』などをやります

    今回の予習はDVDを見て学習しましたが本当にわからなくなってしまいました

    【キャッシュフロー見積法】はなんとか理解できましたが(時間がかかりました)『売上割戻引当金』『返品調整引当金』が特に難解でした

    【TAC】【ネットスクール】ではあまり学習しない論点なので【大原】だけ詳しくやるみたいです

    まだ次回まで時間があるので再予習したいと思います

    • dokuboki より:

      『売上割戻引当金』と『返品調整引当金』は確かに普通はあまり詳しくはやりませんね。

      しっかりやるに越したことはありませんが、あまり深追いしなくてもいい論点かと感じています。

      もし難しく感じても特に気にしなくてもいいと思います。

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