未取立小切手と未取付小切手の使い分け

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こんにちは、簿記合格請負人の平野です。この記事では未取立小切手と未取付小切手の使い分けについて解説します。

「取り立てる」と「取り付ける」の違い

未取立小切手と未取付小切手の違いの前に「取り立てる」と「取り付ける」の違いについて解説します。

取り立てるとは…

取り立てるという言葉は「借金を取り立てる」といった使われ方をします。強制的に催促して取るという意味があります。

小切手の取引で取り立てるというときは「金融機関同士で小切手の金額を徴収すること」を意味します

取り付けるとは…

取り付けるという言葉は「取り付け騒ぎ」といった使われ方をします。取り付け騒ぎとは、不景気のときに倒産のうわさがたったりした銀行に預金者が預金を下ろそうと殺到することです。

小切手の取引で取り付けるというときは「企業が金融機関に小切手の取立を依頼すること」を意味します

取り立てるという言葉と取り付けるという言葉の意味はほとんど同じなのですが、「借金を取り付ける」や「取り立て騒ぎ」とは言わないように、慣例的に使い分けられています。

未取立小切手

未取立小切手とは、取引先から受け取った小切手を取引銀行に預け入れたが、まだ取り立てられていないものを言います。自分が受け取った小切手が未取付の場合、次の仕訳をきっていないはずです。

借方 金額 貸方 金額
当座預金 ××× 現金 ×××

なので、企業の当座預金残高と銀行の当座預金残高の不一致の原因にはなりません。そのため、自分が受け取った小切手の未取付は銀行勘定調整表の問題にはなりません。

よって、自分が受け取った小切手が取り立てられていない場合は確実に「未取立小切手」となります

未取付小切手

未取付小切手とは、取引先に振り出した小切手で、取引先が当社の取引銀行からまだ取り立てていないものを言います。

「取り立てていない」と書かれているので、これも未取立小切手になると受け取ることもできそうです。しかし、自分が振り出した小切手がまだ取り立てられていない場合、次の2つがありえます。

  1. 取引先がまだ取立依頼を出していない(未取付)
  2. 取立依頼を受けた銀行がまだ取り立てていない(未取立)

取引先と取引先の銀行とのことなので1と2のどちらなのかを当社が知ることはできません。ただ、2は数日のうちに完了しますが、1は相手が取立依頼を出さない限り継続するということは分かります(小切手の有効期限は原則6ヶ月です)。

そう考えると、単純確率としては期間が長い1である可能性が高いといえます。そのため、1であるとみなして考えるのです。よって、自分が振り出した小切手が取り立てられていない場合は「未取付小切手」とみなすのです。

未取立小切手と未取付小切手のまとめ

これまでのことから、次のように使い分けることになっています。

  • 自分が受け取った小切手が取り立てられていない場合…未取立小切手
  • 自分が振り出した小切手が取り立てられていない場合…未取付小切手

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