繰延資産(概論)

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こんにちは、簿記合格請負人の平野です。この記事では繰延資産について解説します。

繰延資産

繰延資産とは、費用として全て支払ってしまったにも関わらず、その効果が将来にわたってずっと続いていくもののことを言います。

費用として全額支払ってしまっている点を考えると当期の費用としてしまいたいところですが、その効果が将来にわたってずっと続いていくのでのれんと同じように何年かに分けて償却していくと考えることもできます。

繰延資産はのれんと同じで売却することはできませんし、資産としての価値もありません。しかし、全額を当期の費用とすることが適切ではないと考え、無形固定資産と同じように数回に渡って償却していくことも認められています。

数回に渡って償却していく場合は、支出したときに繰延資産の勘定に資産として計上し、決算期に費用として償却していくことになります。

ちなみに費用を繰り延べるために資産にしているので繰延資産といいます。

繰延資産の具体例

繰延資産の具体例としては、次の4つが簿記2級では出題されます。

ちなみに簿記3級の費用の記事で~費はたいてい費用だとお伝えしましたが、繰延資産は費と最後についていますが資産になります。数少ない例外です。

繰延資産の2つの処理方法

繰延資産は次の2つの処理方法が認められています。

  • 支出時に全額を費用として処理する(原則)
  • 繰延資産に計上し、毎期償却を行う(例外)

繰延資産は資産として売却することはできません。資産としての価値もありません。そのため、支出時に全額を費用として処理するのが原則です。

しかし、会社が続いている限り効果が続いていくのも事実です。会社は永久に続いていくという前提で会計処理を行うので、永久に効果が続くと考えるということになります。

そう考えると、耐用年数が無限で償却することになり、事実上償却しないということになります。費用と収益を対応させようと思ったら繰延資産は償却できません。

しかし、価値が無い資産をずっと貸借対照表に記載し続けることにも問題があります。よって償却しないという会計処理は認められません。代わりに一定期間で償却するという方法が例外的に認められています

考え方はのれんの償却と極めて似ています。

繰延資産の償却

支出の効果が当期だけでなく次期以降に及ぶものについては、繰延資産に一度記帳しておいて、数年にわたって償却していくという方法が認められています。

繰延資産は、次のような方法で償却します。

  • 残存価額…0
  • 月割償却
  • 定額法
  • 直接控除法(減価償却でいう直接法)
  • 最長償却期間…それぞれ異なる

無形固定資産と同じです。

この段階では大雑把な理解で構いません。創立費開業費株式交付費社債発行費で詳しくご説明します。

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