資本的支出と修繕費の取引と仕訳

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こんにちは、簿記合格請負人の平野です。この記事では資本的支出と修繕費の取引と仕訳について解説します。

資本的支出と修繕費

建物の改築や修理などを行った場合、その支出額を修繕費(費用)とする場合と建物(資産)とする場合があります。なぜこのように処理が分かれるのかについて理解するために、改築や修理をする場合について次の2つの場合について考えてみましょう。

  1. 故障した場所を元の状態に戻す場合(パンク修理や割れた窓ガラスの修理など)
  2. 元の状態よりも価値が増加するような場合(窓ガラスが割れて強化ガラスに変えた場合など)

簿記ではこの2つの取引は明確に分けなければなりません。

1の場合はただの修理で、資産の価値が増加しているわけではありません。よって、その支出額は修繕費という費用の勘定で処理することが適当だということになります。

それに対して2の場合はただの修理ではなく資産の価値が増加しています。増加した分に対しての支出額を費用で処理するのはまずいです。資産で処理する方が明らかに筋が通ります。そこで、建物や備品などの固定資産の勘定で表すことになります。

また、このような固定資産の勘定になるような支出のことを「資本的支出」といいます。

資本的支出と修繕費の見分け方

検定試験では資本的支出と修繕費は下の形で見分ければ十分です。

修繕費と考える場合

簿記検定で修繕費と考える場合は次の4つの場合です

  • 資本的支出と書かれていない場合
  • 修繕費と書かれている場合
  • 資産の価値が増加しているとは読み取れない場合
  • 耐用年数の延長に影響していない場合

これらのことが問題文から読み取れる場合には修繕費の勘定で処理します。

資本的支出と考える場合

簿記検定で資本的支出と考える場合は下の4つの場合です。

  • 資本的支出と書かれている場合
  • 修繕費と書かれていない場合
  • 資産の価値が増加していることが読み取れる場合
  • 耐用年数の延長に影響している場合

これらのことが問題文から読み取れる場合には資本的支出と考えて建物や備品などの固定資産の勘定で処理します。

キーワードは「資産価値の増加」と「耐用年数の延長」です。耐用年数が長くなるということは資産価値が増加しているということなので、結局のところは「資産価値の増加」ということになります。ここを意識しておけば間違えてしまうことはありません。

資本的支出の取引と仕訳

外装の改良

「建物の外壁が傷んできたので、1,000,000円を現金で支払って改修した。それにより建物の耐用年数が延長した。」場合の取引と仕訳について考えてみましょう。

現金で1,000,000円支払っているので、『(貸)現金1,000,000』となります。

問題は借方です。改修をしているのですが、この改修により耐用年数が延長したと書いてあります。よって、ここでは修繕費という費用の勘定ではなく建物という資産の勘定で処理します。『(借)建物1,000,000』となります。

まとめると次のようになります。

借方 金額 貸方 金額
建物 1,000,000 現金 1,000,000

修繕費という費用の勘定で処理する場合と資本的支出として固定資産の勘定で処理する場合の違いをきちんと理解しておくことが重要です。

修繕費の取引と仕訳

外装の修理

「災害で屋根が壊れたので1,000,000円を現金で支払って修理した。この修理は元に戻しただけで資産の価値は増加していない。」場合の取引と仕訳について考えてみましょう。

現金で1,000,000円支払っているので、『(貸)現金1,000,000』となります。

問題は借方です。修理をしているのですが、この修理により資産の価値は増加していないと書いてあります。よって、ここでは修繕費という費用の勘定で処理します。『(借)修繕費1,000,000』となります。

まとめると次のようになります。

借方 金額 貸方 金額
修繕費 1,000,000 現金 1,000,000

修繕費という費用の勘定で処理する場合と資本的支出として固定資産の勘定で処理する場合の違いをきちんと理解しておくことが重要です。

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