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関連会社株式とは【仕訳と勘定科目をわかりやすく】

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  • 簿記を勉強していると関連会社株式っていう勘定科目が出てくるんだけど……
  • 関連会社株式と通常の株式の違いが分からない
  • 関連会社株式について教えて!

関連会社株式と通常の株式はモノとしては全く同じなので区別する意味が分からずに悩んでしまう方が非常に多いです。

私は簿記通信講座を2012年から運営してきて数百名の合格者をこれまでに送り出させていただきました。もちろん関連会社株式についても熟知しています。

この記事では関連会社株式がどのような株式なのかについて仕訳も含めて解説します。

この記事を読めば関連会社株式についてより深く理解できるので、簿記2級の試験で関連会社株式に関する問題が出題されても自信を持って解答することができるようになります。

結論を一言で言うと、関連会社株式は重要な財務・営業・事業の方針に影響を与えることを目的に保有している株式です。

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関連会社株式:重要な財務・営業・事業の方針に影響を与えるために保有している株式

子会社株式のように支配するとまでは言わないけれど、「お金」「人間」「技術」などを通じて重要な財務・営業・事業の方針に影響を与えることを目的で保有している株式を関連会社株式と言います。

次の2つのどちらかを満たせは関連会社株式となります。

  • 議決権の20%以上50%以下を保有している
  • 議決権の15%以上20%未満を保有していて、かつ「役員等が代表取締役や取締役などの役職に就任している」または「重要な融資を行っている」

株主総会で「賛成」「反対」を表明する権利のことを「議決権」と言います。

一般的な多数決と違い、一人一票ではなく一株一票なので多くの金額を投資している人の方が多くの議決権を持つことになります。

関連記事

株式会社については「【簿記】株式会社の仕組み【簡単な図でわかりやすく】」で詳しく解説しています。

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関連会社株式は取得原価で評価する(評価差額は認識しない)

関連会社株式は、株価の変動で利益を得ようとしているのではなく、関連会社の経営活動によって利益を得ようとしています。

「経営活動によって利益を得ようとしている」とは「自社が使う部品を作ってもらう」「自社の商品を販売するルートを開拓してもらう」といった形で役立てるということです。

このように考えると、関連会社株式の取得は固定資産などへ投資する場合と同じ目的の取引です。

固定資産への投資は、その固定資産を利用して利益を得るために行います。固定資産を買値より高く売って利益を得ようとしているわけではありません。

固定資産は時価評価せずに取得原価で評価します。固定資産と同じ目的での投資なので、会計処理も同じにしなければつじつまが合いません。

このような理由から、関連会社株式も取得原価で評価します

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関連会社株式の仕訳

関連会社株式の取得

例題

A社の株式の40%を8,000,000円で購入し、代金は現金で支払った。

この例題の仕訳を考えてみましょう。

現金8,000,000円を支払っているので『(貸)現金8,000,000』となります。また、株式の40%を購入したので関連会社株式に分類されます。よって『(借)関連会社株式8,000,000』となります。

まとめると次のようになります。

借方金額貸方金額
関連会社株式8,000,000現金8,000,000

関連会社株式の評価差額の処理

例題

決算となったので決算整理仕訳を行う。なお、関連会社株式の決算日現在の時価は6,500,000円であった。

この例題の仕訳を考えてみましょう。

関連会社株式は取得原価で評価するので仕訳は切りません。よって『仕訳なし』となります。

借方金額貸方金額
仕訳なし
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【まとめ】関連会社株式とは【仕訳と勘定科目をわかりやすく】

「お金」「人間」「技術」などを通じて重要な財務・営業・事業の方針に影響を与えることを目的で保有している株式を関連会社株式と言います。

次の2つのどちらかを満たせは関連会社株式となります。

  • 議決権の20%以上50%以下を保有している
  • 議決権の15%以上20%未満を保有していて、かつ「役員等が代表取締役や取締役などの役職に就任している」または「重要な融資を行っている」

関連会社株式は取得原価で評価します。

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