関連会社株式の取引と仕訳

Pocket

こんにちは、簿記合格請負人の平野です。この記事では関連会社株式の取引と仕訳について解説します。

関連会社株式

子会社株式のように支配するとまでは言わないけれど、「お金」「人間」「技術」などを通じて重要な財務・営業・事業の方針に影響を与えることを目的で保有している株式を関連会社株式と言います。次の2つのどちらかを満たせは関連会社株式となります。

  • 議決権の20%以上50%以下を保有している(株主総会で「賛成」「反対」を表明する権利のことを「議決権」と言います。一般的な多数決と違い、一人一票ではなく一株一票なので多くの金額を投資している人の方が多くの議決権を持つことになります。)
  • 議決権の15%以上20%未満を保有していて、かつ「役員等が代表取締役や取締役などの役職に就任している」または「重要な融資を行っている」

関連会社株式の評価差額の処理

関連会社株式は、株価の変動で利益を得ようとしているのではなく、関連会社の経営活動によって利益を得ようとしていると言えます。

ちなみに、「経営活動によって利益を得ようとしている」とは「自社が使う部品を作ってもらう」や「自社の商品を販売するルートを開拓してもらう」といった形で役に立ってもらうということです。

このように考えると、関連会社株式の取得は固定資産などへ投資する場合と同じ目的の取引です(固定資産への投資は、その固定資産を利用して利益を得るために行います。固定資産を買値より高く売って利益を得ようとしているわけではありません。)。

固定資産は時価評価せずに取得原価で評価します(償却資産の場合は減価償却を行います。)。固定資産と同じ目的での投資なので、会計処理も同じにしなければつじつまが合いません。

なので、関連会社株式も取得原価で評価します(償却資産ではないので減価償却は行いません。)。

関連会社株式の処理の具体例

関連会社株式の取得

A社の株式の40%を8,000,000円で購入し、代金は現金で支払った。この場合の仕訳を考えてみましょう。

現金8,000,000円を支払っているので『(貸)現金8,000,000』となります。また、株式の40%を購入したので関連会社株式に分類されます。よって『(借)関連会社株式8,000,000』となります。

まとめると次のようになります。

借方 金額 貸方 金額
関連会社株式 8,000,000 現金 8,000,000

関連会社株式の評価差額の処理

決算となったので決算整理仕訳を行う。なお、関連会社株式の決算日現在の時価は6,500,000円であった。この場合の仕訳を考えてみましょう。

関連会社株式は取得原価で評価するので仕訳は切りません。よって『仕訳なし』となります。

メルマガ登録フォーム

簿記革命メルマガ「簿記革命通信~簿記1級にラクラク合格する方法~」の登録フォームです。



お名前(名字のみ漢字でお願いします)

メールアドレス

Pocket

タグ:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

ページトップへ