社債における償却原価法の取引と仕訳

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こんにちは、簿記合格請負人の平野です。この記事では、社債における償却原価法の取引と仕訳について解説します。

額面金額と払込金額の差額

額面金額と払込金額が異なる理由は、社債の利率が国債の利率より低い場合に当社の社債を買ってもらうためです。

社債(概論)

ということは、額面金額と払込金額の差額は低い利息を調整するために利息を前払いしている金額と考えることができます。額面金額から払込金額を差し引いた金額を社債発行時に社債の購入者に利息の前払いとして渡していると考えるのです。

このように考えて、この「額面金額から払込金額を差し引いた金額」を満期日までの期間で配分することを償却原価法といいます。償却原価法は満期保有目的債券の期末の評価と考え方は同じです。もう一度読んでおくと理解が深まります。

社債における償却原価法

償却原価法は、満期保有目的債券のところで出てきました。考え方は満期保有目的債券の場合と同じです。

額面金額と払込金額の差額の本質は利息です。利息は社債を発行してから償還するまでかかるものです。なので額面金額と払込金額の差額は社債を発行してから償還するまでの期間でおしなべる必要があるのです。これが償却原価法の考え方です。

この考え方に基づいて社債にも償却原価法を適用します

社債における償却原価法の取引と仕訳

社債における償却原価法

「期首に社債(額面総額1,000,000円、払込金額970,000円、償還期限3年、クーポン利息0)を発行し、決算になった」場合の仕訳について考えてみましょう。

まず額面総額と払込金額の差額を求めましょう。1,000,000円-970,000円=30,000円となります。

この30,000円は利息の前払いと考えられます。970,000円を受け取って発行した社債を3年後に1,000,000円で償還するからです。なので、この30,000円は3年間分の利息と考えることができます。

この3年間分の利息30,000円のうち、当期の分にあたるものを当期の費用として処理しなければなりません。当期の期首にこの社債を発行しているので、当期の利息は1年分です。よって当期の分の利息は30,000円÷3年=10,000円となります。

この10,000円が当期の分の利息になります。社債の利息は社債利息という勘定で処理するので、『(借)社債利息10,000』となります。

次は貸方です。この社債利息10,000円は社債の帳簿価額に加えます。よって、『(貸)社債10,000』となります。

まとめると次のようになります。

借方 金額 貸方 金額
社債利息 10,000 社債 10,000

考え方は満期保有目的債券の償却原価法と同じです満期保有目的債券のところできちんと償却原価法の考え方を身につけておけば社債の償却原価法もスムーズに理解できると思います。

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“社債における償却原価法の取引と仕訳” への2件のフィードバック

  1. vanilla* より:

    ■遅くなりましたが

    読者登録ありがとうございますm(..*)m

    私はまだまだ簿記レベルが低いので頑張らないといけませんw

    今後とも宜しくお願い申し上げます^^

    • dokuboki より:

      コメントありがとうございます。

      簿記検定合格めざしてがんばりましょう。応援しています。こちらこそよろしくお願いします。

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