仕入諸掛を仕入勘定に含める理由

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こんにちは、簿記合格請負人の平野です。この記事では仕入諸掛を仕入勘定に含める理由ついて解説します。

仕入諸掛を仕入勘定に含める理由

「A商店から150,000円分の商品を掛で仕入れ、送料10,000円を現金で支払った」場合(送料当社負担)の仕訳は次のようになります(詳しくは仕入諸掛の取引と仕訳をご覧下さい)。

借方 金額 貸方 金額
仕入 160,000 買掛金
現金
150,000
10,000

なぜこの仕訳になるのでしょうか。なぜ次の仕訳ではだめなのでしょうか。

借方 金額 貸方 金額
仕入
発送費
150,000
10,000
買掛金
現金
150,000
10,000

収益と費用を対応させなければならない

収益と費用は対応させなければいけません。この考え方は簿記を学習する上で非常に重要です。では、収益費用が対応するということはどういうことなのでしょうか。

収益と費用では抽象的すぎるので、収益を売上に、費用を仕入に変えてみます。『売上と仕入は対応させなければならない』となります。売れた分の仕入だけを費用にしなければならないということです。

100個仕入れて50個売れた場合、費用になるのは50個分の仕入だけです。50個しか売れていないのに100個の仕入原価を費用にしたら理屈が通りません。これが売上と仕入が対応するということであり、収益と費用が対応するということです。

では、もう一度次の仕訳を見てみましょう。

借方 金額 貸方 金額
仕入
発送費
150,000
10,000
買掛金
現金
150,000
10,000

発送費10,000円というのは費用です。そして、この費用は当期に全額費用になります。ここで仕入れた商品が全て売れた場合には特に問題ありませんが、売れ残った場合には問題が発生します。

売れていない商品を仕入れるのにかかった費用(仕入諸掛)が当期に費用として計上されてしまうのです。これでは収益と費用が対応していません。

それに対して次の仕訳の場合は仕入諸掛は仕入に含まれています。

借方 金額 貸方 金額
仕入 160,000 買掛金
現金
150,000
10,000

そして、決算まで売れ残った商品は繰越商品勘定に振り替えられます。つまり、商品を仕入れるのにかかった費用のうち、当期に売れた商品にかかった費用だけが仕入勘定として費用になるのです。こちらの方が合理的ということになります。

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