異なる複数の商品を一度に仕入れたときの引取運賃の処理

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こんにちは、簿記合格請負人の平野です。

引取運賃は仕入原価に算入すると簿記3級で学習します。ですが、実際の実務では非常に厄介な問題が発生します。実務では異なる複数の商品を一度に仕入れることが多いからです。

この記事では異なる複数の商品を一度に仕入れたときの引取運賃の処理について解説します。

異なる複数の商品を一度に仕入れたときの引取運賃の処理の問題点

異なる複数の商品を一度に仕入れた場合、それらの商品全体に対して引取運賃が発生します。なので、何らかの基準でそれぞれの商品に配分しなければなりません。

考えられる基準としては「金額」「質量」「体積」などがありそうです。通常は体積(縦+横+高さの合計)で送料が決められることが多いので、体積がよいとも言えますが、質量をはかって質量で送料が決められることもあります。

また、金額が大きいものはよりセキュリティが高い、送料が高めの運送業に配送してもら うことも考えられます。

このように考えると、なかなか単純にはいかないことが分かります。また、特定の運送業者と長期的に契約している場合、引取運賃は1ヶ月ごとにまとめて請求されることがほとんどです。こうなってくると仕入のつど引取運賃を仕入原価に算入することはほとんど不可能です。

また、強引に仕入のつど引取運賃を仕入原価に算入した場合、単価に端数がつくことが多く、こうなると四捨五入の問題も発生します。

仕入諸掛費という勘定科目の利用

このように、仕入のつど運賃を仕入原価に算入することはほとんど不可能な上に色々な問題があります。そこで、実務上は仕入諸掛費勘定を設定し、引取運賃などは全てこの勘定に集計する方法で引取運賃を処理します

この方法を採用した場合、1年分の引取運賃が仕入諸掛費勘定に集計されますが、決算時にこの仕入諸掛日を売上原価と期末商品棚卸高に金額を基準に配分します。

売上原価に配分する仕入諸掛は売上原価に加え、期末商品に配分する仕入諸掛は期末商品に加えることになります。

この方法は大雑把な配分方法だと言えますが、金額的にも性質的にも重要ではない仕入諸掛費に手間をかける必要はないので、これで十分だと言えます。

引取運賃については実務上はこのように処理されています。

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