株価の割高・割安を示す3つの指標

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こんにちは、簿記合格請負人の平野です。

株価は安いものでは数十円、高いものでは数百万円と非常に幅があります。ですが、単純に株価だけを比べて「高い」「安い」を判断するわけにはいきません(同じ価値ではないからです。)。この記事では株価が割高なのか、割安なのかを判断する指標について解説します。

株価の割高・割安を判断する3つの指標

株価の割高・割安を判断する指標の代表例として「PER(株価収益率)」「PBR(株価純資産倍率)」「配当利回り」の3つがあります。

PER(株価収益率)

「株価」を「1株あたり利益」で割ったものが「PER(株価収益率)」です。株価は通常は1株あたりで表示しているので、PER(株価収益率)は次のような意味になります。

  • 利益の何倍の価格(株価)で取引されているのか
  • 同じ利益を将来ずっと獲得すると仮定した場合、何年で投資額(株価)と同額の利益を稼ぐのか(何年で投資額を回収できるのか)

例えば、(1株あたり)株価が1,000円で、(1株あたり)利益が100円だった場合、「利益の10倍まで買われている」「10年で投資額を利益で回収できる」ということになります。

このPERが小さければ小さいほど割安だと考えられます(利益が同じ場合、株価が低いほどPERは小さくなるからです。)。なのでPERが小さいほどお買い得だといえます。

ただ、PERが小さいのには、それ相応の理由があるので、その理由をきちんと検討して投資判断を行うべきなのは言うまでもありません。

ちなみに、PERは株価に対してしか使いませんが、同じ計算式で「銀行預金」や「債券」「不動産投資」に当てはめることにより、株式同士の比較だけでなく、他の投資と比較することもできます。

この記事を作成している時点でのそれぞれのPERは次のようになっています(通常PERは「倍」で表現するので、ここでも「倍」で表現します。)。

  • 普通預金…5,000倍(利息0.02%/年)
  • 個人向け国債…323倍(利息0.31%/年)
  • 不動産投資(東京)…20倍(実質利回り5%/年)
  • 株式(東証1部全銘柄)…17.84倍(2015年度・利益ベース)

数字は参考程度に見てください。刻一刻と変わります。

PERはリスクが高ければ高いほど小さく、リスクが低ければ低いほど大きくなる傾向があります。それを表す結果となっています。

こう見ると、銀行預金がいかに割高な資産運用かが分かります。

PBR(株価純資産倍率)

PERは利益に対する株価の指標ですが、PBRは純資産に対する株価の指標です。純資産は資産と負債の差額であり、株主資本とほぼ同じ金額になります。

「株価」を「1株あたり純資産」で割ったものが「PBR(株価純資産倍率)」です。株価は通常は1株あたりで表示しているので、PBR(株価純資産倍率)は次のような意味になります。

  • 純資産の何倍の価格(株価)で取引されているのか

例えば、(1株あたり)株価が1,000円で、(1株あたり)純資産が500円だった場合、「純資産の2倍まで買われている」ということになります。

このPBRが小さければ小さいほど割安だと考えられます(純資産が同じ場合、株価が低いほどPBRは小さくなるからです。)。なのでPBRが小さいほどお買い得だといえます。

もし超過収益力(のれん)がなければ、PBRは1倍になるはずです(純資産・株主資本=時価総額だからです。)。なのでPBRが1倍を超えているということは市場から超過収益力があると判断されているということになります。

逆にPBRが1倍を切っている場合は、純資産よりも低い価値しかないと評価されているということになります。

PBRが小さいほど割安なのは事実ですが、PBRが1倍を切るほど安値の場合は、「なぜそれほど安い価格なのに買われないのか」をしっかりと判断することが大切です。

配当利回り

配当利回りとは「投資した金額に対する配当の割合」です。具体的には次の計算式で計算することになります。

  • 配当利回り=1株あたり配当金÷株価

配当と利益はおおむね比例しますが、利益が多くても配当に回さない企業は、PERでは割安だと判定されても配当利回りでは割高となることもあります。

利益と配当はどちらが企業の経営成績の評価指標としてふさわしいかと言えば、「利益」です。

なので配当利回りよりもPERの方が指標として優れていると考えられますが、現実問題として配当は現金が手に入るので配当が高い企業が投資対象として好まれる傾向にあるのも事実です。

私個人の意見としては、「配当に回す資金で自社株を購入・消却することで1株あたり利益を増やして株価を上げる」という経営方針が理想的なので、配当利回りはあまり気にしていません。

これら3つが株価の割高・割安を判断する指標です。株価同士を比べても意味はないので、このような指標を使って判断するのがいいと思います。ちなみに、簿記検定では出題されません。

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