減価償却の歴史

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こんにちは、簿記合格請負人の平野です。

複式簿記は500年以上前に誕生したといわれています。それに対して減価償却が誕生したのは約100年前です。それまでは減価償却は行われていませんでした。この記事では減価償却が誕生する前からの歴史について解説します。

減価償却が誕生する前の会計処理

長期間使用する建物や備品は実際に何かが目に見えて減るわけではありません。なので減価償却そのものの会計処理自体が誕生するのにかなりの時間がかかりました。

減価償却が行われる前は次のような仕訳でした。

建物の取得時

借方 金額 貸方 金額
建物 ××× 現金など ×××

建物の使用中の決算時

仕訳なし

建物の廃棄時

借方 金額 貸方 金額
建物廃棄損 ××× 建物 ×××

減価償却を行わない場合の問題点

このような会計処理を行うと、取得費用の全額が廃棄時に費用として計上されることになります。長期間同じように使っているのにこのような形で費用として計上されると、期間損益に大きな影響を与えてしまいます。

百歩譲って簿記3級で学習する個人事業主であればそれでも問題ないかもしれません。全体での損益は変わらないからです。ですが、株式会社の場合は利益を分配するという意味でも、経営者の手腕を評価するという意味でも大問題です。

減価償却の誕生

そこで固定資産の使用可能期間(耐用年数)を見積って使用している期間に均等に負担させるという処理方法が考え出されました。これが減価償却(定額法)です。

ちなみに、減価償却の誕生時には残存価額は考慮されなかったと言われています。使い切った固定資産の価値はそれほど大きな金額にはならないから特に考慮しなくてもよかったということです。

ここから残存価額が考慮されたり、定率法生産高比例法などが考え出されたりして徐々に複雑になっていきました。

このような流れを意識しておくと減価償却も理解しやすいと思います。

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