赤字でも配当できる理由

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こんにちは、簿記合格請負人の平野です。簿記では「獲得した利益の中から株主へ配当する」と学習することが多いです。ですが、現実には赤字であっても配当を行う場合があります。この記事では赤字でも配当できる理由について解説します。

赤字でも配当を行う理由

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配当は利益の分配なので、赤字であるならば配当はなくなるのが自然です。ですが、配当がなくなってしまうと株主が失望して売却し、株価が下がってしまうことが多いです。そのような株価の下落を避けるために赤字であっても配当を行うことがあります。

赤字でも配当できる理由

「獲得した利益の中から株主へ配当する」というのが原則です。ですが、会社によっては利益が出ていない、つまり赤字であっても配当を行うことがあります。このようなことができるのは「過去の利益が企業内部にためられているから」です。

企業が利益を出した場合、その利益を全額配当に回すことは通常はありません。もし全額を配当に回すと、設備投資のための資金が準備できませんし、急に資金が必要になった場合に資金繰りがショートしてしまうかもしれないからです。

このような事態に備えるため、当期純利益のうち半分程度は企業の内部にためておくのが一般的です(当期純利益のうちどれくらいの割合で配当に回すのかを「配当性向」といいます。)。

この内部留保が配当に回っているのです。

配当平均積立金

ちなみに、赤字でも配当を出すということは、赤字によって内部留保が減少している上に配当によって内部利益が減少するので、内部留保が急激に減少することになります。なので考えなしに赤字での配当を行っていたら企業の財政状態が悪化します。

そこで、計画的に配当を行うために積み立てるのが「配当平均積立金」です。この積立金を積み立てておき、赤字になったときは配当平均積立金を取り崩すことで配当に回すことになります。

ちなみに、内部留保がない状態での配当は違法配当になります。

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