のれんの資産価値

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こんにちは、簿記合格請負人の平野です。

のれんについて「売ることができないのれんに資産価値はあるのか」「超過収益力が本当に反映されているのか」「超過収益力がない企業を帳簿価額以上で合併してしまった場合でものれんを計上していいのか」といった疑問を多くの方がお持ちのようです。

この記事ではのれんの資産価値について解説します。

固定資産の減損で考える

固定資産は回収可能価額が帳簿価額を下回った場合は、帳簿価額を回収可能価額まで切り下げなければなりません(「固定資産の減損」と言います。簿記1級の内容です。)。

のれんは固定資産なので、この考え方をのれんにあてはめます(回収可能価額とは「使用価値」と「正味売却価額」のうち大きい方の金額になります。)。

のれんに売却価値はない

のれんは「帳簿価額以上に支払った金額」なので、直接売却することはできません。なので「正味売却価額」は0です。

となると、回収可能価額は「使用価値」しかありえません。もし使用価値が帳簿価額を下回った場合は、のれんを使用価値にまで切り下げることになります。

のれんの切り下げについて

のれんを資産として計上できるのは、買収した企業がきちんと利益を上げている場合だけです。事業が不調になり、減損の兆候が見られると、減損会計が適用され、場合によってはのれんの資産価値が否定され、損失として認識されます。

つまり、超過収益力がなくなったと判断されれば、のれんは消却され、損失となるのです。

まとめ

のれんには売却価値はありません。しかし、使用価値はあります。なので、使用価値(超過収益力)がきちんと存在していることが買収先の企業が利益を稼いでいるという事実で証明できている場合は、のれんは資産として計上できます。

ですが、買収先の企業が赤字続きだったりすると、場合によっては使用価値(超過収益力)がないとみなされ、のれんは損失として消却されます。

このことがきちんと理解できていれば、冒頭の疑問点も全て解決します。のれんについては、このように理解しておくといいと思います。

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