貸借対照表と損益計算書の関係と一般的な形式

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  • 貸借対照表と損益計算書はつながっていると思うんだけど……
  • 貸借対照表と損益計算書の一般的な形式がよく分からない
  • 貸借対照表と損益計算書の関係について教えて!

貸借対照表と損益計算書のつながりはほとんど説明されないので、貸借対照表と損益計算書は別々のものだと考えている人が非常に多いです。

私は簿記通信講座を2012年から運営してきて数百名の合格者をこれまでに送り出させていただきました。もちろん貸借対照表と損益計算書の関係についても熟知しています。

この記事では貸借対照表と損益計算書の関係について簿記2級の学習時点で知っておくといいことを解説します。

この記事を読めば貸借対照表と損益計算書の関係をより深く理解することができるので、簿記2級の学習もスムーズに進みます。

結論を一言で言うと、「貸借対照表がで損益計算書が従」という考え方と「損益計算書が主で貸借対照表が従」という考え方の2つがあり、どちらも一理あります。

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貸借対照表と損益計算書の関係に関する2つの考え方

貸借対照表と損益計算書の関係には次の2つの考え方があります。

  • 損益計算書が中心で、貸借対照表は損益計算書を適正に表示するためにあるという考え方
  • 貸借対照表が中心で、損益計算書は貸借対照表の「繰越利益剰余金の増加額」の内訳を示すものであるという考え方

どちらが正解ということではなく、どちらも一理あり、どちらも正解だと言えます。根拠は次の2つです。

  • 財務諸表の作成の流れ
  • 企業会計原則の記述

財務諸表の作成の流れ:貸借対照表と損益計算書を同時に作る

財務諸表を作成するとき、決算整理後残高試算表から貸借対照表と損益計算書を作ります。ほぼ同時に完成することから考えると、どちらが主でどちらが従という関係はないと考えられます。

企業会計原則の記述:貸借対照表と損益計算書の記述の順序に一貫性がない

企業会計原則では「財政状態及び経営成績」という書き方がされています。逆はありません。

財政状態を表すのが貸借対照表、経営成績を表すのが損益計算書だと考えると「貸借対照表→損益計算書」という順序になっていると考えられます。

しかし、企業会計原則は「損益計算書原則→貸借対照表原則」という順番になっています

このように順番に一貫性がないのです。一貫性のなさは「故意に」行っていると考えるべきでしょう。

企業会計原則を作成する立場にあるような簿記に造詣が深い人が何の意図もなく一貫性を持たせないとは考えにくいです。

このように考えると、貸借対照表と損益計算書に主従関係はない、つまり、冒頭の2つの考え方はどちらも正解であると考えるべきだと言えます。

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貸借対照表と損益計算書の一般的な形式

財務諸表の形式として、貸借対照表、損益計算書それぞれに勘定式と報告式があります。

貸借対照表は勘定式が一般的

実務では貸借対照表は勘定式が一般的です。報告式は借方と貸方を縦に並べるのですが、そうすると縦に多くのスペースが必要になるからです。

勘定式は借方と貸方を左右に並べるので縦のスペースがそれほど必要ありません。

損益計算書は報告式が一般的

実務では損益計算書は報告式が一般的です。「営業損益計算の区分」「経常損益計算の区分」「純損益計算の区分」に分けるには報告式の方が適切だからです。

勘定式は分かりづらいと一般的に言われますが、個人的にはそうは思いません。勘定式で分からない人はおそらく報告式でも分からないです。

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【まとめ】貸借対照表と損益計算書の関係と一般的な形式

「貸借対照表が主で損益計算書が従」という考え方と「損益計算書が主で貸借対照表が従」という考え方の2つがあり、どちらも一理あります。

結論としては、どちらも正しく、貸借対照表と損益計算書に主従関係はありません。

貸借対照表は勘定式、損益計算書は報告式が一般的です。

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