資産と負債の定義の変化

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こんにちは、簿記合格請負人の平野です。資産や負債という言葉の定義は、学習の進み具合によって変わってきます。この記事では資産と負債の定義の変化についてお伝えします。

資産と負債の定義の変化

学習の初期段階(簿記3級開始時点)

簿記の学習のかなり初期の段階で資産と負債が出てきます。ですが、資産や負債というものは、本当は非常に奥深く、簡単に定義できるものではありません。

なので最初から正確に資産と負債の定義を理解しようとしても非常に難しいです。そこで、最初は次のように学習します。

資産~物や権利を表す財産~
負債~将来お金を支払う義務~

これでしばらくは困りません。

学習開始してしばらく経過(簿記3級終盤)

先ほどの定義は理解しやすくするためにかなり簡単なものになっています。ですが、。そのかわりに正確さも欠いています。正確さを欠いているので、つじつまが合わない資産や負債が出てきます。それが簿記3級の終盤で出てくる「経過勘定」です。

経過勘定である未収収益はさきほどの資産の定義を満たしません。

未収収益は「すでにサービスを提供したにも関わらず代金を受け取っていないもの」です。一見権利のようですが、未収収益は、まだ代金を請求する権利はありません(通常はサービスを全て提供し終えたときに代金を受け取ります。)。

なので先ほどの資産の定義を満たさないのです。

同様に前受収益も負債の定義を満たしません。前受収益を現金で支払う義務があるわけではないからです。

このように定義を満たさないものが出てきたら、定義を広げていきます

負債は「現金等で返済するものだけでなく、物やサービスを提供する義務も含む」となりますし、資産も「請求する権利がなくても当期に引き渡したサービスで将来請求権が発生すると見込まれるものも含む」となります。

こうやって新しく出てきた資産や負債に対応していきます。

学習中盤(簿記2級なかば)

さらに勉強が進むと簿記2級で繰延資産が出てきます。繰延資産は「すでに費用として支払ったもので資産とすることが認められているもの」です。

これは言い換えれば「費用とならないものを資産としているだけ」なので資産とは通常言えません。当然現金を受け取ることもできません。

そこで資産の定義を「将来の現金の獲得に役立つもの」となります。

こうすることで繰延資産も何とか資産の定義を満たすことになります(例えば、繰延資産の一つである創立費は会社を作るためにかかった費用ですが、会社を作らなければそれ以後の現金の獲得もないので将来の現金の獲得に貢献していると言えます。)。

このように、最初から正確な定義を学習するのではなく、学習の進み具合に応じて定義も広げていくのが簿記を勉強していく上では効率的です。

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