3伝票制

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こんにちは、簿記合格請負人の平野です。この記事では3伝票制について解説します。

3伝票制

3伝票制は次のような流れになります。

3伝票制

3伝票制は入金伝票・出金伝票・振替伝票を使います。入金取引は入金伝票に、出金取引は出金伝票に、現金を伴わない取引は振替伝票に記入します

日々の取引の中で圧倒的に多いのは現金取引です。この現金取引を入金伝票と出金伝票に記入することで、起票の手間と集計の手間を減らすことができます。

入金伝票

入金伝票には『(借)現金×××』という仕訳になる取引を記入します。よって入金伝票には金額と貸方の勘定科目のみを記入するだけになります。入金伝票は次のような体裁になっています。

入金伝票

科目の欄には貸方の勘定科目を書くというところが重要です。

ちなみに、実際の入金伝票は赤色で印刷されていて、他の伝票と区別しやすいようになっています。しかし、簿記検定では白黒印刷のため黒色で出題されます。

出金伝票

出金伝票には『(貸)現金×××』という仕訳になる取引を記入します。よって出金伝票には金額と借方の勘定科目のみを記入するだけになります。出金伝票は次のような体裁になっています。

出金伝票

科目の欄には借方の勘定科目を書くというところが重要です。

ちなみに、実際の出金伝票は青色で印刷されていて、他の伝票と区別しやすいようになっています。しかし、簿記検定では白黒印刷のため黒色で出題されます。

振替伝票

振替伝票には借方にも貸方にも現金が出てこない取引を記入します。振替伝票の体裁は1伝票制の仕訳伝票とほぼ同じです。次のような体裁になっています。

振替伝票

ちなみに、実際の出金伝票は黒色で印刷されています。

伝票の集計

3伝票制の集計は、

  1. 入金伝票の金額を集計し、現金の借方の金額を計算
  2. 出金伝票の金額を集計し、現金の貸方の金額を計算
  3. 入金伝票・出金伝票・振替伝票の各勘定科目と金額を集計

という流れで行います。最も多い現金の金額が楽に求まるため、集計の手間も1票制のときと比べて大幅に軽減します。

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“3伝票制” への4件のフィードバック

  1. みかん より:

    こんばんは
    いつもお世話になっております。

    質問①
     1伝票制と3伝票制の比較ですが、入金と出金の取引が多いため、「現金勘定を記入しなくてよい」という目的で入金伝票と出金伝票をつかって3伝票制を使った方が便利という理解でいいでしょうか?

    質問②
     検定試験の問題を解いていて思うのですが、分解または擬制によって2枚になった伝票から元の1つの仕訳を導き出す問題がありますが、これは2枚の伝票がどれとどれかという事が特定できているから解ける問題だと思います。
     実務上は1日に1,000枚の伝票があるとしたら、その大量にある伝票の中からNO102の入金伝票とNO402の振替伝票が元の1つの仕訳を構成していると判断することなど不可能な気がするのですが、元の仕訳を知りたいときは可能なものなのでしょうか(伝票同士のつながりがわかるような手段があるのでしょうか)?

    質問③
     コンピュータ会計においては複合仕訳はそのなかに現金勘定があっても複合仕訳のまま振替伝票から入力するし、1行仕訳で現金取引のものは現金出納帳、もしくは出金伝票、入金伝票から入力するのが一般的だと思っているのですが、紙片の伝票会計においては検定試験通り分解や擬制をつかって伝票に起票するのでしょうか?
    そんなことするより複合仕訳は現金勘定が含まれていても振替伝票に起票した方が簡単で早いと思うのですが?

    すみませんが教えて下さい。
    よろしくお願いします。

    • dokuboki より:

      質問①について
      みかんさんの理解で問題ありません。

      質問②について

      元の仕訳を導き出すのは、伝票にメモ書きなどをしていない限り無理だと思いますが、補助簿に取引の内容をきちんと書いておけば元の仕訳を導き出すことも可能です。

      質問③について

      入金伝票や出金伝票を使いながら一部振替取引を全て振替伝票に記入するという方法は通常は採用されないと思います。

      伝票会計の場合、大量の伝票から入金伝票(赤色)と出金伝票(青色)をかき集めて、まず現金勘定の借方と貸方の金額を仕訳日計表に記入します。一部振替取引を現金まで含めて振替伝票に記入してしまうと、仕訳日計表に現金の金額をスムーズに記入することができません。非常に手間がかかる方法になってしまいます。

      コンピューターを使う場合は全てを振替伝票に記入してもそれほど手間は変わらないので、入金伝票と出金伝票を使わずに全てを振替伝票に記入することも多いと思います。

      • みかん より:

        お答えありがとうございます。
        とてもわかりやすかったです。

        >元の仕訳を導き出すのは、伝票にメモ書きなどをしていない限り無理

        ということは伝票で複合仕訳を書き違えてしまうと間違えを探し出すのは無理だということなのですね。伝票は便利なようで不便な点もありますね。

        >伝票会計の場合、大量の伝票から入金伝票(赤色)と出金伝票(青色)をかき集めて、まず現金勘定の借方と貸方の金額を仕訳日計表に記入します。

        ここの部分は理解不足でした。とてもわかりやすい説明ありがとうございます。

        >コンピューターを使う場合は全てを振替伝票に記入してもそれほど手間は変わらないので、入金伝票と出金伝票を使わずに全てを振替伝票に記入することも多いと思います。

        私も検定試験をうけるときはすべて振替伝票に記入しました。そのほうが画面をかえなくてすむので楽だと感じました。

        このたびはいろいろと教えていただきありがとうございました。

        • dokuboki より:

          >伝票で複合仕訳を書き違えてしまうと間違えを探し出すのは無理

          そうですね。仕訳日計表の段階まででミスに気付かないといけませんね。とはいっても、取引には領収書などの証拠が原則として必ずあるので、ミスが見つからなくなるということはありません。見つけるのが大変だという話です。

          私もコンピューターを使うときは伝票は使いません。全て仕訳(振替伝票)で記入しています。

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