- 「暗記不要の簿記独学講座」では「資本」っていう言葉が出てくるけど……
- 「資本」は「純資産」に変わったはずだけど、なぜ「資本」なのかよく分からない
- 「資本」という言葉を使い続ける理由を教えて!
「暗記不要の簿記独学講座」では「資産・負債・資本・収益・費用」と書いていますが、現在では「資産・負債・純資産・収益・費用」の方が適切です。しかし、「暗記不要の簿記独学講座」では資本という言葉を使っています。もちろん意味があります。
私は簿記通信講座を2012年から運営してきて数百名の合格者をこれまでに送り出させていただきました。この経験から、簿記3級を学習する時点では純資産ではなく資本という言葉を使うべきだと確信しています。
この記事では純資産ではなく資本という言葉を使う理由について解説します。
この記事を読めば純資産ではなく資本という言葉で学習した方が簿記の理解が深まることが分かります。
純資産を資本と書いてきた6つの理由
2005年の会計基準の変更で「資本の部」が「純資産の部」に改められましたが、「暗記不要の簿記独学講座」では「資本」という言葉を使い続けてきました。次のような理由があります。
- 学習の初期の段階で純資産という言葉から入ると、資産と混同してしまう可能性がある
- 純資産という言葉は資本という言葉よりもなじみがない
- 純資産の部の勘定科目は資本金であるため、資本の部として覚えておいたほうが間違いが減る
- 簿記3級では純資産という言葉を知らなくても合否には影響がない
- 修繕費の資本的支出など、資本という言葉はあとで出てくるので資本という言葉の意味も知っておいたほうがいい
- 簿記3級の段階で資本と純資産の違いは難しすぎる
簿記3級の勉強をしている間は「資本=純資産」と考えて構いません。
市販のテキストでは純資産という言葉で説明されることも多いです。気になる方は「暗記不要の簿記独学講座」の「資本」を「純資産」と読み替えて下さい。
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